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千歌「善子ちゃんは普通が嫌い?」 ->画像>1枚
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善子「なによ急に」
千歌「普通が嫌いなら、私の事も嫌いなのかなって思って」
善子「……」
本当になんなの?
急に変な質問してきて……
善子「そうね……」
意図はわからないけど、帰り支度をしている手を休めないで答えるわ。
善子「普通は嫌いよ」
千歌「そう」
善子「でも、貴方の事は……」
千歌「……?」
善子「嫌いじゃないわよ」
千歌「そうなんだ」
善子「まぁ、好きでもないけどね」
千歌「ふぅん、そっか」
善子「……」
言ってから「あぁ、また余計な事を言っちゃったわ」と後悔。
きっと「千歌先輩の事が大好きです」とでも言えば良かったんだろうけど……
実際口から出たのは「貴方の事は好きでも嫌いでもない」という、さっき休憩中に食べたアイスみたいに冷えた冷たい言葉。
そこには甘さなんて物はちっともなくて、
こんなキツい言葉ばかりが出てくる、自分の口が本当に嫌で仕方なくなっちゃう。
善子「はぁ……」
だから年上と話すのって苦手なのよ。
いつもこういう喋り方しちゃうから敬語とか相手を敬ったりとかが出来なくて、相手を傷つけたり嫌われたりする。
どうしたらいいのかくらいわかってるのよ?
こうしてあげたら喜んでくれるとか、こうしたら可愛い後輩だと思われるとかね。
頭ではわかってるの、でも実際に行動に起こすのは何だか恥ずかしいし……
それに凄いダサいような気がして結局出来ないのよね。
まぁ、Aqoursの先輩達は優しい人ばかりだったから、こんな振舞いでも問題ないみたいだけど。
これが普通の先輩だったらしばきまわされてるでしょうね今頃。
千歌「千歌の事、好きでも嫌いでもないんだね」
善子「そうよ」
改めて確認するように聞いてくるから、つい条件反射のように肯定してしまう。
だからそれじゃダメなんだってば。
こんな言動繰り返してたらいつか愛想尽かされちゃうわよ私。
千歌「あはは、そっか」
でも、特に気にした様子もなく千歌も帰り支度を始めたの。
善子「……っ」
それに私は少しだけ、面白くない感情を抱く。
だってそれって千歌が私にたいしてあまり関心がないって事じゃない。
もしあるなら「なんで?」とか聞いてくるはずだし、落ち込んだり怒ったりするはずでしょ?
なのに……
千歌「〜♪」ガサゴソ
なにも感じてないみたいに呑気に鼻歌なんか歌いながら帰り支度しちゃってる。
いえ、みたいじゃなくて本当に何も感じてないんでしょうね。
尽かす愛想もないくらい私には無関心。
きっと私なんかにどう思われていようが構わないのよ、千歌は……
善子「……ふん」
それがとても面白くない……
自分は彼女にたいして無関心のような言動や素振りをするくせに、いざ自分がされるとなるとこんな風に寂しく感じたり苛立ったりしてしまう。
なんでかしら?
……それはきっと、彼女にもっと好かれたいって思ってるからよ。
愛想振り向かないのに好いて欲しいなんてワガママよね。
でも千歌の特別になりたいの……
それはね、私にとって千歌は特別な存在だからなのよ。
だって彼女は私がこのままで良いって、変わらないで良いって言ってくれた唯一の人だから。
私ね、あの時初めて自分が受け入れてくれたような気がしたの。
Aqoursに入ってからはメンバーやクラスメイトもこんな私を受け入れてくれたけどね。
でも、やっぱり初めては千歌だから特別視してしまう。
善子「……」チラッ
千歌「ふんふふーん♪」ガサゴソ
それだけ衝撃的だったからかしら。
こんなんじゃダメだって思い続けてきて……
悪いことだって思い続けてきたのに、それで良いんだよって彼女に言われたことが凄く衝撃的で……
同時に救われた気にもなったの。
だからこのままでいようって思ったのよ、千歌のあの言葉で。
でも、冷静に考えれば私にとっては特別な言葉でも、彼女にとっては何て事ない一言だったのよね。
ただ私を勧誘するためだけの言葉で、そこに深い意味なんてない。
善子「っ……」
そう思うと凄く自分が惨めに感じてきちゃった。
まるで洋服屋さんの店員に「凄く似合ってます」とか「可愛いですよ」とか言われて真に受けてる人みたいで、
今の私凄くダサい……
そうよ、千歌にとって私は8人いる中の1人。
大事な仲間とは思われてるでしょうけど特別とは思われてないわ。
思われてないのよ……私は……
………ちょっと千歌に冷たくされただけで、
ここまで考えちゃうなんて、私って重症ね。
本当に最近の私どうしたんだろ。
こんなの千歌が欲しいって思ってくれた私じゃないじゃない。
ダメよこんなんじゃ、せめて千歌が求める私で居続けないと、チームにいらないって思われちゃうわ。
千歌に見捨てられたら、もうどうしたらいいのかわからなくなっちゃう……
例え特別でいられなくても千歌の求めるキャラで居続けないと。
ガラララ……
曜「あっ千歌ちゃん、善子ちゃんまだいたんだ」
千歌「あー、曜ちゃんだぁ!」
梨子「二人ともこれから帰るところ?」
千歌「梨子ちゃんも!」
そんな事を一人で延々考えていると、いつの間にか教室に曜達がやってきてたみたい。
長々と考え事していたから気付くのにワンテンポ遅れたけど、
顔だけ少し動かして様子を窺うようにそちらを見る。
するとそこには、二人の元に嬉しそうに駆け寄っていく千歌の姿が瞳に映った。
狭い教室だから3、4歩のスキップで曜達に抱きついて「いきなり抱きついてきて危ないよぉ〜」とか「もう、千歌ちゃんは……」とか「えへへ、ごめん」とか私を差し置いて楽しそうに言葉を交わしながら、呑気に笑いあっている……
善子「……ふん」
そんな仲良し三人組を見て、私はまた面白くなさそうに目をそらす。
まるで見たくないものでも見てしまったみたいに。
千歌「千歌達ね!丁度、帰る支度し終わったところなんだー」
曜「そっか、じゃあ一緒にかーえろっ♪」
千歌「うん!」
梨子「ふふ、じゃあちょっと待っててね。私達もすぐ帰る準備するから」
千歌「うん、待ってるね!」
善子「……」
私は一言も喋ってないんだけど、なんか四人で帰る流れになってるみたいね。
まぁ、別にいいけど……
千歌「〜♪」ニコニコ
でも私に向けてるものとは違う貴方の笑顔を見てると胸が苦しくて、このまま一人で帰りたくなった。
まぁいきなりそんな事したら不自然だし、今度こそ感じが悪い子だと思われるでしょうから、そんな事しないけどね。
〜〜〜
今は帰りのバスの中、一番後ろが空いていたのでそこに四人で腰掛けている。
千歌「あはは」
相変わらず楽しそうに笑う千歌を面白くなさそうに横目で見ながら、三人の話を加わるでもなくじっと聞いていた。
曜「ほーら梨子ちゃん♪」
梨子「もう、曜ちゃんったら……」
曜「あはは、ごめんごめん」
千歌「ふふっ♪」ニコニコ
そういえば、最近より一層三人の仲が良くなったように思える。
曜と千歌は幼馴染みだから元々こんな感じなんだろうけど、曜とリリーとの仲が前より良くなったような……
別に前が悪かったわけじゃないけど、三人でいるときは千歌の友達みたいな感じだったのよね。
ようは友達の友達みたいな距離感だったのよ二人とも。
でも東京でピアノのコンクール……?
コンサートだったかしら。
まぁ違いもわからないからどっちでもいいけど、興味もないしね。
それでリリーが東京に行って帰ってきてからは、なんだかわだかまりがとけたみたいに仲良くなって。
梨子「しーらない」フイッ
曜「もー許してよー」ギュッ
前よりお互いに冗談を言い合ったり、笑ったり……
曜「ね?梨子ちゃん」サワサワ
梨子「もう、曜ちゃんは……」
スキンシップも多くなってる気がする。
曜「ふふっ♪」チョンチョン
梨子「ふーんだ」フイッ
というか確実に増えてる。
善子「……」
まぁ、これに関しては特になんとも思わないけどね。
私にとっては相手が千歌じゃなければ別に誰が誰と仲良くしたって構わないのよ。
……って、これじゃあまるで千歌にしか興味がないみたいね私。
人に固執したり執着する人って余裕もないし見苦しいから嫌いなんだけど、
いつのまにやら私もそういうタイプの人間になっちゃったみたい。
善子「はぁ……」
本当、最近の私ってダサいわ。
千歌「今日、曜ちゃんの家にお泊まりするの?梨子ちゃん」
梨子「うん、そうなの」
曜「へへ♪」
ふーん、お泊まりね。
私は人生でしたこともされたこともないわね、そういえば。
梨子「あっ、千歌ちゃんもくる?」
千歌「えっ?」
曜「……えっ!」
善子「……っ」
また……面白くない気持ちになる……
仲良し三人組が普通にお泊まり会を開こうとしてるだけなのに、嫉妬みたいなどろどろとした感情が胸を渦巻いているのを感じるの。
千歌「えぇ〜どうしよっかな〜」チラッ
千歌がそう言いながら曜に目配せすると、曜はムッ……とした顔で千歌を見ていた。
それを見て千歌は察したように……
千歌「ふふ、やめておくね」
そう言って誘いを断ったの。
……なんでかしら?
でも、さっきの目配せで二人の間にどんなやり取りが交わされたのかわからないけど……
千歌が断ってくれたのに何故か少しホッとする私がいたの。
私には全然関係ない事なのにね。
善子「……」
そうよ、千歌が曜の家にお泊まりしようがリリーの家にお泊まりしようが、私にはちっとも関係ない事。
別に私がそれに参加したりされたりするわけじゃないんだから。
私には全く関係ない、縁もない事なのよ。
梨子「そう?都合悪かった?」
千歌「うん、だって今日は……」
お泊まりなんて私には全く縁もないイベントで……
千歌「善子ちゃん家に止まるんだもん!」
善子「……」
縁のないイベント……
善子「……えっ?」
梨子「えっ、そうなの?」
千歌「うん!そうなんだー」
曜「へぇ、善子ちゃん家にねぇ」
善子「……」
えっ?
そうなの?
〜〜〜
千歌「へぇ、ここが善子ちゃんの部屋かぁ」
善子「……」
千歌「う〜ん、なんとも言えない感じ……」
善子「……」
千歌「あっ!これが堕天使っぽい感じなのかな?」
善子「……さぁ、どうなのかしら?」
ていうか、そんな事より……
善子「……はい、紅茶よ」
千歌「あっ!ありがと〜」
なんでこんなことになってんのよ。
千歌「わぁ〜、おいしいね♪これ」
善子「そう」
今日、私の家に泊まりに来るなんて一言も交わしてないはずなんだけど。
千歌「ふふ♪」
善子「……ねぇ」
千歌「ん〜?なぁに?」
善子「約束してたかしら?」
千歌「へ?」
善子「いや、今日私の家に来ること……」
千歌「ううん、してないけど?」
そうよね、してないのよね。
なんで貴方がそんな「当たり前の事を」みたいな顔で答えてるのかが不思議なんだけど……
そうよ、してないのよ約束。
善子「じゃあ……なんで?」
千歌「えっ?」
善子「なんで急に泊まりに来ようと思ったのよ」
千歌「なんでかな?」
善子「聞いてるのはこっちなんだけど」
千歌「う〜ん、善子ちゃんが千歌に泊まって欲しそうな顔してたからかな〜」
善子「なっ……」
う、嘘よ。
私そんな顔してないわ。
ていうか、あの時私の顔なんて見てくれてなかったじゃない!
まったく適当な事ばっかり言って……
千歌「ちゃんと見てたよ?善子の事も」
善子「は、はぁ?」
まるで心でも読まれたみたいなタイミングで、そんな事を言うからドキッとしてしまう。
千歌「梨子ちゃんに誘われてムスッてしてる善子ちゃんも……曜ちゃんと見つめあって機嫌悪そうにしてる善子ちゃんもね?」
善子「……っ」
いえ、読まれたみたいじゃなくて……読まれてるの?
善子「べ、別に機嫌なんて……わるっ悪くなんて、し、してないわよ!」
すかさず否定するけど動揺してるのが誰にでもわかるくらいに、しどろもどろになってしまう。
千歌はそんな私をにこにこしながら見て。
千歌「あっ、嫉妬してる善子ちゃんも可愛かったよ?」
そうゆっくり歩み寄って来ながら答えた。
善子「そんなの……してないっ!」
千歌「そう?」
笑いながら千歌がジリジリと歩み寄ってくる……
善子「なっなによっ!」
なんで近付いてくるの?
千歌「ふふっ……善子ちゃん……」
善子「っ……」
手を伸ばさなくても触れられる距離……
ドラマとかで見る、これからキスするだろうなっていう距離感で胸がドキドキしちゃう。
善子「……なんなのよ」ボソッ
うつむいて、聞こえるかわからないくらい小声で呟く……
そんな私の反応を愛しげに見つめて千歌は……
千歌「紅茶ありがと♪」
そう言って紅茶のカップを私の手に持っていたトレーに置いた。
この部屋まで運ぶのに使ったトレーの上にそっと……
善子「ぇ……?」フラッ
その瞬間、思わず膝から崩れ落ちてしまいそうになる。
ティーカップを置かれたせいみたいに、そのまま崩れ去りそうになったの……
リンゴ1個分もないくらいの軽さなのにね。
千歌「ん?どうしたの?善子ちゃん」
善子「っ……どうもこうも…ないわよっ……!」
千歌「ふーん」
なんとか倒れないように踏みとどまったけど、
そんな私の様子を見て千歌は悪戯っぽく笑っていた。
なによ……
善子「……」ドキ…ドキ…
からかってるの?この私を……
〜〜〜
千歌「ねぇ」
ベットの上で、まるで自分の部屋みたいにくつろぎながら私を呼ぶ。
善子「なによ」
前から思ってたけど、図々しい所あるわよね貴方。
千歌「千歌が普通じゃなかったらさ、善子ちゃんは好きになる?」
善子「はぁ?」
千歌「普通じゃなかったら千歌の事好きになってくれるの〜?って聞いてるの」
善子「急に何の話よ?」
千歌「さぁて?何の話だと思う?」
善子「なにって……」
なによ?
もしかして放課後した話の続き……?
でも、それを今するの?今頃になって?
気になってたならあの時すればよかったじゃないのよ。
っていうか気にしてたの?
私に好きじゃないって言われたの……本当は気にしてたの?
だったらなんで、平然としてたのよ……?
私、傷付けちゃった?千歌の事……
善子「……」
そんな小さな疑問が次々沸いてきて考えが定まらないのは、今の私に心の余裕がないからかしら。
だって今の千歌、無表情で何を考えてるのかわからないから……
すごく怖いの……
私、千歌を怒らせちゃったのかな?
そんな不安から凄い緊張しちゃって。
思考が定まらないのよ、さっきから。
でも、緊張してるって事は表には出さないように平静を装って聞き直す。
善子「ほんと、急になんなのよっ!」アタフタ
……これって装えてる?
千歌「普通じゃないのが好きなんでしょ?」
善子「べ、別にそんな事言ってないわよ」
それじゃまるで変人が好きみたいじゃない。
変人や異常者なんかよりも……
善子「普通の人がいいに決まってるでしょ」
千歌「そうなの?」
そもそも私は普通の自分が嫌いなだけだし。
千歌「普通の人が好きなの?善子ちゃんは」
善子「えぇ?……好きっていうか……嫌いじゃないってだけで……ほら、普通過ぎても面白くないし……」
千歌「ふーん、じゃあ千歌は面白い?」
善子「だからなんなのよ、さっきから急に……」
本当に急なことばっか。
今日の千歌どうしちゃったの?
千歌「ねぇ?善子ちゃん」
善子「……なに?」
千歌「『急に……』って言ってる間に考え事するのって、善子ちゃんの癖なの?」グイッ
千歌の顔が一気に近付いてくる。
善子「なっ……ちょっ……近いわ……よ……」
全て見透かしてるような目で私を見つめながら。
千歌「ん〜?」
彼女の手が私の頬に優しく触れる。
善子「ど……どうしたのよ……千歌……」
なによ、またからかってるの?
今日の千歌、なんだか変よ……
千歌「ん〜?なにが?」
善子「今日の貴方…なんか…」
千歌「普通じゃない?」
善子「っ……そうよっ!」
千歌「そうかな?」
善子「そう!」
千歌「ふぅん……」サワッ
善子「っ!」ゾクッ
触れられた頬をゆっくりと撫でられる。
その撫で方がなんだかいやらしい撫で方で、背中がゾクッとしてきちゃう。
千歌「どう?普通じゃない千歌は……」
善子「どうって……」
千歌「魅力的?善子ちゃんから見て」
善子「えっ……?」
千歌「ふふっ」
頬を撫でていた手が今度は耳の方に伸びていって、耳たぶを優しくつまむ。
善子「っ……!」
千歌「それよりさぁ、さっきの質問に答えて?」
善子「さっきって……」
千歌「千歌は善子ちゃんにとって面白い人かな?」
耳たぶから今度は、耳の外周をなぞるみたいに触れるか触れないかの距離で指を滑らせていく。
善子「ちょっ…と……!」ビクッ
なに普通に話続けてんのよ……
千歌「そんなの気にしなくていいから早く答えてよ」
そう言って耳の中をくすぐるみたいにいじるから、私は言われた通りに答えてしまう。
耳が弱いみたいね……私……
善子「まぁ…面白い…人よ……そこそこ……」
千歌「本当?」
善子「……」コクコク
本当だからもう耳触らないで……
千歌「でも、そのわりには面白くなさそうに千歌の事見てるよね?そこそこ?」
善子「っ…!見てなっ……」
否定しようとしたけど、ボフッていう音がして……
気付いたらベットに押し倒されてる私がいた。
千歌「今日だって曜ちゃんと梨子ちゃんといる時とかさぁ、見てたじゃん。……ね?」
善子「それは……」
千歌が鼻が私の鼻に触れる距離で、こんなに近いと目を見て話せないから視線を反らしてしまう。
千歌「なにが面白くないのかな?千歌ってつまらない人?」
善子「そんなんじゃ……」
千歌「ねぇ?善子ちゃん」グイッ
顔を掴まれて無理矢理千歌の方に向かせられる。
本当に変よ……今日の貴方。
千歌「千歌は普通だけど……善子ちゃんへの気持ちは普通じゃないんだよ?」
善子「なによ……きゅう──」
千歌「また『急に……』って言って考えようとするの?」
善子「っ……」
先に言葉を言われたから思わず出かかった言葉を飲み込んでしまう。
すると、それが喉に詰まったみたいになって声が出せなくなっちゃった……
千歌「千歌ね?考えて答える人って好きじゃないんだぁ〜」
善子「……っ」
千歌「なんでだと思う?」
し、しらないわよっ……!
千歌「だってそれって本音じゃないじゃん」
本音?
千歌「善子ちゃん、さっきから千歌の質問に誤魔化してばっかりで面白くないなぁ」
誤魔化してなんか……
千歌「千歌ね?素直な善子ちゃんが見てみたいなぁ」
善子「んっ!」
千歌が……私の制服のボタンを外していく……
なにするの?
善子「ちょっと……!なにしてんのよっ」
気付いたら声が出せるようになってたけど、今はそんなことより……
善子「いやっ!やめなさいよ!」
千歌「嘘ばっかり、嫌じゃないくせに」
善子「嫌に決まってるでしょ!」
千歌「なんで?」
な、なんで……?
善子「っ……なんでって……それは……」
千歌「嫌いだから?千歌の事」
善子「嫌い……じゃないけど」
千歌「けど?」
善子「……こんなこと……しちゃダメよ……」
千歌「こんなこと?……そもそも善子ちゃんはこれから何されると思ってるの?」
善子「なにって……それは……」
千歌「ん〜?それは?」
善子「うぅ……」
なに言わせようとしてんのよ……!
善子「へ、変なことするつもりでしょっ……!」
千歌「変なことって?」
善子「変なことよ!」
千歌「う〜ん、こんなこと?」
制服の中に手を滑り込ませて、私のお腹を直に撫で回してくる。
善子「っ!!ちょっと!やめて!」
千歌「へぇ、善子ちゃんこんなことされると思って期待してたんだぁ」
善子「してないわよ!してないしてないっ!」
千歌「ねぇ?千歌の事好き?」
どんなタイミングで聞いてきてんのよ!
善子「好きじゃないっ!」
千歌「そうなの?がーん……」
口でいってるじゃないの……!
千歌「むぅ……じゃあ抵抗したら?」
善子「……えっ?」
千歌「抵抗……しないの?」ニコッ
善子「……っ」
抵抗?
千歌「しないっていうことはそういうことだよね?」
片手で下腹部撫でられながら、もう片方の手でゆっくりと残りのボタンを外していく。
善子「ちょっと……やめてよ千歌……」
千歌「本当はやめてほしくなんてないんでしょ?」
善子「今すぐやめてってばっ……!」
千歌「あはは、善子ちゃんっていっつも口ばっかりだよね」
善子「違う……!」
千歌「そうやっていっつも強がってる」
善子「強がってなんか……ないもん……」
千歌「かっこつけてばっかりいるから、いっつも素直になれないの」パチッ……
善子「あっ……」
ボタン全部、外されちゃった……
千歌「だから苦しくて、辛いんだよね……最近の善子ちゃん」
今度はリボンを外して、ゆっくり制服を開いていく……
千歌「でも、千歌の前だけでは良いんだよ?素直になっても」
開かれて露になった下着を観察するみたいにじっと見つめて微笑んだ。
善子「見ないでよ……そんなところ……」
千歌「着痩せするタイプ?案外あるんだね」
胸の話?そんなの貴方の方があるじゃない……
っていうか……
善子「案外って……どういう意味よ……」
千歌「あはは、また強がって」
善子「強がって……ない……」
千歌「もうやめていいんだよ?強がるの」
善子「やめる……?」
千歌「うん……やめるの」
そういってそっと私の胸に触れた。
善子「ちょっと……!」
ブラの上からくすぐるように触ってくる。
善子「やだっ!やめて!」
くすぐったい……
善子「やめてってば!」
千歌「どうして?」
善子「私……くすぐったいの嫌い……!」
千歌「本当に?」
善子「本当よっ……!」
千歌「でも、嘘ばっかりついてるからなぁ善子ちゃんは」
善子「嘘なんて──」
ついてない。
そこまで言い切れなかったのはキスされたから。
善子「っ……」
千歌「ふふ、これも嫌だった?」
善子「……」
千歌「それとも嫌じゃなかった?」
善子「うぅ……」
無理矢理してきて……
一々聞いてこないでよ、そんなこと……
千歌「……素直になれないと苦しいね」
善子「……」
千歌「もう、そういうのやめたら?」
さっきからなんなのよ、やめろやめろって……?
まさか、このキャラでいるのを……やめろって言ってるの?
善子「っ……」
そんなのやめて普通にしろって言ってるの?
善子「うっ……」
なんで……そんなこというのよ……
貴方がそのままで良いって言うから私……そのままで居続けてるのに……
なんで……なんで……
千歌「善子ちゃん?」
善子「うぅ……」グスッ
千歌「ちょっ……勘違いしてる?な、泣かないで……」ナデナデ
善子「……勘違い?」グスン…
千歌「あの時ね、そのままで良いって言ったけど……別に無理して居続けなくても良いんだよ?」
善子「えっ……?」
千歌「自然体で良いってこと」
どういうこと……?
千歌「無理にやめなくてもいいし、無理にそのままでいなくてもいいんだよ?」
千歌「だってどっちの善子ちゃんでも……善子ちゃんなんだから」
千歌「私の特別な善子ちゃん」ギュッ
善子「千歌……」
千歌「だから、少なくても今だけは……素直な善子ちゃんでいて?」
善子「素直な私……」
千歌「千歌が善子ちゃんの気持ちも、弱いところも……全部受け止めてあげるから」
善子「……」
千歌「……ね?」
善子「……」コクッ
千歌「ふふ、じゃあ素直な善子ちゃんに最初の質問です」
善子「……なに?」
千歌「……千歌の事好き?」
善子「嫌いじゃない……」
千歌「じゃあ……好きでもない?」
善子「……」フルフル
千歌「だったら?」
善子「……好き……よ」
初めて言ったかも……
他人に好きなんて……
善子「うぅ……」
恥ずかしいわね……これ……
千歌「……ふふ、ありがとう」
善子「……」フイッ
千歌「千歌もね?だーい好きだよ善子ちゃんの事」
善子「……本当?」
千歌「うん、大好き」
善子「……」
他人に好きって言われるのも初めてだわ……
これもすっごい恥ずかしい……
千歌「嬉しい?」
善子「一々聞いてこないで……」
千歌「だってぇ」
善子「……嬉しいわ、とっても」
千歌「そう?よかったぁ〜」
善子「……ありがと」
千歌「うん!」ギュッ
また、抱き締められる……
でもさっきより特別な感じがして、思わず千歌に体を委ねた。
千歌「ねぇ……続きしようか」
善子「続き?」
千歌「うん、善子ちゃんの期待してた続き」
そう言われて今の自分の姿を思い出す。
なんて格好で話し込んでたのよ私……
ていうか、
善子「期待なんてしてないわよ!」
千歌「……」ジトー
なによその疑いの目は……
千歌「ねぇ……素直でいてって言ったよね?」
善子「だ、だから本当に期待してないのよ……!」
千歌「じゃあ、したくない?」
もう……さっきから恥ずかしい質問ばっかり……
善子「……し……したいの?千歌は……」
千歌「うん♪」
善子「……」
千歌「イヤ?」
善子「……嫌じゃないけど」
千歌「じゃあ?」
善子「…………一々言わせないでよ」
千歌「だって素直な善子ちゃんが見たいんだもん」
善子「っ……」
さっきから意地悪ばっかり……
善子「……いいわよ」
千歌「なにが?」
善子「っ!していいって言ってるの!」
千歌「なにを?」
善子「んん〜〜!!もう!!」
やけくそ気味にキスをして……
善子「この続き……」
そう恥ずかしげに答える。
それを聞いて千歌は凄く大人っぽい笑みを浮かべて私の頭を撫でてくれた。
その優しい手で触れてくれたの……
おしまい
リクエストで書いたちかよしです
こんな感じの話しか思い付かなかったです……
リクエストしてくれた人が見つけてくれてるといいのですが
ふぅ……
平日の昼間っからこんなん書いてて恥ずかしくないの?
|c||^.- ^||👍
リクエストさせて貰った主です。
本当にありがとうございました!!
素直になれず自分から距離を置くけど心中では気にせずにいられない善子とそれに対して遠慮せず相手の心に入っていく千歌の対比が非常に良い
素晴らしいちかよしだったよ、乙!
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・おこりんぼ千歌ちゃんの「んーーーーー!」とか甘えてみる千歌ちゃんの「ぅ?」とか
・曜「千歌ちゃんはやっぱり同性愛ムリなんだよね?」 千歌「うん……ゴメンね、よーちゃん」
・【ラブライブ!】千歌「あのヘリは…鞠莉ちゃん!?」花丸「レーザーを当ててやるずら」そ後ヘリ墜落
・千歌「ねぇねぇ、理亞ちゃんのチンポより気持ちいいって言って?」パンパン ルビィ「やっ...んっ、そんっ...なこと..言えな、あ゛っ!!」
・花丸「善子ちゃんは死んだ。もういない」
・花丸「善子ちゃんにバレなければ平気だよ」 ダイヤ「っ…」
・ルビィ「善子ちゃんちのお箸、銀ピカでかっこいいなぁ…」
・千歌「りこちゃんってネイティブウチウラーじゃ無いの?」
・伊波「それ千歌ちゃんが好きなだけで私が好きなわけじゃないよね?」←これマジで言ったの?
・千歌「曜ちゃんのバカ」
・千歌ちゃんの撫でたい部位
・ルビィ(好感度50)「善子ちゃんってすごいんだぁ」
・ルビィ「善子ちゃん、いつもお仕事お疲れさまっ♡」善子「ルビィ……」
・千歌ちゃんとリョナの相性について
・千歌「>>3ちゃんと遊ぼう」
・念願叶って千歌ちゃんとヤッた曜ちゃん
・果南「千歌のちんちんに負ける訳ないじゃんw」
・梨子「千歌ちゃんと千歌ちゃんのパパ」
・花丸「千歌ちゃんの旅館で読書するずら〜」
・曜ちゃんが千歌ちゃんを好きになる要素ある?
・千歌「今日は果南ちゃんとデートなのだ」
・生主の千歌ちゃんに飛んできそうなコメント
・穂乃果「千歌ちゃんにドッキリを仕掛けよう」
・千歌「結婚するなら鞠莉ちゃんとがいい!」
・お前らの中で千歌ちゃんって何番目の推しなんだよ
・【悲報】渡辺と千歌ちゃん、禁断の関係だった
・千歌ちゃんみたいにちょっと髪が薄い女の子って
・千歌ちゃんで承認欲求怪獣ちかちーだよね
・なんでこの板の千歌ちゃんはなのだ口調になってるの?
・お前らって千歌ちゃんのどういうところが好きなの
・千歌ちゃんの健全過ぎる画像ください!!!
・ここだけ千歌ちゃんが熟睡している部屋の中
・果南「わたしのチカと」梨子「私の千歌ちゃん」
・千歌ちゃんの健全な2次創作を貼っていくスレ
・千歌「曜ちゃんとお化け屋敷に入ったら...」
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