善子「ちょっと曜、少しは興味持ちなさいよ」
曜「えーまた堕天使云々の話でしょ。私、そういうのよく分からないからいいよ」
善子「…時間停止モノ」ボソッ
曜「善子ちゃん、話ってなに?」ズズッ
善子「ちょ、顔近いわよ//」
曜「おっと、ごめんゴメン。それで、どんなことを知ったの?」
善子「…まぁイイわ。時間停止モノのそういうビデオあるじゃない?」
曜「うんうん」
善子「なんと、その9割がヤラセなのよ!!」
曜「……え?」
善子「驚くのも無理ないわ。私も知ってしまったときは言葉を失ったもの」
曜「うそ…だよね?よよ、よーちゃんの事からかって遊んでるだけだよね?ねっ?」
善子「……」フルフル
曜「うそだッ!!私のお気に入り『幼なじみのたわわなおっぱい。時間を止めていただきます♡』あれも演技なの!?」
善子「…そうよ」
曜「ッ!?それなら、善子ちゃんのお気に入り『気になるあの子のツーサイド。イジるつもりが…善子「やめなさい!私のは言わなくていいから」」
曜「そ、そんなぁ」ガクッ
善子「残念だけど事実よ。受け入れなさい」
曜「………」
善子「よう?」
曜「ゴメン。明日の練習休むよ」ゲッソリ
善子「ええ。あなたの気持ち、良くわかるわ。ま、一日くらい休んでもバチは当たらないでしょう」
曜「よ、善子ちゃん。強いんだね」ウルウル
善子「私は色々と慣れているから。最初は動揺したけれど、なんとか受け入れたわ」
曜「うん、私も頑張ってうけいれ…
ッ!!?」ガタッ
善子「ど、どうしたのよ!?大丈夫?」
曜は「善子ちゃんさ、9割がヤラセって言ったよね」
善子「ええ?そうよ」
曜「なら、残りの1割は?」
善子「……!!?!?」ガタッ
曜「ねぇ、善子ちゃん?」
善子「私はなんて愚かなのかしら。圧倒的な9という数字にばかり意識が向いて1という数字が全く見えてなかったわ」
曜「善子ちゃん…!ゼロじゃないんだよね?」
善子「えぇ!」
曜「私の『幼なじみのたわわなおっぱい。時間を止めていただきます♡』も本物かもしれないんだよね!?」
善子「えぇ、そうよ!ゼロでないならば希望を捨ててはいけないわ!」ダキッ
曜「善子ちゃん!」ダキッ
善子「待ちなさい!でも…」
曜「私たちじゃそれを判断することができない」
善子「!!さすが曜ね。その通りよ」
曜「ムムム…」
善子「コレはどうしようもないわね」
曜「……ふと思ったんだけど、それでいいのかもしれない」
善子「??」
曜「時間を止めるなんて私達からしたら非現実的な事だけど。世の中にはそういうことができる人がいる」
善子「えぇ」
曜「できない私達は、もしそんな事ができたらって想像しながら。作品を見たらいいんじゃないかな」
善子「そういうものなのかしら?(急に賢者タイム?)」
曜「お金持ちになったら○○したい!そんなことを想像するのと一緒だよ」
善子「なるほど。そういう捉え方もあるわね」
曜「何ていうの。『夢』を見ている感じ?」
善子「ふむ。ところで時間停止が使えたら、あなたは千歌にどんな事をするの?」
曜「!?どどど、どうしてそこで千歌ちゃんの名前が出てくるのさ!」
善子「ふふっ。曜のそういう所、好きよ」
曜「もー!善子ちゃん!」
ガララッ
??「話は聞かせてもらったわ!」
ようよし「!?」
鞠莉「チャオー♪」
ようよし「鞠莉ちゃん!」「マリー!」
鞠莉「思春期の少女の悩み。分かるわ〜」ウンウン
曜「ま、鞠莉ちゃんも…?」
鞠莉「もっちろん!そこで、アナタたちの悩みを解決することはできないけれど、『1つの事実』を見せてあげるわ」スッ…
善子「こ、このボタンは!」
曜「ま、まさか…」
鞠莉「そう!いま小原グループで秘密裏にプロジェクトが動いている『時間を止めるスイッチ』その試作品よ」
曜「す、凄いよ鞠莉ちゃん!」
善子「なんて事なの。映像でしか見たことのないスイッチがいま目の前に…」
鞠莉「よかったら使ってみない?」
ようよし「「!?」」
鞠莉「た・だ・し!まだ試作段階だから一度しか使えないのだけ……」
善子「最初はグー!」
曜「ジャンケンポン!」
善子←ヨハネチョキ
曜←グー
善子「ぐぁあああ!なんでよっ!」
曜「ふっふっふー善子ちゃんもまだまだでありますな〜」
鞠莉「はい。それじゃあ曜に貸してあげる。終わったら返してね」
曜「ありがとう鞠莉ちゃん!ちち、チョット電話してくるね」
鞠莉「は〜い♡」
アッ、チカチャン?アシタナンダケド…
鞠莉「……☆」ウィンク
善子「………」コクッ
ーー翌日、千歌の部屋ーー
千歌「それにしてもよーちゃん。今日はどうしたの?」
曜「次の衣装の意見を聞きたくって。あと、作詞のお手伝いとか出来たらなーと思って。急にゴメンね」
千歌「そんな!チカ、よーちゃんの為なら何だって協力するよ!歌詞も明後日には出さないと梨子ちゃんが怖いからとっても助かるよ」
曜「あはは、頑張ろっか」
千歌「うん!」
〜2時間後〜
千歌「ふぃーつかれたー!」
曜「集中してるとあっという間に時間過ぎちゃうね」
千歌「ちょっと休憩しようよ。チカ、お菓子とジュース持ってくるね」
曜「ありがとう」
バタバタ
曜「(さて…そろそろかな。確か使い方は)」
『鞠莉「使い方はとっても簡単。そのボタンを押すだけ。それで約10分、時間が止まるわ」
曜「10ぷん…」
鞠莉「イケナイ事している最中に時間が来ないように注意するのよ♪」』
曜「イケナイ事って。鞠莉ちゃん、私の事なんだと思っているのさ」ドキドキ
………
曜「(よし、チカちゃんが戻ってきたら使ってみよう)」
ガラッ
千歌「おまたせー」
曜「お、おかえりー」
千歌「よーちゃん聞いてよ。みとねーったらチカのジュース勝手に飲んでたんだよ!それでね…」コトン
曜「(お盆から手を離した!今だっ)」ポチッ
ピーッピーッ
曜「わわっ!なんか鳴った!?千歌ちゃん。これは、その…」
千歌「………」
曜「……千歌ちゃん?」
千歌「………」
曜「えっ。まさか、とまった?本当に?おーい」フリフリ
千歌「………」
曜「凄い。小原グループって一体…。そうだ!10分!て、テーブル動かしてっと」ゴソゴソ
ーーー。
曜「どどど、どうしよう。余裕見て9分でタイマーセットしてあと7分。えっとえーっと……!!」
ギュッ
曜「(千歌ちゃんは私に自然と抱きついて来るけれど、私からした事ははほとんどない。恥ずかしいし。でも…)」
曜「千歌ちゃん。あったかい…」ギュゥゥ
千歌「………」
曜「なんだろう、この気持ち。果南ちゃんのハグとは違う。ふわふわ、ポカポカしてる。とっても心地良い感じ」
曜「(もう少しくらい、いいよね…)」
クイッ…ナデナデ
曜「(あっ、これダメだ。癖になっちゃう。頭撫でてる私が気持ちいい。それに良い匂いが)」ナデナデ
曜「千歌ちゃん。すきぃ…」ナデナデ
千歌「………」
ーーーー。
曜「(うわっ!幸せ過ぎてちょっと意識飛んでた。あと2分しかない…よしっ!)」
千歌「………」
曜「(キスなんて、小さいときにほっぺにくらいしかしたことないよ。口になんてとてもじゃないけど出来ない。でも、今なら…)」キリッ
千歌「………」
曜「……うっ」
千歌「………」
曜「…やっぱり、良くないよね」パッ
千歌「………」
曜「千歌ちゃんゴメン。私、本当に自分が情けないよ。鞠莉ちゃんにこんなの借りてこっそりキスしようとするなんて。まだ告白もできてないのに」
千歌「………」
曜「気づいてないと思うけど私、千歌ちゃんのことが大好きなんだ。幼なじみとか、親友としてでなく一人の女の子として。だけど、なかなかそれを伝える勇気がなくって。ゴメンね」
曜「でも、もう迷わないよ!私、しっかり気持ち伝えるから。でも、今日はこんな事しちゃったしダメ。もう少しだけ待ってて!」
千歌「………」
曜「衣装の案も曲作りも結構煮詰まったし今日は帰るね。最後に、これだけ許して」ホッペニチュッ
ワンモアストーリーアラタナストーリー♪
曜「うわっ!あと一分だ。帰らないと!千歌ちゃん、また明日っ!」バタバタ
オーヨウ?キョウハトマッテイカナイノカー?
ミトネェゴメン、ヨウジデキチャッテ
ソッカーマタコイヨー
千歌「……/////」
ーー善子の部屋ーー
善子「全く、曜ったら本当にかわいいというかピュアなんだから」
時間停止も透明人間も10割ヤラセよ
善子「ホント、あの2人見てるとこっちがモヤモヤしてくるんだから。今回は私とマリーがお膳立てしてあげたんだから…上手くやりなさいよ」
ーーその頃千歌はーー
プルルルル…
鞠莉「ハァーイ、マリーよ♪」
千歌「あっ、鞠莉ちゃんこんばんは。チカです」
鞠莉「もぅ!どうしたのよそんなに畏まっちゃって。それで、曜はどうだったの?」
千歌「えっと、ギュッてされて、頭撫でられて、ほっぺにチューされました///」
鞠莉「え?それだけ?おっぱいワシワシとかマウストゥーマウスは?」
千歌「さ、されてないよぉ///」
鞠莉「Oh…曜ったら。もう限界よ!明日ガツンと言ってやるわ!」
千歌「まって!いいの、違うの!」
鞠莉「…何かあったのね?」
千歌「うん。実は…」
ーーー。
鞠莉「まぁ♡曜ったらそんな事言ったのね。チカっちに聞かれているとは知らずに」
千歌「う、うん///」
鞠莉「そういう事なら私は何も言わないわ。……チカっちの思いも、早く伝えられるといいわね」
千歌「うん。鞠莉ちゃん、本当にありがとう」
鞠莉「イイのよ。私も2人には早くくっついて欲しいと思ってる…っとゴメンなさい。ママが呼んでいるから切るわね。Good night」
千歌「うん。おやすみなさい」
ピッ
千歌「はぁ〜っ///」
話半分で鞠莉ちゃんと善子ちゃんの誘いに乗ったけどまさかあんなことになるなんて
千歌「あの時、目をつむっておいて良かったぁ」
開けたまんまだったら絶対にどこかで目をそらしてたと思う。よーちゃんの顔が見られなかったのは残念だけど結果オーライかな
千歌「頭撫でられたときは幸せすぎて本当におかしくなりそうだったな///」
思わず抱きしめ返そうと少し手が動いちゃったもん。よーちゃんは気づいてなかったと思うけどアレは危なかった。あの抱きしめ方と撫で方は破壊力抜群だよ
『気づいてないと思うけど私、千歌ちゃんのことが大好きなんだ。』
千歌「(気づいてないわけ無いじゃん)」
よーちゃんが私のことをいっつも見ているように、私もよーちゃんのことずっと見てるんだよ
遠くにいても目が合うとニコッと笑ってくれたり、手を振ってくれたり、時には頬を染めたり
最初は自惚れとか願望だった。だけど自分の思いがハッキリした時にわかった
よーちゃんの事いーっぱい見てきたもん。気づかないほうがおかしいよ
千歌「ふぅ。もう少しだけ待ってて。か……」
もぅ。チカがどれくらい待っているか知らないな?
3年?5年?もうチカも分からないや
チカから告白しようと思ったこともあるけど…やっぱり、よーちゃんにカッコよく言ってほしいというチカの乙女心があったりなかったり
千歌「よーちゃん。チカはいつでもお返事する準備は出来てるよ。だから」
早く迎えに来てね♡
犬虐待おばさん でも千歌ちゃんの見てる先には
まーたようちか(曜推し)が千歌ちゃんの気持ちを捻曲げて玩具にしてるのか
パンツ下ろして待機してた自分が恥ずかしくなった…
最高かよ!
>>31
あなただったか…
最高にようちかだった…ありがとう!おつおつ 気になるあの子のツーサイドのモデルになった子は攻略済なんですか?
童貞ようよしかと思ったら2人ともカッコいいやんけ
面白かった
ィ':::-、
/:::::彡ヽ
r`/::::彡::::ノ
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// /::::::::( \_,;i:ヽ <>>1よくやったわ グ゙ッ゙ボォーイ!
/ ' l::::: :|~弋, , ナ~lミl 逃げる奴は天使よ!
/ /::::::(`⊂⊃⊂⊃j::i 逃げない奴はよく訓練された天使よ!
/::::r''i ヽ rーj /:/
/:::::;;;ヽ ヽ `ー"・/;;;ヽ
/:::::::::::::;;;:゙ヽ  ̄ /::;;;:::::ヽ ホント、私の周りは地獄だわ ヤーハハハ!
|::/⌒ヽ::::,;;:::ヽ /:::;;;::::__l_
∂ミミl二¢:::ヽr::::;;;:::/ \;;⊂////;`\ _____,,,,ri
∂ミl,二¢:::l,|::::::::::;;;(Θ );;;_l,,l,|,iノ∠/⌒/_____)|
∂ミ二¢:::ヽ::::::::::::;;;Y;;;::::::::::::::::/\(◎)_____)|
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