絵里「……駄目？」
にこ「ダーメ」
絵里「そう……なら、欲しい物があるのだけれど」
にこ「何？」
絵里「……ワイン」
にこ「いくらの？」
絵里「…2万円」
にこ「ダメ」
絵里「……」
にこ「……」
絵里「…どうしても？」
にこ「…」
絵里「…」ﾄﾞｷﾄﾞｷ
にこ（2万……んー、2万ねぇ……ちょっとキツイわねー…2万円…んー…）
にこ「……どうしてもいる奴なの？」
絵里「……どうしても…というよりも…そうね、何と言うか……」ｼﾄﾞﾛﾓﾄﾞﾛ
にこ「ふーん……」
絵里「……」ﾄﾞｷﾄﾞｷ
絵里（お願い、にこ、お願い……！）
絵里（……実はもう買っちゃったの…！）
絵里(にこに見つからないように車に隠すﾁｶ)気温30℃
絵里（だってしょうがないじゃない！見つけちゃったんだもの！）
絵里（次に行ったときに残ってるかなんてわからないし、一期一会って言うじゃない！？）
絵里（その場でカードで買っちゃったけど……カードの明細が来る前に何とか許可を取らないと…！）ﾀﾞﾗﾀﾞﾗ
にこ「…」
絵里「…」ﾀﾞﾗﾀﾞﾗ
にこ「…ハァー」ﾀﾒｲｷ
絵里「」ﾋﾞｸｯ
にこ「今回だけよ？」
絵里「！」ﾊﾟｧｧ
絵里「にこぉ〜！♡」ﾀﾞｷｰ
にこ「あぁもううっさい！///」
エタはんぺんってにこえり好きだよね
今回は完結させてくれよな
エタはんぺんの絵里はやはりポンコツ可愛い
にこがイケメン完璧超人すぎるのはアレだけど
>>25
でもベッドの中では絵里ちゃんに好き放題されて手も足も出ないんだよね にこえりおじさん観察おじさん「にこえりおじさん「にこえりはいいぞ」」
>>33
そしてカード決済で2本買ったことになっててにこちゃんガチ切れやな >>34
怒られてしょんぼりする絵里ちゃん可愛い
でもなんだかんだ許しちゃうにこちゃんマジ聖母 にこ(参ったわ……)
にこ(矢澤にこ一生の不覚よ……)
にこ(絵里が一番大事にしていたお酒を割ってしまったわ……)
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にこ「まーたあんたは高いお酒買ってきてー！」
絵里「何ヶ月も貯めに貯めたお小遣いで買ったんだからいいじゃない！」
絵里「これはとっておきの時に飲む用なのよ！」
にこ「とっておきって何時よ」
絵里「少なくとも今じゃないわね。その時までのひ・み・つ」
絵里「あー、開ける時が今から楽しみねー！」
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にこ(掃除に集中していたら気づかずに棚から倒しちゃって)
にこ(気がついたら床だったわ)
にこ(床掃除は終わったけど……あのときの満面の笑み……)
にこ(今回は泣き出すどころじゃすまないかも……)
にこ(もしかしたら、この家を出ていくとか言い出すかも……)
にこ(ああ……絵里が帰ってきたらなんて言い訳したら)ｽﾞｰﾝ
絵里「帰ったわよー」
にこ(ハッ！まずい！)
にこ「お、おかえりー」
絵里「今日も疲れたわねー。あら、なんでそんなところに突っ立ってるの？」
にこ「あーうん、えーとね、掃除してて……」ｱｾｱｾ
絵里「！」
絵里「あら、私のあのお酒……見当たらないわね？」ｷｮﾛｷｮﾛ
にこ(…！)
絵里「にこー、どこに隠しちゃったのー？」
絵里「私あの瓶見ながらお酒飲むのが好きなんだけどー？」ｷｮﾛｷｮﾛ
絵里「あれをいつか飲む！って思いながら飲むの安いお酒も美味しいのよねー！」
にこ「……絵里、あの……」ｸﾞｽｯ
にこ「ごめん、なさい……」
にこ「あのお酒、割っちゃって……」ﾎﾞﾛｯ
にこ「絵里が、大切に、楽しみに、してた、のに……」ﾎﾞﾛﾎﾞﾛ
絵里「…！」ｷﾘｯ
絵里「…」ｽﾞﾝｽﾞﾝ
にこ(ああ絵里、怒ってる……)
にこ(無言で詰め寄られて……平手ぐらいくらいのかしら……？)
にこ(私が悪いんだもの、それぐらい…)
絵里「大丈夫！？怪我しなかった！？」ｶﾞﾊﾞｯ
にこ(……え？)
にこ「……うん、大、丈夫」ｸﾞｽｯ
絵里「良かった……！」
絵里「あんなおっきい瓶見栄えがいいからってあの高さに置いといたら危ないわね」
絵里「次からは気をつけるわ」
にこ「……あの、絵里、怒ってない、の……？」
絵里「怒ってるわよ、ちょっとだけね」
絵里「でもあなたがお酒を割っちゃったことを怒ってるんじゃないの」
絵里「私がお酒で平手打ちするような女だと思われたことにね」
絵里「近づいた時そんな顔してたわよ」
にこ「……ごめん、なさい」
絵里「もう謝らないで。気持ちはわかったから」ﾅﾃﾞｰ
絵里「私はあなたが怪我しなかったことのほうが大切よ」ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ
にこ「……うわぁーん絵里いぃぃ！」ﾀﾞｷｰ
絵里「にこは泣き虫ねー。泣いたらのど乾いたでしょ？」
絵里「罰としてこの前のワイン、つきあってよね？」
にこ「……いいわよ」ｸﾞｽｯ
にこちゃんと絵里ちゃんで一緒に飲んでくださいって手紙付けた高いお酒宅配したい
絵里(車に隠すﾁｶ〜っと…にこは免許持ってないしここなら安心ね)
絵里(ほとぼりが冷めたらドンキの袋に入れて何食わぬ顔で持っていくわ)
絵里(開けるのが楽しみね〜)ﾙﾝﾙﾝ
絵里(それにしてもまだ6月なのにすごく暑いわね)ｱｾﾌｷ
…
にこ(そろそろ結婚記念日なのよね〜ワインかあ…うーん二万…でもあいつ頑張ってるし…)
奇跡的にできたワインビネガーで美味しい料理を作るにこちゃんはよ
絵里「にこぉ〜おつまみ無くなった〜」
にこ「はいはい、ってもうそんなに飲んだの！？」
絵里「にこのおつまみ美味しくてねー」
にこ「あんたちょっとお酒抑えなさいよ」
絵里「どうしてよ！これが楽しみで生きてるのよ！」
にこ「急に大声出さないの」
絵里「私にはまだ飲んでないお酒がたくさんあるの」
絵里「それが生きがいのひとつなんだから」
にこ「その生きがいにそのうち殺されるわよ」
絵里「それも本望！！」
にこ「……バカね」
絵里「……んー、でも」
にこ「でも？」
絵里「でも、にこのために生きて、にこのために死ぬほうが幸せだと思うわ」
にこ「……」
にこ「……」
にこ「……」ｶﾞｯ!
にこ「……」ｺﾞｸｯ!ｺﾞｸｯ!
絵里「ちょっと、私のお酒……」
にこ「……」ﾀﾞﾝｯ!
にこ「はー。……あんた、こんな強いお酒飲んでたの？」
絵里「一気飲みは危ないわ。もっと味わって飲みなさい」
絵里「ほらっ、もう真っ赤」
にこ「これ飲んでたら普通はこうなるわよ」
にこ(お酒のせいじゃないの、バレてないわよね……)
絵里「ただいまー。大分遅くなったわ」ｶﾞﾁｬｯ
絵里「って暗っ！」
絵里「あれーにこいないのかしら……？」ｼｰﾝ
絵里「ていうか怖……電気つけなきゃ……」ﾊﾟﾁｯ
絵里「にこー？」ｼｰﾝ
絵里「出かけたのかしら……？」
絵里「まあいいわ、お酒、お酒」
絵里「今日は疲れてるし爽やかなのがいいわ……」
絵里「うーん、バックスフィズ作りましょ」
絵里「ふーおいし」
絵里「冷蔵庫ににこの作り置きもあったし、お腹も一杯ね」
絵里(……)
絵里(……寂しいわね……)
絵里(一人で飲むお酒ってこんなに寂しかったかしら……？)
絵里(昔はそんなことなかったのに……)
絵里(当たり前のようにいる人がいなくなるのって)
絵里(こんなにも寂しいことなのね……)
絵里(……にこ遅いわね……)
絵里(こんな時間まで何処かにいくかしら……？)
絵里(まさか、私に愛想を尽かして……？)
絵里(確かに私は家のことにこに任せっきりだし……)
絵里(にこほど愛嬌はないし……)
絵里(酒飲みだし……)
絵里「はぁ……」ﾀﾒｲｷ
絵里(にこ、いなくなったらどうしよう……)
絵里(いなくなるの、嫌だなあ……)
絵里(嫌よ、いや……)
絵里(……)
絵里(……)ｽｰ
絵里(……)ｽｰ
絵里(ﾊｯ 私寝てた？)
絵里(時間は……ほんの少ししか経ってない……)
絵里(にこは……)ｼｰﾝ
絵里(やっぱり帰ってないのね……)
絵里「はぁ……」ﾀﾒｲｷ
絵里「寂しいなぁ……」
絵里「にこぉ、帰ってきてよぉ……」
絵里「どこにいっちゃったの……？」
絵里「……」
にこ「どこって、ここよ」ｶﾞﾁｬ
絵里(……！)
絵里「ど、どこ行ってたのよ」
にこ「今日同窓会で遅くなるって言ってたはずなんだけど？」
絵里(……)
絵里(……あーそういえば……)
にこ「帰ってきたら丁度あんたが起きそうだったから」
にこ「驚かそうと思ってちょっと隠れてたの。そしたら」
にこ「『にこぉ、帰ってきてよぉ……』」ｴﾘﾁﾎﾞｲｽ
絵里「……！」ｶｧｰ///
にこ「さ、遅いしシャワー浴びて寝ちゃいなさい」
にこ「明日はお休みだからゆっくり寝てていいわ」
絵里「……はい」
にこ「……それと……」
にこ「わたしはどこにも行ったりしないわ」
にこ「そのバックスフィズと一緒よ」
絵里「バックスフィズと一緒……？」
絵里(そういえば昔……一緒に行ったバーで……)
絵里(バーテンダーさんにカクテルの意味……教えてもらったっけ)
絵里(確か……)
「心はいつもあなたと」
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