◎正当な理由による書き込みの削除について: 生島英之とみられる方へ:
凛「ギャンブルで10万すっちゃったにゃ……」 ->画像>1枚
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凛「ど、どうしよう……来週家賃払わなきゃいけないのに」
にこ「よっ、凛」
凛「にこちゃ〜ん」
にこ「ぬわっ」
凛「お金貸してにゃー!」
にこ「はあ?私が持ってるわけないでしょ!」
凛「そんなの分かってるにゃ、でも凛もお金無いんだよ!」
にこ「真姫から借りたら?」
凛「もう50万借りてるにゃ」
にこ「手遅れね」
凛「このまま拷問とか拷問とか掛けられて未来真っ暗だよ……」
にこ「分かったわよぉ!2万貸してあげるわ」
凛「え!良いの?」
にこ「勝ったら返しなさいよ」
凛「勿論だにゃー!」
凛(やっぱりにこちゃんちょろいにゃー)
グランドカジノ
真姫「あら凛、また負けにきたの?」
凛「今回こそ勝つにゃ!」
真姫「そう言ってもう50万の借金があるけど」
凛「ふふふ……ここにある2万で大勝してやるにゃ」
真姫「ふん。また搾り取ってあげるわよ」
真姫「ルーレットの赤と黒、どっちにいくら掛けるのよ?」
凛「……黒に1万」
真姫「あら、全額じゃないの?」
凛「今回ばかりは負けられないんだよ!」
真姫「そう。じゃあルーレットスタートね」
凛(頼むよ……黒来い!黒!)
真姫「……あら、黒ね」
凛「いやったにゃー!!」
真姫「ふふ。運が良いわね」
真姫「はい、2万」
凛「やった……!でもまだまだ足りないにゃ」
真姫「どうする?続ける?」
凛「当然だにゃ!次は赤に2万だよ!」
真姫「OK」
真姫「ルーレットスタート」
凛「……黒?」
真姫「惜しかったわね」
凛(嘘、もう2万負けたの……?)
真姫(大人しく1万にしとけばまだ余裕があったのに……やっぱり気持ちが焦ってるわね)
凛「次は……赤に1万!」
真姫「あら、良いの?」
凛「流石に3連続黒なんてあり得ないよ!」
真姫「そう……スタート」
カラン……
凛「…………黒?」
真姫「はい、手持ち0ね」
凛「」
凛「」
凛「うう……」トボトボ
にこ「あっ、凛!」
凛「にこちゃあん……!」ブワッ
にこ「ちょ、どうしたの!?」
凛「うわああああん!!」
にこ「そう……あんたもなのね」
凛「へっ?」
にこ「実は私もギャンブルやっててね……20万負けてんのよ」
にこ「一応来月の家賃分は確保してるけど……正直生活費がカツカツだわ」
凛「にこちゃんもだったんだ……」
にこ「ただあんたが真姫の所でやってるなんて知らなかったけど」
凛「面目無いにゃ……」
にこ「まあとりあえずウチ来なさい?」
にこのアパート
にこ「上がってきなさい」
凛「お邪魔しまーす」
にこ「家何も無いけど、カップ麺なら出せるわ」
凛「それでも嬉しいにゃ、いただきます」
凛「ねえにこちゃん」ハフハフ
にこ「あによ」ズルズル
凛「ここの家賃いくらなの?」
にこ「4万よ」
凛「じゃあ口座に4万あるの?」
にこ「そうね」
凛「じゃあ……」
にこ「あんたには渡さないわよ」
凛「えーっ!」
にこ「当たり前よ。にこに野宿しろって言うの?」
凛「うう〜っ、1万だけ貸してくれないかな……」
にこ「ダメよ。なんとかしてお金作りなさい」
凛「そんな冷たい事言わないでよー!」
にこ「カップ麺食わしてやってるでしょ、食べたら帰りなさい」
凛「む〜……」
凛(にこちゃんはやっぱり冷たいにゃ)
凛(これはもう他を当たるしか……)
海未「で、私にお金を貸して欲しいと?」
凛「そうだにゃ、1万だけで良いの」
海未「構いませんがその場合には利子を付けますよ」
凛「十一だにゃ?」
海未「一十ですよ」
凛「狂ってるにゃ」
海未「ギャンブルにのめり込む凛が悪いのですよ。気に入らないのなら貸しません」
凛「ごめん!やっぱり借りるよ!」
凛(何とかしてやり過ごさなきゃ)
凛「さてどうしよう」
凛「海未ちゃんから一万借りたけど明日にはもう2万だにゃ」
凛「やっぱり借りなきゃ良かったかな……」
凛「でも元手がなきゃギャンブル出来ないにゃ。倍にして返せば良いだけだね」
凛「でもルーレットをするにはもう1万ぐらい欲しいにゃ」
凛「ここのパチンコ屋でウォーミングアップと行こう」ウィーン
ジャラジャラ……
凛「やったにゃ!3万勝ちにゃ!」
絵里「あら凛、結構出てるのね」
凛「絵里ちゃん!?もしかして打ってるにゃ?」
絵里「ええ、朝から10万勝ちで調子良いわ」
凛「パチプロかにゃ?」
絵里「3日前始めたばかりよ?」
凛「化け物だったにゃ」
凛「絵里ちゃん10万持ってるならちょっと貸してくれない?」
絵里「良いけど……お金に困ってるの?」
凛「来月の家賃が払えないくらいだにゃ」
絵里「それはまずいわ!この5万持っていきなさい」
凛「えっ、良いの?」
絵里「ええ。ほんとは10万あげたいけど凛の為にならないからね」
凛「ありがとうにゃ!絵里ちゃんは女神様だにゃー!」
絵里「あら、照れるわね」
凛(これで9万……あ、どうせなら海未ちゃんに1万返しておこう)
凛「いや……待てよ、9万が2倍になったら18万だにゃ……」
凛「そうしたら家賃2ヶ月分を確保してさらにお小遣いになるにゃ」
凛「そのお小遣いを増やして……やってやるにゃ!」
真姫「はい、赤よ」
凛「こんなのおかしいにゃ……」
真姫「黒に掛けた自分を恨みなさい」
凛(ほんとにやばいにゃ……せめて海未ちゃんのは返しておけば良かったのに!)
凛「また振り出しに戻ったにゃ」
凛「来月の月末どころか来週の月末の家賃も払えないにゃ」
凛「その前に明日からのご飯どうすれば良いかな……」
凛(かよちん……どこに行ったにゃ)グスン
花陽『凛ちゃん!またギャンブル行ったの!?』
凛『ごめんかよちん……次は勝って美味しい物食べよう?』
花陽『その言葉は何回も聞いたよ!そう言って今日もパンの耳じゃん!』
凛『ごめん……ごめん……』
花陽『謝らないでよ……!何でギャンブルするの!?』
凛『……』
花陽『もう、凛ちゃんとは一緒に住めないよ!』バタン!
凛『あっ……かよちん……』
凛(あれからもっとギャンブルに嵌った凛は、真姫ちゃんに借金をしてでもカジノに通ってる)
凛(でももう良いんだ、どれだけ後悔してもかよちんは帰って来ないんだから)
凛「だから勝つしか無いんだよ……よし、もうあの人しか居ないにゃ」
>>25 すでに何回も滞納してて次に滞納したら追い出すって言われてるとか考えておこう
にこはぎゃんぶらーになりそうだけど
凛ちゃんはなぁ
希「お、凛ちゃんどうしたん?」
凛「の、希ちゃん……」
希「あらら泣きそうやね。こっちおいで」
凛「お邪魔するにゃ!」
公園
ホームレス「希ちゃん、その子は?」
希「ウチの友達で凛ちゃん。仲良くしてな」
ホームレス「凛ちゃんか。よろしくね」
凛「よろしくお願いします」ペコリ
凛(皆シートの上に座って楽しそう……)
カフェ
凛「希ちゃんって、今何してるの?」
希「ギャンブラーや」
凛「じゃあ公園に居た人達は?」
希「まあ情報屋みたいなもんかな。意外と裏の情報知ってる人が多いんよ」
凛「それで希ちゃんはお金稼ぎしてるの?」
希「そうやね、報酬としてお弁当とかお酒振舞ってるよ」
凛「世渡り上手だにゃー」
希「ふふ、凛ちゃんもギャンブルやってる口やろ?」
凛「えっ」
希「目を見れば分かるよ」
凛「やっぱり希ちゃんは凄いにゃ!」
希(真姫ちゃんから聞いただけなんやけど)
希「おおかた頼れる人が居なくて、ウチを頼りに来たって感じかな」
凛「うん……このままじゃ家賃も払えないよ」
希「一ヶ月ぐらいは待ってくれるんやないの?」
凛「もう3回も滞納してて……今回払えなかったら追い出し確定なんだよ」
希(想像以上にやばいやつやん……)
凛「希ちゃん!ギャンブラーならお金あるよね?」
希「あるけど……お金は貸せないよ?」
凛「ええー!?」
希「貸しても5千円やね」
凛「足りないにゃ……」
希「その分は情報でカバーするんや」
凛「え?」
ホームレス「ギャンブルの勝ち方?」
凛「はい、教えて下さいにゃ」
ホームレス「とは言ってもね……正攻法で勝てるギャンブルなんて無いよ?」
凛「え、じゃあ希ちゃんはどうやって」
ホームレス「大きい声じゃ言えないけどね……イカサマしてるんだ」
凛「!?」
ホームレス「ギャンブルなんて胴元が勝てるように仕組まれてるからね……
希ちゃんの様にイカサマでもしないと大勝なんて出来ないよ」
凛「でもイカサマなんてバレたら殺されたりするんじゃ……」
ホームレス「そうだね、だから希ちゃんの様に上手く立ち回れる自信が無いならやめるべきだよ」
凛「……分かりました」
凛「希ちゃん、5千円だけ貸して」
希「もうええの?」
凛「……イカサマで勝つなんて凛のポリシーに反するにゃ」
希「それが賢明やね。5千円はあげるからもうここに来たらダメよ」
凛「5千円は貰ったけど……ここからどうすれば良いにゃ」
凛「とりあえず今日は部屋に帰らないと」
大家「星空さん!」
凛「あっ、大家さん……」
大家「来週払う家賃はあるんですか?」
凛「も、勿論あります」
大家「4回目は無いですからね、また滞納なんてしない様に」
凛「はい」
凛(人からお金取って生活してる癖に……偉そうにゃ)
凛「ん〜……すぴー……」
コンコン
凛「んにゃ〜?今いきまーす……」
ガチャ
にこ「おっ、居たのね」
凛「居なきゃ不法侵入にゃ」
にこ「ちょっと上がって良い?」
凛「何のお構いも出来ないけど良いよ」
クズ凛www
10円からマーチンゲールでもやってコツコツ増やしてろよwww
> 凛(人からお金取って生活してる癖に……偉そうにゃ)
お前が言うな
にこ「あんたお金無いのよね」
凛「そうだよ、来週にはホームレス状態だにゃ」
にこ「軽く言ってるわね……まあにこもやばいけど」
凛「にこちゃんはまだ部屋に住める権利があるだけましにゃ」
にこ「その権利を自ら手放したのはあんたよ」
凛「で、何の用?」
にこ「いや。さっき部屋の掃除してたらへそくり見つけちゃってね」
凛「ご、5万円だにゃー!」
にこ「確かこの部屋の家賃4万5000円だったわよね?」
凛「そうだけど……」
にこ「この5万あげるからにことギャンブル付き合いなさい」
凛「へっ、何で??」
にこ「ギャンブル仲間が家無しになるのは気が引けるのよね……それにあんたに2万貸してるし」
凛「今日のにこちゃん優しいにゃ、変な物でも食べた?」
にこ「昼にあんたと食ったカップ麺だけよ」
凛(でもこれは又と無いチャンスだにゃ……ここは乗っておこう)
凛「その話乗ったにゃ、5万くれにゃ」
にこ「じゃあ4万5000円は家賃として取っときなさい」
凛「えっ全部使うんじゃないの?」
にこ「バカねー、また全額すって路頭に迷う気?」
凛「それは……」
にこ「嫌なら言う事聞きなさい」
凛「はーい」
にこ「私はここで待っててあげるから大家さんにでも先に渡しときなさい」
凛「了解だにゃ」
大家「星空さんこれは?」
凛「まだ早いけど家賃払っておきます」
大家「来週で良いのに……まあ貰えるなら貰っときますけど」
凛「その代わり来月も宜しくお願いします」ペコリ
大家「はいはい。もう帰って良いですよ」
凛(態度悪いにゃ……)
凛「払っといたよー」
にこ「よし、じゃあ残ったお金でギャンブルと行くわよ!」
凛「何やるの?」
にこ「競馬よ!」
競馬場
凛「凄い人だにゃー!」
にこ「良いわね、熱気に溢れてて」
凛「で、どの馬券を買うにゃ?」
にこ「そうね、2-5の馬連よ!」
凛「凛は7の単勝だにゃ」
にこ「7は調子悪いって聞いたけど?」
凛「何が起こるか分からないのが競馬だにゃ」
にこ「ふっ、保険を掛けなかった事を後悔しなさい」
凛「あっ、始まったにゃー!」
にこ「よっしゃ。2も5も良い滑り出しだわ!」
凛「7が結構頑張ってるよ!もう2番目だにゃ!」
にこ「ぬわっ、5がこけたわ!2も失速し始めてるし!」
凛「やばいにゃやばいにゃ……!これ7が一着あり得るにゃ!」
にこ「ちょ、もっと頑張りなさいよぉ!」
結果
1着 7
4着 2
8着 5
にこ「な、何でよ……」
凛「やった!やったにゃー!!」
にこ「うっ……まああんたが勝って良かったわ」
凛「倍率50倍だって!2500円掛けたから……えーと」
にこ「12万5千よ!」
凛「ほにゃー!大金だにゃー!!」
にこ「く、悔しいわ……」
換金係「12万5千円です、どうぞ」
凛「ありがとうございますにゃー!」
にこ「あ、あんた2万返してちょうだいよ」
凛「えっ?」
にこ「あれ貸したままだし、頼むわよ」
凛「嫌だ!」
にこ「はあ!?」
凛「折角こんな大金があるんだからもっと増やしたいにゃ!」
にこ「待ちなさいって!2万返してくれるだけで良いから!」
凛「にこちゃん、2万が10万になるってなったら嬉しい?」
にこ「そりゃ嬉しいけど」
凛「さっきみたいに50倍は無理でも5倍ぐらいならなんとかなるにゃ」
にこ「それが出来ないからあんたはお金借りたんでしょ?」
凛「いや、今回は出来るにゃ。だって12万も当てたんだよ!」
にこ「ぐっ、確かに……」
凛「ここは凛に任せてよ、10万は無理でも5万には増やしてあげるから」
にこ「いや、やっぱ駄目よ」
にこ「今すぐ2万返しなさい!」
凛「やだにゃ……絶対返さないにゃー!」ダダダ
にこ「あっ、待ちなさいよ!」
凛「このままじゃ追い付かれるにゃ」
凛「そうだ絵里ちゃんに電話しよう!」
絵里「どうしたの凛?」
凛「ちょっと家に行って良い?」
絵里「良いわよ、いらっしゃい」
凛「すまないにゃ」
にこ「待ちなさいって……逃げ足はやっ!」
絵里のマンション
絵里「上がって」
凛「お邪魔しまーす」
絵里「何か急いでた様子だけど大丈夫?」
凛「今、にこちゃんに追われているにゃ」
絵里「喧嘩でもしたの?」
凛「ちょっとね」
絵里「良く分からないけど仲良くしなさいよ?」
凛「分かってるにゃ。それよりパチンコは勝ったの?」
絵里「ええ、14万勝ちよ」
凛「運が良いにゃー」
絵里「まぐれよ。凛も嵌りすぎちゃ駄目よ?」
凛「もう遅いにゃ……」ボソッ
絵里「え?」
凛「なんでも無いにゃ、それよりこの高そうな銃は何なの?」
絵里「あ、弾は入ってないけど本物よ」
凛「にゃにゃっ!?」
絵里「ロシアから取り寄せたのよ。お婆様が昔使っていた物に似てて懐かしくなっちゃって」
凛「いくらぐらいするにゃ?」
絵里「200万かしら」
凛「絵里ちゃんそんなにお金持ってたの!?」
絵里「ボーナスよ♪」
凛「凄いにゃ〜……」
ぐう〜……
凛「あっ」
絵里「あらあら、お腹空いてきた?」
凛「うん。どこか食べに行こうよ!」
絵里「お金はあるの?」
凛「臨時収入が入ったにゃ」
凛(久し振りに豪遊してやるにゃ)
高級中華料理店
凛「この最上級コースを2つお願いします!」
「かしこまりました」
絵里「気前が良いわね凛」
凛「でしょー、いっぱい食べるにゃー!」
絵里「ちょっと緊張してきたわ、お花摘んでくるわね」
凛「行ってらっしゃーい」
凛(絵里ちゃん……バッグ置きっぱなしだにゃ)
凛「うーん、払うとは言ったけど今になって12万が惜しくなったにゃ」
凛「あっそうだ……やっぱり絵里ちゃん財布持ってきてる」ソローリ
凛「ゴールドカードあった!よし」サッ
『ご馳走様でした』
凛「もう食べられないにゃ〜」
絵里「ふう。しばらく中華は良いわ」
凛「じゃ、帰るにゃー!」
絵里「そうね」
絵里「そういえば会計したかしら?」
凛「絵里ちゃんがトイレ行ってる間に済ませておいたよ」
絵里「流石高級料理店ね!」
凛「また行きたいにゃ」
凛(絵里ちゃんのカードでね)
凛「じゃあ凛はアパート帰るにゃ」
絵里「そう、またご飯食べましょ」
凛「もちろんだにゃー!じゃ、ばいばーい」
人のもの盗んだ時点で可愛いげも話の面白味もなくなった
にこちゃんに2万円返さなかったところであれってなった
意図して寄せてる感じだがのんたんリスペクトなのか
あれ好きだから期待してる
凛「あれ?ポストに何か入ってる」ゴソゴソ
凛「督促状!?園田金融って、海未ちゃんからだにゃ!」
凛「抗議だにゃ!抗議に行ってやるにゃ!」
凛「ちょっと海未ちゃん!」
海未「おや、お金を返しに?」
凛「違うよ!昨日の夕方借りたばっかりなのにもう督促状が入ってるんだよ!」
海未「当たり前でしょう、一十ですから」
凛「ええー……そうだけど」
海未「それより返済の見込みはあるのですか?」
海未「あ、返済する場合には給料明細を同封下さいね」
凛「へっ?そんなの聞いてないにゃ」
海未「ホームページに記載していた筈ですが」
凛「そんなの見てないよ!」
海未「なら貴方が悪いのですよ。それより返済の方は早めにお願いしますね」ニッコリ
凛(鬼、いや悪魔だにゃ)
凛「仕事なんてしてないから金借りてるのに、海未ちゃんは893だにゃ」
凛「お金はあるのに返せないって事だよね……これはいよいよやばくなってきたかも」
凛(……そういえば絵里ちゃんの部屋には銃があったよね)
凛「……よし!」
凛「とりあえずスタンガンと覆面だけ買ってきたけど……もし失敗したら嫌だなあ」
にこ「凛!」
凛「げっ」
にこ「あん時は良くも逃げてくれたわね!!2万返しなさいよ!!!」
凛「ひー、そんなに怒らないでよ。2万返してあげるから」
にこ「ふん、最初っから大人しく返しとけば良かったのよ」
凛「すまんにゃ。それより良い儲け話があるんだけど良い?」
にこ「えっ!なになに?」
凛「にこちゃんが良かったら……凛だけじゃ怖くて」
にこ「しょ、しょうがないわね〜。金返してくれたし水に流してやるわ!」
にこ「それより早く儲け話教えなさいよっ!」
凛(やっぱりちょろいにゃ)
にこ「園田金融って……あんたどこから借りちゃってんのよ」
凛「だってお金が無かったんだにゃ」
にこ「まあにこも一回だけ借りたけど……」
凛「えっ。ギャンブルで?」
にこ「妹の入院費よ、5万借りたわ」
にこ「その後バイトで返したけど」
凛「お姉ちゃんだにゃ〜」
にこ「あんたも妹みたいなもんよ」
凛「こんなちっちゃいお姉ちゃんは居ないにゃ」
にこ「ぬわんですって!」
にこ「……で、絵里の部屋に行って何すんのよ」
凛「銃だにゃ、銃で絵里ちゃんを脅すにゃ」
にこ「はっ?何で絵里を?」
凛「もし絵里ちゃんが襲い掛かって来た時に逃げられないにゃ」
にこ「成る程ね……」
凛「それでなんとか絵里ちゃんを振り切ったらいよいよ海未ちゃんと対決にゃ」
にこ「ふふ、腕がなるわね」
凛「金融屋ならお金には困って無い筈にゃ、びんぼーな凛達の逆襲に震え上がって貰うにゃ」
にこ「でも銃を突き付けただけであの子がビビるかしら」
凛「確かに海未ちゃん強いもんね、でもこっちには兵器があるんだにゃ」
にこ「兵器?」
凛「もしもし、うん……うん……じゃあ明日の朝ね」
にこ「誰呼んだのよ?」
凛「ことりちゃんにゃ」
にこ「ことり?」
凛「ことりちゃんが海未ちゃんの所に行ってしばらくお喋りするんだよ」
凛「久し振りに会ったことりちゃんに油断している隙を狙ってまるっとお金儲けにゃ」
にこ「時間稼ぎか、良い作戦ね」
凛「でしょ?ことりちゃんには1割報酬をあげて万々歳だにゃ」
にこ「でも顔とかバレたらどうすんのよ、家とかに来られたら最悪よ」
凛「そんなの覆面被ってたらバレないよ」
にこ「あっさりと言ったわね」
凛「そんなこと言ってこのままダラダラとギャンブル生活続けても何にもならないよ」
凛「どうせ真姫ちゃんも海未ちゃんも凛の自由を奪っていくんだから」
にこ「追い込まれてるわね……まあここらでデカイ事やらなきゃにこにーの名が廃るってもんよ」
凛「決まりだね!じゃあ今日は寝るにゃー」
にこ「そうね。おやすみ」
凛「おやすみー」
凛「ふわあ……にこちゃん起きるにゃー」
にこ「ん、んんー……おはよ」
ピンポーン
凛「ことりちゃんにゃ!」
ことり「おはよ〜♪」
ことり「わー、覆面が落ちてる」
ことり「何かパーティーでもあるの?」
凛「ん、まあそんな感じだにゃ」
にこ「あれ、ここにあるスタンガンはなんなの?」
凛「それは銃が奪えなかった時の保険だにゃ」ゴニョゴニョ
にこ「成る程」ゴニョゴニョ
ことり「二人ともどうしたの?」
凛「それよりことりちゃん、海未ちゃんの所に行って欲しいな」
ことり「へ?何で?」
にこ「久し振りの再会に花を咲かせるってのも悪くないでしょ」
ことり「そうだね、じゃあ海未ちゃんの所行って来るね!」
凛「にこちゃん」スッ
にこ「ええ、行くわよ」ガチャ
絵里「パチンコでも打ちに行こうかな……」ガチャ
凛「動くな!」
絵里「なっ!?」
にこ「動いたら痺れるわよ」
絵里「なんなの貴方達……空き巣!?」
凛「空き巣は正面突入なんてしないよ」
にこ「それより銃を!」
凛「分かってるよ!」ダッ
絵里「あ……私の!」
凛「動かないでよ、これは貰ってくから」
絵里「このっ!」グイッ
にこ「ぎゃっ!」ドサッ
凛「あ!」
絵里「私を舐めるんじゃないわよ、この子の首を折るわよ」
にこ「ギ……やめな、さいって……げほっ」
凛「……ごめん!」ダッ
にこ「なっ、ちょっと待って……!」
絵里「……逃がしたわ。でも貴方は警察に突き出すから」
にこ「クソッ!」
凛(にこちゃんが捕まっちゃった……でもこれは仕方ない事なんだ)
凛「凛一人だけで海未ちゃんを倒せるか心配だけど、やらなきゃ!」
凛「待っててよ海未ちゃん!」
園田金融 客室
海未「……なるほど、それで凛に呼ばれたと」
ことり「うん。急に呼ばれてビックリしたけどこの手紙がポストに入ってて気付いたんだ」
海未「ふふ、大方うちの金庫でも狙っているのでしょう。ですが特殊なルートでも無い限り銃の購入などは不可能な筈」
海未「生身で来た所を返り討ちにしてあげますよ」
ことり「あんまり傷付けちゃ駄目だよぉ」
海未「分かっています、貴方の着せ替え人形に差し支えない程度に痛め付けますから」
ことり「海未ちゃんこわーい」
バン!
凛「海未ちゃん!」
海未「扉を蹴破ってくるとは……随分なお出迎えですね」
凛「あ、あれ?驚いてない??」
海未「貴方が来る事は承知済みです。ことりがウチの督促状に気付きましてね」
海未「借金を踏み倒そうと躍起になった凛が攻めてくると助言を頂いたんです」
凛「な、なんでことりちゃん……」
ことり「ごめんね、でも幼馴染の海未ちゃんに怖い思いをさせたくなくて」
凛「怖いって……海未ちゃんの方がよっぽど怖いのに」
海未「……凛!その銃は何処から入手した物ですか!?」
凛「絵里ちゃんから貰ったんだよ!私だって生身で来るバカな事はしないよ」
海未「絵里ですか……くっ、これは計算外です」
凛「う、動いたら撃つよ海未ちゃん!」
海未「ことり……警察に連絡を」ボソッ
ことり「分かったよ」
凛「な、何をこそこそ話してんの?」
海未「いえ、しかし銃を突き付けられては話が出来ませんよ」
凛「……分かったよ」ドサッ
海未(今です!)グイッ
凛「な、なんなの!?」ガシッ
海未「ことり、ロープを!」
ことり「うん!」ポイッ
海未「さて、これで逃げられないですよ」
凛「痛たたたた!!」
凛(あれ、あれ?こんな事になる筈じゃ……)
ことり「銃はどうするの?」
海未「凛の指紋が付着していますから、証拠物件として押収して貰いましょう」
凛「う、海未ちゃん……凛をどうするの?」
海未「牢の中でしばらく反省しなさい!」
凛「ひっ!」
ことり「め、面会には行くからね?」
凛「……うん」
凛(これはいよいよ詰んだかな……)
看守「入れ」
凛「はい」
凛「はあ……これからどうやって生きていけば良いんだろ」
「り、凛ちゃん!?」
凛「え?」
花陽「何で凛ちゃんがここに……?」
凛「かよちん……?」
凛「かよちん!ほんとにかよちんなの!?」
花陽「う、うん」
凛「……うう、うわあああああん!」ポロポロ
花陽「わっ」
凛「かよちんだ……!久し振りに会えた!」
花陽「でも……2人とも塀の中だよ?」
凛「関係ないよ!だってかよちんに会えたんだから!」
花陽「……ごめんね。勝手に出て行っちゃって」
凛「気にしてないよ、かよちんもずっと我慢してたんだよね?」
花陽「ううん、花陽がワガママだったんだ」
花陽「凛ちゃんと一緒に生活出来るだけでも幸せだったのに、それ以上の贅沢を求めた罰なんだよ」
凛「違うよ、凛がもっとギャンブルを頑張れば良かったんだ」
花陽「凛ちゃんいつもすって帰ってきちゃってたもんね」
凛「もー!かよちん!」ポコポコ
花陽「あはは、くすぐったいよ」
看守「おい、新入りだ」
花陽「あ、はい」
凛「どうも、看守さん!」
看守「……入れ」
にこ「……凛!」
花陽「へ?にこちゃん?」
凛「あ、にこちゃんもここに来たんだね。うわっ」ガシッ
にこ「よくも私を見捨てていったわね……!!」グイッ
花陽「に、にこちゃん落ち着いて……バレたら怒られるよ」
凛「そうだよ、それに計画は失敗したんだからセーフだよ」
にこ「どこがセーフよ!おかげで絵里に首絞められる羽目になったのよ!?」
花陽「あ、あの2人とも何でここに入ってるの?」
凛「言ってなかったかにゃ?ざっくり言うとね――」
凛「と言うわけで凛達は海未ちゃん絵里ちゃんと戦ったんだにゃー」
にこ「結果は完敗だけどね……そういやなんであんたはここに居るのよ」
花陽「じ、実は……無銭飲食しちゃって」
凛「ええ!?お金無かったの?」
花陽「家を出た後お金が無い事に気付いて……しばらくは水を飲んで凌いでたんだけど」
花陽「あまりにもお腹が空いて……美味しそうなレストランを見つけて入って」
にこ「そしてただ食いしたわけね」
凛「かよちんらしいにゃー」
花陽「花陽は皿洗いしようと思ったんだけど、あっという間に警察の人が来て……」
凛「それでここに居るんだね」
にこ「あんたはギャンブルとかしてなかったの?」
花陽「花陽はギャンブル苦手で……」
凛「そっかー、でも大きな犯罪とかに巻き込まれて無くて良かったよ!」
にこ「そうね。可愛い後輩が怖い目にあって無くて何よりだわ」
花陽「あ、ありがとう?」コテ
凛「あー、安心したらお腹空いてきたにゃー」
にこ「ご飯は出るの?」
花陽「うん、意外と美味しいんだよ」
凛「そうなの!?もうここで残りの人生明かしても良いかなー」
にこ「私は嫌よ。まだやりたい事いっぱいあるもの」
凛「アパートも無いのにどうやって生活するの?」
にこ「あんたのせいでしょうが!」
花陽「お、落ち着いて」
にこ「しょうがないわねー、しばらくはここで大人しく生活するわよ」
凛「諦めたの?」
にこ「違うわよ!時期を見て脱獄するのよ」
花陽「だ、脱獄ぅ!?」
にこ「静かにしなさい!」
凛「脱獄なんて成功しないよ、大人しく凛と10年間の囚人生活楽しもうよ」
花陽「あ、花陽は後2年で出れます」
凛「にこちゃん!すぐにでも脱獄しよう!」
にこ「変わり身はやっ!まあ言われなくてもやってやるわよ」
凛(こうして私達は刑務所の生活をしばらく続けていた)
凛(ある日、凛達の房に新しい囚人が入ってきた)
凛「知ってる?今日新しい人が入ってくるんだって」
花陽「うん、優しい人が良いなあ」
にこ「上手い事そいつもにこにー脱獄計画に巻き込みたいわね」
凛「看守さんどうもー」
看守「入れ」
穂乃果「いやー、皆よろしくー!」
花陽「ぴゃあ!?」
にこ「な、何であんたが捕まってんのよお!」
穂乃果「たはは……酔っ払って喧嘩したら警察の人に連行されちゃったよ」
凛「パワフルだにゃー」
にこ「そういえばあんた路上ライブで生活してるって?」
穂乃果「うん。でもあんまり稼げなくって」
穂乃果「路上ライブの先輩にお酒奢ってもらって浴びる様に飲んでたらこの様だよ」
にこ「どんだけ濃い日々を過ごしたのよ……」
凛「凛だって濃い日を送ってたよー」
穂乃果「そうそう、皆もここに来た理由教えて欲しいな!」
なんか似たようなスレあったよな昔
エリチカがギャンブル中毒になるやつ
穂乃果「へえー!皆も結構尖ってるね!」
にこ「自分よりデカイ男ぼっこぼこにしたあんたには負けるわ」
凛「それより、穂乃果ちゃんも脱獄しない?」
穂乃果「へ?さっき入ったばかりなのに?」
花陽「ここに居ても代わり映えの無い日々を過ごすだけですっ」
花陽「ご飯はまあまあ美味しくても……花陽も正直耐えられません」
穂乃果「そっか……よし、脱獄に向けて皆で協力しよう!」
にこ「良い返事ね」
凛「じゃあ皆であれやろ!」
にこ「お、あれね」
花陽「一致団結にはこれだよね」
凛「皆手を出して!」
穂乃果「おっけー!」
花陽「1!」
凛「2!」
にこ「3!」
穂乃果「4!」
にこ「プリズンブレイク、スタート!」
穂乃果「ええー……」
凛「それは寒いにゃ」
にこ「他に思いつかなかったのよっ!」
にこ「さ、団結した所で少しずつ計画を進めていくわよ」
凛「正面突破は無理そうだよね」
花陽「看守も定期的に巡回しててまさに針の隙間も無いんだよ」
穂乃果「じゃあもう力でいっちゃう?」
にこ「あほのか、法の箱庭で力が役に立つか」
花陽「あっ!確か運動場の近くに更衣室があった筈です!」
にこ「でかしたわ花陽!そこで服を4つばかり盗んでくるのよ」
凛「じゃあそれは凛に任せてよ、足の速さで言えば一番だにゃ」
穂乃果「穂乃果も付いて行って良い?」
凛「良いよ(いざという時の保険になるにゃ)」
にこ「盗みが成功したら、後は看守達をやり過ごすのよ」
凛「出られるまで気は抜けないって事だね」
にこ「ええ、ぶっつけ本番でやらなきゃいけないから目線やサインでこっそり教えあいましょう」
穂乃果「塀を越えるのはどうするの?」
花陽「それは花陽に任せてください」
にこ「何かあてがあるの?」
花陽「はい!」
凛「とにかく次の運動時間が勝負だね」
にこ「ええ。気を引き締めて行くわよ!」
『おー!』
『運動やめ!』
ゾロゾロ……
看守(囚人の数が少ない様な……気のせいか?)
更衣室
凛「ここが更衣室かな?」
穂乃果「みたいだね。服以外にもいっぱい道具みたいなのがあるよ!」
凛「この銃とか使えそうだね」カチャ
穂乃果「良く分からないけどいっぱい持っていこう!」ヒョイヒョイ
凛「よし、すぐにここを出るにゃ」
凛「服取ってきたにゃ」
にこ「でかしたわ。こっちも花陽と逃げられそうな所は目星付けておいたから」
穂乃果「道具とか持ってきたよー」
花陽「あっ、ロープだ!」
にこ「これを引っ掛けたら塀を越えられそうね!」
穂乃果「銃とか警棒とか色々あるよー」
にこ「各自好きな道具で武装しときなさい」
凛「凛は銃使いたいにゃ!」
にこ「すいませーん、交代です♪」
看守「もうそんな時間か、頼んだよ」
凛「はーい」
花陽「にこちゃん!」
にこ「撒いてきたわ」
凛「しばらくは時間が稼げるにゃー」
穂乃果「さて、グラウンドに出よう!」
ガチャ
にこ「ん、看守がちょこちょこ居るわね」
穂乃果「多分見張りの人達だよ」
凛「抜けそう?」
花陽「塀から出るルートと、看守の目を掻い潜りながら入口の扉を目指すルートがあるよ」
凛「塀の方が簡単そうだけど……かよちんに譲るよ」
穂乃果「穂乃果は入口から出たいな!」
にこ「じゃあ私と花陽は塀から出るわ」
花陽「2人とも幸運を祈ってるよ」
凛「よし、じゃあ2手に別れるにゃー!」
にこ「ここから出るのね……高いわ」
花陽「にこちゃん、これロープ」
にこ「任せなさい」ヒュンヒュン
にこ「そりゃっ!」
花陽「やった引っ掛かった!」
にこ「よし、早速ずらかるわよ」
看守「何をしている?」
にこ「げっ!」
看守「貴様等……脱獄する気だな!」
花陽「やあああっ!!」ヒュン
看守「どわっ!警棒など盗みやがって……!」
花陽「にこちゃん先行って!」
にこ「何言ってんのよ花陽……」
花陽「花陽は鈍臭いから……にこちゃんならすぐに逃げられると思うんだ」
花陽「だからここは花陽に任せて、先に行って!」
にこ「……分かったわ。すぐに追い付きなさいよ!!」
看守「俺を倒しても逃げられると思うなよ……」
花陽「逃げ延びてみせます……皆で出るって約束したから!」
還暦無職・生活保護不正受給犯罪者の色川高志(東京都葛飾区青戸6−23−21ハイツニュー青戸103号室)はアルバイトをしていながらそのことを内緒にして申告をせずに
不正に生活保護を受給しています。「糞アリ貧乏人どもは一生死ぬまで汗水流してせっせと働いとればええんじゃい。おんどれら糞アリ貧乏人どもがちゃんと働かんかったら
ワシが遊んで暮らせんじゃろうが〜。ボケ〜。カス〜。アホンダラ〜。」が口癖で「金や金、金持うて来い〜。どアホ〜。」といつも大声で叫んでいるようなとんでもないクソ野郎です。
こんなクソ野郎の思い通りにさせてはいけません。みなさんどんどん匿名で役所や警察に密告してこのクソ野郎が遊んで暮らせないように人生の厳しさというものを徹底的に教え込んでやりましょう。
生活保護が受給されなくなった時点でこの犯罪者クソ野郎の場合は自殺するしか他に道がないでしょう。 こんな犯罪者クソ野郎をのさばらせていては世の中のためになりません。
まずはこの犯罪者クソ野郎に渡ってしまった我々の大切なお金を取り戻しその上でみなさんの力でこの犯罪者クソ野郎を自殺へと追い込みましょう。
穂乃果「凛ちゃん待ってよー!」
凛「穂乃果ちゃん遅いよ、見つかっちゃうにゃ!」
穂乃果「凛ちゃんが速過ぎるんだって……あっ!」
凛「扉だにゃ!こっから出られるにゃー!」
穂乃果「よーし、後は2人と合流するだけだね!」
ガチャ
『動くな!!』ガチャガチャ
穂乃果「うわっ!?」
凛「待ち伏せされてるにゃー!」
穂乃果「凛ちゃん、いける?」
凛「一応銃はあるけど……」カチャ
穂乃果「よし。突っ込むぞ!」
凛「それしかないね。いっくにゃー!」
「ぐ……うぉぉ」
「何だこいつら……」
穂乃果「ぜー……ぜー……」
凛「はぁ……はぁ……終わったね」
花陽「凛ちゃん!穂乃果ちゃん!」タッタッタ
凛「かよちん!」
花陽「そっちも見つかったんだね……」
穂乃果「あれ、にこちゃんは?」
花陽「花陽が先に行かせたんだ」
穂乃果「そっか……とりあえず今居る看守は倒せたね」
凛「だったらここに居る理由は無いよ。早く外に出よう!」
看守長「逃がさないぞ!」
花陽「え!?」
看守長「檻に戻す必要も無い、この場で皆殺しだ!」
ゾロゾロ
凛「うわっ、いっぱい来た!」
花陽「ど、どうしよう……」
穂乃果「2人とも外に行って!」
凛「穂乃果ちゃん!」
花陽「な、何で花陽達の前に……?」
穂乃果「ちょっとは先輩の良い所見せないとね」
穂乃果「穂乃果が暴れ始めたらここを出てにこちゃんと仲良くやってね」ニコ
花陽「そんな……皆で出ようって言ってたのに」
穂乃果「良いんだ。ここを切り抜けたら穂乃果も外に出られるんだから」
凛「穂乃果ちゃん……」
穂乃果「へへ、ギャンブルみたいでしょ?でも穂乃果は勝てるって信じてるよ」
凛「分かったよ。かよちん……行こう!」
花陽「うん……!」
看守長「たった一人で……無謀な奴め」
穂乃果「よーし、行くぞお!」
にこ「はっ……はっ……」タッタッタ
凛「おーい!」
にこ「あ、あんた達……穂乃果は?」
花陽「う、うう……」ポロポロ
にこ「そう……あいつらしいわ」
凛「穂乃果ちゃん言ってたよ、この3人で仲良くしてって」
にこ「ふん、一丁前にかっこいい事言っちゃって……そんなの当然じゃない!」
花陽「穂乃果ちゃんの分まで、私達は仲良くしよう……?」
凛「うん、凛達の絆は永遠に不滅だにゃ!」
にこ「でもこっから出てどうすんのよ?」
花陽「確かに家も無いもんね……」
凛「あ、それなら良い所知ってるにゃ!」
にこ「マジ?」
凛「しばらくはそこで身を隠そう?」
花陽「うん!」
にこ「よっしゃ、行くわよ!」
公園
ホームレス「希ちゃん、今日の弁当は?」
希「あるよー、はいお酒も」
ホームレス「すまないね。これを食べながら希ちゃんと話するのが楽しみなんだ」
希「うふふ、ウチもおっちゃん達と家族みたいに過ごせて幸せよ」
ザッザッザ……
悪ガキ1「何だこのジジイ共?」
悪ガキ2「邪魔だなおい!」
希「君達、ここは溜り場ちゃうよ」
悪ガキ1「何だてめえ……おっ」
悪ガキ2「この姉ちゃん良い体してるな。金出したらいけるんじゃね?」
ホームレス「希ちゃんに手を出すな!」
悪ガキ1「うっせえよジジイ!」バキッ
ホームレス「ぐっ……!」
希「おっちゃん!」
ホームレス「ぐっ、ううん……」バタッ
希「おっちゃん……」
悪ガキ2「おい姉ちゃん、3万あげるからホテル行こうぜ?」
希「……あんま調子乗ったらあかんよ?」
バキッ ドカッ
悪ガキだったもの「」
ホームレス「の、希ちゃん……」
希「あ、おっちゃん!気が付いたんやね!」
ホームレス「大丈夫か希ちゃん……なっ!」
希「おっちゃんの分をやり返しただけだよ」
ホームレス「……そうか、ありがとう希ちゃん」
ホームレス(やりすぎじゃないか……)
希「おっちゃん達はウチが守るからね♪」
凛「希ちゃーん!!」
希「凛ちゃん!?とにこっちと花陽ちゃんも……?」
にこ「悪いわね、ちょっと匿ってくれる?」
希「うーん……一応ウチの部屋来る?」
花陽「お邪魔します!」
希「そっかあ……随分とハチャメチャな日を過ごしたんやな」
凛「ちょっとの間だけで良いからさ」
希「ウチもそうしてあげたいんやけどな…絵里ち達が許さないと思うよ」
にこ「ん?何か不都合でもあるの?」
希「実は海未ちゃんがな……」
海未『もし凛達が脱獄でもした場合はすぐに私に連絡して下さい』
希『え?なんでなん?』
海未『アパートの契約が出来ないあの子達が頼る先は貴方しかいませんので』
希『それはそうやけど……でもそれと海未ちゃんに何の関係があるん?』
海未『凛に貸したお金が溜まってましてね…真姫が肩代わりしてくれた代わりに私にすぐ凛の動向を知らせろと』
希『成る程なあ』
希「……って訳よ」
希「勿論絵里ちも銃を盗んだ事とカードの不正使用に凄く怒ってて、凛ちゃん見つけたら何するか分からんよ」
凛「……これはまずいにゃ」
花陽「の、希ちゃんはどうするの?」
希「あー、ウチは連絡せんよ。どの道海未ちゃん達からは逃げられないやろうし」
にこ「なっ、薄情ね!」
希「世の中にはな怒らしたらあかん人が居るんよ。凛ちゃん達もお茶飲んだら出ていき」
花陽「私達…これからどうなっちゃうんだろう」
にこ「海未、絵里、真姫…今は誰に捕まってもやばそうね」
凛「希ちゃんも頼りにならなかったし、これはお手上げかにゃ?」
にこ「ちょっ凛!さっき頑張ろうって言ってたじゃない!」
凛「よくよく考えたら家も金も無いのにどう頑張れば良いの。絵里ちゃんを説得でもして味方に付けてみる?」
花陽「それは……」
凛「……ん?あっ!これだよこれ!」
にこ「どうしたのよ?」
絵里のマンション
絵里「……で?私に何の用?」ギロッ
凛「絵里ちゃん!銃を盗んだ事、カードを使っちゃった事、全部合わせてごめんなさい!」
にこ「私からも謝るわ、あんたの家に押し入って強盗の真似をしたことをね」
花陽「花陽は……特に何もしてないけど、凛ちゃんの事許して下さい」
絵里「…………」
凛「お金が入ったら絵里ちゃんにちゃんと返そうと思ってたんだ!」
凛「凛のこと気に入らないなら殴っても蹴っても良いから!」
絵里「……顔上げなさい、凛」
凛「え、絵里ちゃん」
絵里「私は金どうこうの問題じゃないの、可愛い後輩の凛に裏切られたって気持ちしかなかったからよ」
凛「絵里ちゃん…」
絵里「貴方の知ってる通り、二百万の銃をボーナスで買える位には余裕があるもの」
絵里「でもね、貴方が金に困っていたからって盗みをしようっていう考えが気に入らなかったわ」
凛「じゃ…じゃあ」
絵里「ええ、貴方がちゃんと謝ってくれたからもう怒ってないわよ」
凛「……絵里ちゃーん!!」ギュッ
絵里「きゃっ」
凛「絵里ちゃん絵里ちゃん絵里ちゃーん!」スリスリ
花陽「良かったあ…」グスッ
にこ「まったく…冷や冷やしたわ」ホッ
絵里「でも海未や真姫の手からどう逃げるつもりなの?」
凛「うーん……何も考え付かないにゃ」
絵里「ここに30万があるけど、良かったら使う?」
にこ「マジで!?」
花陽「こ、これ絵里ちゃんの……?」
絵里「ええ」
凛「嬉しいけど……何で?」
絵里「実はね……」
絵里『まったく……盗人に入られるなんて不吉な日ね……』
ピンポーン
絵里『はい……海未!?』ガチャ
海未『こんにちは、込み入った話になるので上がらせて頂いても良いですか?』
絵里『構わないけど……どうぞ』
絵里『え!?じゃあ私の部屋に来たのは凛とにこなの!?』
海未『ええ。そして凛が持っていた銃は貴方の物だと本人の口から聞きました』
絵里『なんて事……友達だと思ってたのに……』
海未『私の所有している財産を狙っての犯行だったと警察はおっしゃっていましてね』
絵里『それで私の銃が盗られたのね……』
海未『その際に証拠物件として貴方の銃は警察の方に渡ってしまったのですが……』
絵里『それは困るわ。あの銃は私がボーナスで買った大事な物よ?』
海未『ですよね、今すぐ警察署を尋ねてみては?』
絵里『そうさせて貰うわね。報告ありがとう海未』
海未『いえいえ、それでは失礼します』ガチャ
絵里『もし捨てられたりしたら大変ね……すぐに銃を取り返さなきゃ!』
音ノ木警察署
絵里『えっ!?私の銃が無い……!?』
鑑識係『はい。今回の件に銃の押収は無かったですよ』
絵里『そんな……犯人は銃を持っていたと被害者は言っていたんですよ!?』
鑑識係『口頭だけじゃ証拠にならないんです。申し訳ありませんがお引取りを』
絵里『どういう事……?海未は確かに銃は押収していたって……』
絵里『海未!』
海未『どうしました絵里?』
絵里『私の銃は今回の事件に関係なかったって言われたんだけど!』
海未『!?そんな筈はありません!確かに警察の方が来てその後は凛と一緒に銃も押収されたものだと……』
絵里『貴方……その光景を見たの?』
海未『じ、実は警察を呼んですぐに裏で用事をしていまして』
海未『その時はことりがしっかり見張ってくれていた筈なのですが』
絵里『ことりが?』
海未『はい。警察が尋ねて来た時にはことりも姿を消していましたが』
絵里『……まさかね』
海未『絵里?』
絵里『いえ、ことりの行き先とかは分かる?』
海未『確か……グランドホテルに行くとは行っていたような』
絵里『そう、ありがとう海未!』タッタッタ
海未『絵里!?急にどこ行くのですか!』
絵里『私もグランドホテルに行ってくるわ!』
グランドホテル 地下室
チーン
絵里『ここが……日本有数のギャンブル施設……』
絵里『でもことりが何でここに……?』
真姫『あら、エリーじゃない?』
絵里『真姫!?』
真姫『貴方が何故ここに?もしかしてプレイしに来たの?』
絵里『あ、貴方こそ何でここに居るのよ……しかもディーラーみたいな格好して』
真姫『知らなかった?ここは西木野グループが管理しているカジノなんだけど』
絵里『ハラショー……貴方がここまでお金持ちだったとはね』
真姫『ふふ、カジノを作ったのは私の案よ。おかげで儲かって仕方ないわ』
絵里『随分余裕ね……』
絵里『それよりここにことりが来てない?』
真姫『居るわよ、呼びましょうか?』
絵里『お願いね』
ことり『は〜い……あっ、絵里ちゃん……』
絵里『ハロー。単刀直入に言うと貴方は私の銃の事知ってる?』
ことり『……うん。海未ちゃんの目を盗んでここに持ってきたんだ』
絵里『訳を聞かせてくれるかしら?』
真姫『それについては私から話すわ』
ことり『ま、真姫ちゃん……』
真姫『仕方ないでしょ……実はねことりの親が男絡みで借金を作っててね』
真姫『ことりは今その借金を返済している最中なんだけど、金融業者から一括で払えって督促状が来たのよ』
真姫『残金は300万だったんだけど、ことりに蓄えが無くてね……』
ことり『その時に、絵里ちゃんのマンションを訪ねたら部屋に銃が置いてあったんだ』
絵里『……確かにことりには銃を見せた事があるわ、でもそれだけで?』
ことり『ごめんなさい!どうしてもお金が必要になって……』
ことり『で、真姫ちゃんが銃を300万で買い取ってくれるって言ったから魔が差しちゃって……』
絵里『呆れた……貴方も凛と同じだったのね……』
ことり『そ、それは……』
真姫『こら。自業自得の凛と責任を被ったことりを一緒にしてるんじゃないわ』
絵里『そうじゃないわ、自分が困ったら人の物に頼ろうって魂胆が気に食わないのよ』
ことり『ご、ごめんなさい……本当にごめんなさい……』ポロポロ
真姫『いい加減にしなさいエリー!親の責任を被る事の大変さが分からない貴方が説教してんじゃないわよ!』
絵里『それは貴方が勝手にシンパシーを感じてるだけでしょ?』
真姫『この……石頭!!』グッ
絵里『くっ!』グイッ
ことり『真姫ちゃんやめて!悪いのはことりなんだから……!』バッ
真姫『ふん……!』
絵里『ぷはっ……はぁ……はぁ』
真姫『あー……気分が悪いわ。さっさと帰ってくれるかしら?』
絵里『そうはいかないわよ!私は銃を取り返しに来たんだから』
真姫『それなら300万用意したら考えてあげるわ』
絵里『はっ!?』
真姫『ことりから300万で買い取ったんだから当然でしょ?なんなら250万でも良いわよ?』
絵里『……人をバカにするのも良い加減しなさいよ』
真姫『貴方こそ立場考えなさい、そもそも会員証も持たずにカジノに不法侵入した時点で貴方は訴えられて文句は言えないんだからね』
絵里『くっ……!!』
真姫『分かったらさっさと帰りなさい。もしくは300万を用意したらここに来ても良いわ』
真姫『あ、そうそうこれは迷惑料だから取っときなさい』
絵里『30万円……』
真姫『それを元手に増やすか、諦めて遊びに使うかは貴方次第よ……それじゃあね』
絵里『……殺してあげるわよ……真姫!!』
絵里「……というわけで、私の銃は真姫に盗られたままなの」
凛「ほにゃあ……凛の知らない所でそんな事が起きていたんだね」
にこ「真姫のやつ……貧乏な私等を完全に見下してる感じね!」
花陽「ことりちゃんが……可哀想だな」
絵里「各々言いたい事はあるでしょうね。でも私は真姫に復讐をしたいの」
にこ「でも30万でどうするのよ」
絵里「金じゃないわ、力尽くであの子から銃を奪い返すのよ」
凛「どうやって?」
絵里「おそらく真姫の方もボディーガードを何人かは雇っている筈だわ」
花陽「じゃあ花陽達は……」
絵里「そうね、適当に暴れて真姫の気を惹きつけて頂戴」
絵里「真姫の首は私が直々に頂くから」
凛「アクション映画みたいだにゃー!」
にこ「どっちかというとアウトローじゃない?」
絵里「とりあえず今日は寝ましょう。細かい作戦などは後日立てて行けば良いわ」
凛「そうだね、もう夜だし寝るにゃー」
『おやすみ』
穂乃果「い、痛てて……凛ちゃん達は先に逃げたかな……?」
穂乃果「何とか逃げられたけど……こっからどうやって生きていこう……?」
穂乃果「……お腹空いたあ……」
穂乃果「ちょっと寝ていこうかな……おやすみ」
希「ほ、穂乃果ちゃん!?何でここに!?」
希「とりあえず家に連れて帰らなきゃ!」
穂乃果「うーん……ここは?」
希「ウチの家よ」
穂乃果「の、希ちゃん!?」
希「何があったん?凛ちゃん達と同じ格好してたけど……」
穂乃果「あー……それは」
希「はあ……やっぱりそうなんやね」
穂乃果「たはは……逃げられたのは良いけどお腹空いちゃって」
希「仕方ないなあ。お弁当しかないけど食べる?」
穂乃果「ほんとに!?いただきまーす!!」
希「で、穂乃果ちゃんこれからどうするつもりなん?」
穂乃果「うーん。久し振りに海未ちゃんやことりちゃんに会いたいけどなー……」
希「2人とも忙しそうにしてるって噂やし、穂乃果ちゃんの事知ったら会いたくないかもよ」
穂乃果「うっ、そうだよねえ……特に海未ちゃんなんて怒られそうだし」
希「良かったらウチと暮らさない?」
穂乃果「え?」
希「ウチなら大歓迎だけど……それに独りは寂しいんよ」
穂乃果「うーん……そうだね!希ちゃんにしばらくお世話になるよ!」
希「うふふ、よろしくね♪」
穂乃果「こちらこそ!」
ホームレス「しばらくこれないって……希ちゃん何かあったのか?」
希「実は……お母さんの葬式があって……」
ホームレス「そうか……確かに部外者のわし等が関わる事じゃないな」
ホームレス「達者でな希ちゃん。お弁当やお酒をありがとう」
希「ウチもおっちゃん達と過ごせて楽しかったよ……じゃあね」
希「ごめんなおっちゃん……嘘付いて」
グランドホテル
海未「いきなり呼んだと思ったら護衛をしてくれとは……どういう風の吹き回しですか?
真姫「借金の肩代わりをした分よ。しばらくの間ボディーガードとして働いてもらうわ」
海未「500万ぽっちで恩を着せるのですか……」ボソッ
真姫「何?文句あるの?」
海未「いえ、喜んで働かせて頂きます」
真姫「よろしい」
ことり「お茶をお持ちしました♪」
真姫「ありがとう」
海未「ことり!?」
真姫「ああ、ことりには既に従業員として働いて貰ってるわ」
ことり「海未ちゃんもここで働くの?」
海未「ええ、まあ」
真姫「ふふ……こんな時に穂乃果が居ればもっとこのカジノを盛り上げてくれるでしょうね」
海未「……私やことりに別れを告げて早4年、どこで何をしているのでしょうか」
真姫「さあ。意外と伸び伸びやってんじゃないの?」
ことり「そうだと良いね……」
凛「絵里ちゃん!」
絵里「ええ、30万で結構買えたわね」
にこ「包丁にスタンガン、ワイヤー」
花陽「金属バットにモデルガンまで……」
絵里「ふ、ふふふ。これで真姫のカジノをめちゃくちゃにしてやるわ!」
凛「ついでに凛の借金もチャラに!」
にこ「あ、あそこのカジノにも金庫とかないかしら?」
絵里「確かホテルの20階に大金の入ったスーツケースが置いてあるって話だわ」
花陽「じゃあそこは花陽に任せて下さい!」
凛「かよちんが?」
絵里「良いわね、花陽が盗みを働くなんて向こうは思わないでしょうし」
絵里「このワイヤーとスタンガンは貴方が持ってなさい」
花陽「あ、ありがとう絵里ちゃん」
凛「そういえば何でナイフじゃなくて包丁なの?」
にこ「包丁は安物でも人を斬れる様に出来てるからよ」
絵里「そう、それはにこが持ってなさい」
にこ「ええー?私モデルガンが良いんだけど」
凛「モデルガンは凛が使いたいな!」
絵里「じゃあ私は金属バットね。この中じゃ一番筋力があるし」
凛「よーし。後はどうやって暴れるかだね!」
絵里「内容は至極簡単よ、凛が残りの10万を掛けてギャンブルをする」
絵里「そして手持ちが0になったら怒った貴方は大暴れ、モデルガンを使っても構わないわ」
絵里「そして騒動に乗じて入口に居た私とにこが突入」
絵里「その間に花陽は20階まで行ってスーツケースを強奪」
絵里「その後はワイヤーで窓から脱出するのよ」
凛「分かったにゃー!」
にこ「とにかく暴れられるなら何でも良いわよ」
花陽「き、緊張してきたな……」
絵里「開始は今日の夕方よ。全員生きて帰ってこれる様に頑張りましょう!」
『おー!!』
希「穂乃果ちゃん、ギャンブルせえへん?」
穂乃果「えー?良いけどなんで?」
希「ふふ、ウチのいきつけがあるんよ」
穂乃果「へー!希ちゃんもぎゃんぶらーなんだ!」
希「ああ……凛ちゃんの事やね」
希「まあ良いか、行こう?」
穂乃果「よーし、行くぞー!」
凛「凛は大金持ちだにゃ……絶対成功出来るにゃ……!」
穂乃果「ふんふふんふ〜ん……って凛ちゃん!」
希「やっほー」
凛「あっ……2人とも」
穂乃果「もしかして今からギャンブル?」
凛「ん、まあね」
希「……凛ちゃん。悪い事企んで無い?」
凛「まさか!そんな事ないにゃ〜」
希「ふ〜ん……まあ良いわ」
穂乃果「場所が同じなら一緒に行こうよ!」
凛「え〜っと……」
絵里「ふんっ!」ドカッ
穂乃果「ごっ!うぅ〜ん……」ドサッ
希「え、えりち!?」
絵里「ごめんなさいね、穂乃果」
にこ「困るのよね、私等の邪魔するのは」
希「な、なんや……みんなしてそんな格好で」
絵里「貴方が知る必要は無いわよ」
希「分かったわ、でも穂乃果ちゃんに暴力振られて引き下がる訳にはいかんのよね」
花陽「少し静かにして下さい」バチバチ
希「!!」
絵里「さ、行きましょう皆」
凛「ごーごーにゃ!」
にこ「あ、待ちなさいよ!」
希「い……行かせんよ!!」グイッ
にこ「ぐぎっ!」ギシッ
花陽「あっ……にこちゃん!」
にこ「い、行きなさい花陽……あんたが要なんだから……!」
にこ「行って夢を掴んできなさい!」
花陽「う……うん、にこちゃんも生きててね!」
にこ「ぐ……こんのぉ!!」ヒュオッ
希「危なっ!包丁なんて危険なもん持ち歩いて……!」バッ
にこ「あんたをブッ飛ばしてでも私はカジノに行くわ!」
希「しゃあない……穂乃果ちゃんの痛みを思い知らせてあげる!」
絵里「凛、にこは?」
凛「さあ?どこかで道草食ってるんじゃないかな?」
絵里「まあ良いわ。2人でも成功してみせるわよ!」
凛「がってんにゃー!」
凛「真姫ちゃん!遊びにきたにゃー」
真姫「!!……なんだ凛か」
凛「ふふ、今日の凛は一味違うよ」
真姫「そこの10万はどこで手に入れたものかしら?」
凛「へそくりにゃ、お金持ちのお嬢様には縁の無い物かな」
真姫「あら、私にだって金の隠し場所ぐらい用意しているわ」
凛「このビルの20階にゃ?」
真姫「な、なんでそれを……!?」
凛「貧乏人はお金の情報に貪欲なんだにゃー、それより久し振りにルーレットやりたいな!」
真姫「くっ、まあ良いわ。さっさと搾り取って終わりよ」
真姫「はい、黒よ」
凛「……やっぱり負けたにゃー!!」ガシャン
真姫「ちょっ、暴れてんじゃないわよ!」
凛「うるさいうるさい!!このカジノをめちゃくちゃにしてやるにゃー!!」
真姫「……海未!!」
海未「はい」ガッ
凛「かはっ……!!」
絵里「ふん!!」バキッ
海未「なっ……!」ドサッ
真姫「ヴェッ!?エリー!?」
絵里「凛と一緒に暴れに来たわ!命が惜しかったら銃を返す事ね」
海未「そうは……させません!」ガン
凛「うわっ、絵里ちゃん!」
絵里「いぎっ!なんて馬鹿力……!」
真姫「海未!2人ともやっちゃって!」
海未「畏まりました」
絵里「……良いわ、まとめて殺してあげる!」
凛「やってやるにゃあ!今の凛は最強にゃ!」
花陽「はっ……はっ……はっ……!」カンカンカン
花陽(エレベーターが故障中なんて聞いてないよ……)
花陽(でもここで大金持ちになったら念願の田んぼが買えるんだ!)
花陽(出来れば凛ちゃんと一緒に逃げたいけど……いざっていう時は一人でも逃げよう)
花陽「20階……この部屋がそうかな?」ガチャ
ことり「ぴいっ!?」
花陽「こ、ことりちゃん!?」
ことり「花陽ちゃん……何でここに??」
花陽「そういうことりちゃんは……はっ!もしかして目的は同じ!?」
ことり「えっ、花陽ちゃんも?」
花陽「花陽は凛ちゃんと同棲生活の為にそのお金が……」
ことり「ことりは真姫ちゃんから盗った300万を回収する為に……」
花陽「え?え?ちょっと整理して良い?」
ことり「うんっ、良いよお」
花陽(短く言うとことりちゃんは銃を買い取って貰う為に真姫ちゃんに作り話をしていたみたいです)
花陽(その後ここの従業員として20階のこの部屋に盗った300万を隠し置いてたみたいで)
花陽(絵里ちゃん曰くこの部屋だけ外から部屋が見えないみたいで……窓を見るとガムテープが全面に貼られてる!?)
ことり「これはガラスが割れてるからこうしてるみたいなんだよ」
花陽「へえ……でも事情は分かったけどそのお金を持って帰らないと凛ちゃんに怒られちゃうから……」
ことり「花陽ちゃん……凛ちゃんは悪い子だからこれ以上付き合うと花陽ちゃんも悪い子になっちゃうよ?」
花陽「檻に居た時点で花陽は悪い子ですっ、ことりちゃんにも痛い目合わせますよ?」
ことり「……やっぱり駄目かあ」
ことり「でも花陽ちゃんの言う大金は300万じゃないでしょ?」
花陽「へっ?」
ことり「実は部屋の奥に金庫があるんだけど、その中には1億円が入ってるらしいよ」
花陽「ええ!?」
ことり「真姫ちゃんから聞いたんだ。暗証番号も覚えてるよ」
花陽「そ、それが事実だったら……」
ことり「ことりを殺せないよねえ?花陽ちゃんが良いならその1億を山分けしても良いよ?」
花陽「……確かにガムテープが貼ってるくらいなら金庫があっても不思議じゃないですね」
ことり「うんうん♪交渉成立かな?」
花陽「はい、金庫に連れてって下さい」
ことり「ここだよ」ガチャ
花陽「ぴゃあああああっ!?」
ことり「ビックリした?これが金庫だよ」
花陽「スーツケースじゃなかったんだ……?」
ことり「誰かの噂じゃない?」
花陽「そ、それよりこの金庫を開けて!」
ことり「分かってるよお、ちょっと待っててね」カチ……カチ……
ガチャ
花陽「……はぁ……♡」
ことり「凄いよね……これが1億円なんだあ……!」
花陽「……ふふふ、後はどうやって持ち帰ろうかな?」
ことり「あれ、袋とか無いの?」
花陽「花陽はスーツケースって聞いてたから……///」
ことり「あらら……あっ、じゃあこの窓から落とそうよ!」
花陽「良いね!」
にこ「ヒューヒュー……」
希「にこっち……もうやめや」
にこ「うるっさい……この目で大金を見るまでは死ねないのよ!」
希「もうお互いにボロボロや……潔く一緒に地獄へいこ?」
にこ「あんた……ギャンブルでイカサマして勝ちまくってたみたいね……」
希「そ、それがどないしたん」
にこ「私は……いつも負けてばっかりで……あんたみたいに頭が回らないから」
にこ「アイドルの夢を捨ててでもギャンブルにのめり込んでいったのよ……」
希「そっか……」
にこ「さっき花陽を行かせたのは……あいつらに大金を掴むという夢を見させてやりたかったから……」
希「……にこっちはほんまに意地っ張りやな……そう言いながら自分も大金欲しさにフラフラになって」
にこ「フン……ギャンブルで叶わなかった夢が叶うってのに死ぬわけには……いかないのよ!!」ブン
希「くっ……」ドカッ
にこ「希……!」
希「……もう避ける元気も無いわ」
パラ パラ パララ……
希「……お金?」
にこ「希……上!」
ことり「花陽ちゃん!もっと投げて!」ポイポイ
花陽「は、はいい!」ポイッポイッ
バサバサ……
にこ「……大金だわ、何百万……何千万?」
希「……多分億いくんやない……うわあ……凄いなあ」
にこ「……ははは……死ぬ前に良いもん見させて貰ったわ」
希「にこっち?にこっち!?」
にこ「じゃあね……希……相変わらずムカつくおっぱいだわ……」
希「……嘘やん、最後の言葉がそんなん……目え覚ましてや!」ユサユサ
にこ「」
希「……ごはっ!ウチも限界やな……穂乃果ちゃん……後で追い付くわ……」ドサッ
パサッ……
絵里「ハァ……ハァ……!」
海未「もう諦めて下さい絵里、それとも凛に助けを求めますか?」
絵里「……そんな事するわけないでしょ……!うらあああああっ!!」ブン
海未「……フン!」バキッ
絵里「ごはっ!」
凛「ひぃー!!痛い痛い!真姫ちゃんやめてよ!」
真姫「アンタには550万の借金があるのよね……その分痛い思いを味わって貰うわ」
真姫「はい、次は指と爪の間ね」ブスッ
凛「ぎゃああああ!!ひぃ……ひぃ……」
真姫「こんな玩具の銃で私を殺そうなんて、舐められたもんね」ブスッ
凛「ぐぎっ!」
真姫「もう20箇所刺したし……私は優しいから抜いてあげるわよ」
凛「…………」ギリッ
真姫「何睨んでんのよ!」ドゴッ
凛「……ぶっ!」ドサッ
真姫「また台から落ちたわね……ま、ほっときましょ」
真姫「うーみー?そっちは片付いた?」
海未「ええ。立ち上がれなくなる程度には痛めつけましたから」
真姫「軽く言うわね……」
絵里「ごほっ、ごほっ……!くそっ!」
真姫「エリー、貴方には交換条件を出してあげたのに何でこんな賢くない手段に?」
絵里「……あんたみたいな腐った人間に思い知らせてやりたかったのよ」
絵里「追い込まれた人間がどれだけ恐ろしいかって事をね!」バッ
海未「な、まだ立ち上がってきますか……!」
凛「うう……うわあああああ!!」ガバッ
海未「凛!?何をするのですか、離しなさい!!」
凛「元々海未ちゃんに因縁があったのは凛だよ……絵里ちゃんは真姫ちゃんを!」
絵里「……凛、とってもハラショーよ」
絵里「さて処刑といきましょうか真姫」ブンブン
真姫「そ、そんな物振り回してどうすんのよ!」
絵里「こうすんのよ!」ブオン
真姫「や、やめてちょうだい……謝るから!」
ガツン
真姫「……っ」ドサッ
絵里「はぁ……はぁ……うっ!」ドサッ
凛「え、絵里ちゃん!?」
海未「……油断しましたね絵里……私が銃で武装している事も知らずに」
凛「えっ!?えっ!?」
海未「……凛、次は貴方です」カチャ
凛「わ、わわわっ!ごめんなさい海未ちゃん!」
海未「何故謝るのです?もとより覚悟はあるのでしょう?」
凛「だ、だって海未ちゃんが銃持ってるなんて知らなかったもん……!」
海未「知らないで世の中渡っていける程甘くは無いですよ……」
絵里「ぐ……うぅぅ……!」スクッ
凛「え、絵里ちゃん!」
絵里「肩を貫いただけよ……死んでなんかいないわ」
海未「驚きました、こんな状況で無ければ良いライバルになれたでしょうね」
絵里「化物の貴方と一緒にしないでくれるかしら」
海未「後1発の銃……そうですね、真姫の心臓にでも撃ちましょう」パン
絵里「な、何してるの貴方!?」
海未「ちょうど安い給料でこき使われていた事に腹を立ててましてね……」
海未「それに金融屋もとい自宅に置いてあった思い出の品々を勝手に売り飛ばされてて既に爆発寸前でしたので」
絵里「……ふふ、難儀なもんね」
海未「さあ決着を付けましょう絵里、お互いに武器は自分の拳だけです」
絵里「良いわよ。あの世まで付き合ってあげる」
凛(あれ……?真姫ちゃんが居なくなったって事は凛はもう関係無い?)
凛「……帰ろうかな」スタスタ
ことり「ふう……やっと全部落とせたかな?」
花陽「う、腕が痛いですぅ……」
ことり「よし、ワイヤーで降りよう!」
花陽「ちょっと待っててー!」
ことり「は、花陽ちゃん……このワイヤー切れないかな?」
花陽「大丈夫だと思います!多分……」
プチッ
ことり「……ぷちっ?」
花陽「あ、あれ何か落ちるスピード早くなった様な……」
『……きゃあああああああああー!!』
凛「どわあああああ!!お金だあああああ!!」
凛「はっ、そういえばお金を盗りにここまで来たんだった!」
凛「早く拾わなきゃ……ん?」
『きゃあああああああー!!』
凛「人が落ちてきてるにゃあー!?」
凛「ど、どどどどうしよう!?」
穂乃果「んっ……んん〜……あ〜良く寝た!」
凛「穂乃果ちゃん!ってそうじゃなくて早くキャッチして!」
穂乃果「ん、どうしたの凛ちゃん?」
凛「上上!」
穂乃果「上……?うわあああ!誰か落ちてきてる!」
凛「キャッチするにゃあ!!」
穂乃果「よ、よーし来いっ!!」
ドスゥン……!
ことり「ふえええ〜……」
穂乃果「お、重いー……」
花陽「ぴゃあああ……ぴゃああ……」
凛「こ、この声はかよちん!?」
凛「何で2人が落ちてきたの!?」
花陽「じ、実は……」
穂乃果「ええー!?ことりちゃん真姫ちゃん騙したの!?」
ことり「ご、ごめんね……穂乃果ちゃん?」
穂乃果「はえー……でもそのお陰でこの1億が手に入ったんだね」
凛「そうだにゃー!終わりよければ全てよしにゃ!」
花陽「そ、そうかな……?まあ良いか」
凛「さて、早速この1億をどこかに隠して……ぎにゃっ足がぁ!!」ビキッ
穂乃果「うおおお〜……頭から血が〜!」ダラダラ
ことり「お、お尻うって立てないよぉ〜!」ジンジン
花陽「こ、腰がぁ……!!」ズキズキ
『誰か助けてー!!』
凛(結局お金はほとんど病院代に使っちゃったんだ)
凛(今はなんとか前の大家さんに頼み込んで穂乃果ちゃん達4人と暮らしてる)
凛「……うーん、言っても暇だなー」
花陽「バイトしようよぉ」
穂乃果「この賄い付きとか良いよ!」
ことり「賄い目当てだよね……?」
凛「うーんうーん……よし、パチンコ行って来るにゃー!」
花陽「あっ、凛ちゃん!」
穂乃果「じゃあ穂乃果も……」
ことり「二人とも……またお人形さんになりたい?」
ほのりん『大変申し訳ありません』
花陽「あはは、とりあえずお腹空いたからご飯食べようよ」
ことり「お願いね♪」
凛(ふふ、こっそり2万は抜いておいたにゃ。後でこっそり打ちにいこ)
『頂きまーす』
凛「かよちんのご飯美味しいにゃー!」
穂乃果「おかわりー!」
花陽「ちょっと待っててー!」
ことり「えへへ……楽しいね!」
ちょいと投げやり気味だが完結させたのは良き
最近こういうSS減ったな
メンバーの半分死んでるんですがそれは大丈夫なんですかね
推しが殺されて最悪
希ことり花陽にこ穂乃果は比較的ましに書かれてソルゲと凛は扱い酷い
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