〜ClubRoom〜
善子「だって、見た目も美人だし、優しくて、面倒見もよくて、いつも私に付き合ってくれるでしょう? リリーみたいなお姉ちゃんがいたら、毎日楽しそうだなぁって思って」
梨子「お、お姉ちゃんっ……///」テレッ
梨子「じゃあなくて、私がお姉ちゃんとか、向いてないよ。全然しっかりしてないし、美人でもないっていうか、普通っていうか、よっちゃんとよく遊ぶのも、楽しいから一緒にいるだけで……」
善子「ヨハネもお姉ちゃんと遊ぶのは楽しいわよ?」
梨子「もう! それ禁止! お姉ちゃん禁止ね!」
善子「なんで? リリーお姉ちゃん」
梨子「だからー!」
善子「良い事思いついたわ。これから一週間ほど、ヨハネとリリーは実際に姉妹になるの」
梨子「どこがいい事なの!?」
善子「一週間もあれば、自分の姉力の高さに気付くでしょう」
梨子「姉力って何?」
善子「私はリリーを姉と呼ぶから、リリーもヨハネのことを妹として扱って頂戴!」
梨子「そんな、無理だよ。さっきも言ったけど、私には向いてないと思う」
善子「お願い、お姉ちゃん。ヨハネのワガママ、聞いて?」ウルウル
梨子「ずるいよ、よっちゃん」
善子「お願い! 私一人っ子で、実はずっと、お姉ちゃんに憧れていたの!」
梨子「もう、わかったよ。でも、みんなの前では普通にしてね?」
善子「ええ、勿論!」
梨子「はぁ……。なんだろうこれ……」
善子「では早速、今日お姉ちゃんのうちに泊まるわね」
梨子「えぇ!? そんな急に」
善子「姉妹なのだから、当たり前でしょう?」
梨子「うーん……仕方ないなぁ」
善子「やった!」
〜Sakurauchi’s House〜
梨子「ただいま」
梨子ママ「おかえりなさい」
善子「お邪魔します」
梨子ママ「あら! いらっしゃい!」
梨子「お母さん、今日よっちゃん泊めてもいい?」
善子「急にごめんなさい」
梨子ママ「善子ちゃんなら何時でも歓迎よ! なんならお母様も一緒に来てもいいのよ?」
善子「はい。今度母にも伝えておきます」
梨子「お母さんとよっちゃんのお母さんと仲良いなぁ」
梨子ママ「それじゃ、ゆっくりしていってね」
〜Riko’s Room〜
善子「何して遊ぶ!?」
梨子「まず宿題しなくちゃ」
善子「えー」
梨子「よっちゃんも宿題あるでしょ? お、お姉ちゃんが見てあげるから、一緒にやろう?」
善子「うー。仕方ない……」
梨子「ふふ。いい子いい子」ナデナデ
善子「よはぁ……」
善子「よしっ、終わったわ!」
梨子「見てあげるって言ったけど、ほとんどよっちゃん一人で出来ちゃったね」
善子「当たり前でしょう。この堕天使ヨハネにかかれば、下等な宿題風情、造作も無いのです」フフン
梨子「はいはい、えらいえらい」ナデナデ
善子「むふー」ムフー
コンコン
梨子ママ「二人とも、ご飯だけどどうする?」
梨子「あ、うん。今行くね」
善子「すみません。態々私の分まで」
梨子ママ「いいのよ。今日はパパも飲み会でいないし、丁度よかったの」
〜Dining Room〜
梨子&善子「いただきます」
梨子ママ「それにしても、二人とも本当に仲がいいのね」
梨子「そういえば、最近はよく遊ぶかな?」
善子「お姉ちゃんにはいつも遊んでもらって、感謝しています」
梨子ママ「あらあら?」
梨子「ちょ、ちょっとよっちゃん!」
善子「あ……」
梨子ママ「そういうプレイ?」
梨子「違うから!」
梨子ママ「善子ちゃんが梨子の妹になるという事は、私の娘という事。つまり、善子ちゃんのお母さんと私はふ〜ふということに?」
梨子「飛躍しすぎ!」
梨子ママ「善子ちゃん、私の事もママって呼んでもいいのよ?」
善子「あは、あはは……」
梨子「はぁ……もう、よっちゃんのせいで」コソッ
善子「ごめんなさい、お姉ちゃん」コソッ
〜Riko’s Room〜
梨子「よっちゃん、お風呂先入る?」
善子「んー、お姉ちゃんと一緒に入るわ」
梨子「エッッッッッッ!?」
善子「姉妹ならそれくらい普通じゃない?」
梨子「え、いや、流石にそれは」
善子「ルビィもたまにダイヤと一緒に入ってるって言っていたわよ」
梨子「えぇ〜、そうなのかなぁ……」
善子「いいじゃあないの、女の子同士だし」
梨子「でも、やっぱり恥ずかしいよ」
善子「お願い、お姉ちゃん。お姉ちゃんと一緒にお風呂入りたいの!」
梨子「……ズルイ」
善子「妹だもん」
梨子「もうっ、仕方ないなぁ」
善子「わーい! それじゃあ行きましょ!」
梨子「あっ、ちょっと待って。着替えはどうするの?」
善子「お姉ちゃんの借りていい?」
梨子「え?」
善子「下着とパジャマ、借りてもいいかしら」
梨子「パジャマはともかく……下着は新しいのなんて無いよ?」
善子「お姉ちゃんが何時も使っているやつでいいわよ」
梨子「……えっ?」
善子「サイズもそう変わらないでしょう?」
梨子「そういう問題じゃあなくて!」
善子「ちゃんと洗って返すから!」
梨子「そ、そういう問題でもないんだけど……」
善子「姉妹なのだから下着くらい良いでしょ? ルビィもたまにダイヤの下着を借りるって言っていたわよ」
梨子「それは流石に嘘だよね?」
善子「……」
梨子「よっちゃんは私のパンツ履くの、嫌じゃあないの?」
善子「? 女の子同士なら別にいいと思うけれど?」
梨子「そ、そうなんだ……」
善子「おーねーがーいー! お姉ちゃ〜ん!」スリスリ
梨子「もう! わかった、わかったから!」
善子「やったぁ!」
梨子「はぁ……、お姉ちゃんって大変だなぁ」
善子「行こ、お姉ちゃん!」バタバタ
梨子(あんなふうに甘えられると断れない……)
〜Bath Room〜
善子「お姉ちゃん……」ジー
梨子「も、もう! そんなに見ないで」
善子「お姉ちゃんって本当にスタイルいいわね」
梨子「そんなこと無いよ……。よっちゃんだってそんなに変わらないでしょ」
善子「でもお姉ちゃんは身長も高いし、私よりもメリハリあるボディしているし。モデルみたい」
梨子「よっちゃんは私の事過大評価しすぎだよ」
善子「過大じゃあないわよ、お姉ちゃんはもう少し自分の事を知るべきだわ。いつか、悪い男に騙されそう!」
梨子「え、えぇ〜?」
善子「お姉ちゃん、ヨハネが身体を洗ってあげる!」
梨子「いいよ、自分で洗うから」
善子「洗いたいの!」
梨子「でも、流石に恥ずかしいよ」
善子「んー、じゃあ、背中だけ。前は見ないから」
梨子「じゃ、じゃあ背中だけお願いしようかな……?」
善子「じゃあ洗うわね」ピト
梨子「ひゃんっ」ビクッ
善子「わっ! ビックリした」ビクッ
梨子「なんで素手なの!?」
善子「私はいつも素手よ?」
梨子「えっ」
善子「素手のほうが、お肌を傷つけないって聞いたから……」
梨子「そ、そうなんだ」
善子「じゃあ続けるわよ」
梨子「う、うん」
善子「よいしょ、よいしょ」ナデナデ
梨子(凄い、変な気分になってきた……。私、今日持つかなぁ?)
善子「お姉ちゃんのお肌スベスベね」ナデナデ
梨子(よっちゃん、本当に背中だけだよね……? 今他のところまで洗われたら私……)
善子「ふう。終わったわよ!」
梨子「あ、ありがとう。後は自分でやるから大丈夫(ちょっとガッカリ……なんちゃって)」
善子「私も洗おうっと」
梨子「よっちゃんの背中も洗ってあげるね」
善子「ありがとう、お姉ちゃん」
〜Bathtub〜
梨子「……狭い」チャプン
善子「ごめんなさい、ヨハネがワガママを言ったせいで」
梨子「ほんと、困った妹だよ、よっちゃんは」
梨子「でも、よっちゃんのワガママは不思議と断れない」
善子「やはり、リリーの姉力は高いのよ」
梨子「よっちゃんの妹力が高いんじゃない?」
善子「どうかしら」
梨子「最初はどうなるかと思ったけど、よっちゃんが妹っていうのも、意外と悪くないかも」ナデナデ
善子「ふふふ、そうでしょう? きっと私達は本来姉妹として生まれてくる宿命だったのよ!」
梨子「うーん……。じゃあ、姉妹として生まれなかった運命に感謝しようかな?」
善子「な、なんでよ!」
梨子「秘密!」
善子「えー!」
梨子「そろそろ上がろっか? のぼせちゃいそう」
善子「えー、教えてよ!」
梨子「いつか、教えてあげる」
善子「ぶぅ」
〜Dressing Room〜
梨子(よっちゃんが私のパンツを履いている……なんだか変な気分)
善子「やっぱり、お姉ちゃんのパジャマピッタリだわ」
梨子「そ、そう。よかった」
善子「今度ヨハネのパジャマも着てみる?」
梨子「うーん……。機会があればね?」
善子「では、今度はお姉ちゃんが私のうちに来る!?」
梨子「うん、そうだね」
キャッキャ
梨子ママ「……アリね」
〜Riko's Room〜
梨子「それでね、妹攻めって言うのも結構アリだと思うの」
善子「うん、うん……」ウツラウツラ
梨子「よっちゃんもうおねむ?」
善子「んーん、まだまだ」ウツラウツラ
梨子「語ってたらこんな時間になっちゃった。そろそろ寝ようか」
善子「んー、まだ話す」
梨子「続きは寝る準備してからにしよう?」
善子「ん……」
梨子「……一緒にベッドで寝る?」
善子「いいの?」
梨子「姉妹だから、ね」
善子「やったぁ、お姉ちゃん大好き!」ギュ
梨子「わっ、もうよっちゃんたら」
〜After a Week〜
ピンポーン
梨子「あ、よっちゃんかな。はーい」
善子「ただいま、お姉ちゃん」
梨子「おかえりよっちゃん」
善子「お姉ちゃん遊ぼう!」
梨子「こらっ。よっちゃん、まず宿題しなくちゃあダメでしょ」
善子「むぅ〜。たまには良いじゃあないの」
梨子「だーめ! お姉ちゃんが見てあげるから、一緒にやろう?」
善子「ちぇっ、はーい」
〜Chika's Room〜
千歌「千歌は何も見てない、聞いてないよ」
オワリ
姉妹SSと義姉妹SSは神ってほくろのおねーさんも言ってたわ