千歌「じゃあ今度のCYaRonのミーティングで新曲のテーマ決める時に意見が対立してそこからケンカになるって感じでいこうか」
曜「OK よーそろー」
〜CYaRonミーティング開始〜
千歌「やっぱしCYaRonのイメージは元気なので新曲も元気いっぱいな感じがいいと思う!」
ルビィ「うゆぅ…」
曜「さすが千歌ちゃん 大賛成であります!」
千歌「……ちょっとよーちゃん ケンカするんだから大賛成しちゃダメでしょ」コソコソ
曜「あっ… そうだった!じゃぁ えーと…」
曜「うーん 毎回元気いっぱい曲ってのもワンパターンでつまらなくない?
たまには意外性のある曲も面白いと思うけど?」
曜「例えばdeep resonanceみたいな曲をCYaRonが歌ったらみんな驚くんじゃない?」
千歌「あ?"」
曜「ヒィッ」
千歌「今なんつった?意外性だぁ??そんなもんはファンは求めてねーんだよっ!!」ガゴーン!(机を蹴り飛ばす)
ルビィ「うゆぅ…」
曜「ち、ちょっと… 千歌ちゃん…?」
千歌「言うにこと書いてでぃーぷれぞなんすだぁ?確かにCYaRonがあーゆう曲歌ったら意外かもなぁ?」
千歌「でもそーゆうセオリーから外れた露骨なウケ狙いはファンにも見透かされ悪い結果にしかならねーのが世の常なんだよ!!」
千歌「そうやって無理に方向転換しようとして失敗して消えてったミュージシャンやアイドルグループたくさん見てきたからな」
曜「………」
千歌「聞いてんのか渡辺ッッ!!!!!」ペシー(みかんの皮を投げつける)
曜「ッヒィ〜」
みかんの皮投げつけるのはやりすぎだ
最悪失明の危険性すらある
曜(ちょっと千歌ちゃんほんとに怖いよぉ〜)
曜(これじゃケンカってより私が一方的にダメだしされてるだけじゃん〜)
千歌「オラ!なんとか言えや渡辺曜!!!」
曜「あ… はい 全くもって千歌ちゃんの仰られる通りだと思います… わたくしが全面的に間違っておりました
軽率で愚かな意見具申を平に謝罪致します…」
ルビィ「うゆぅ…」
千歌「ちょっとよーちゃん ケンカなんだからそこで折れちゃダメでしょ そこはさらに被せて激昂してこないと」コソコソ
曜「えー… 無理だよぅ…」
でも曜ちゃんって千歌ちゃんを馬鹿にしたやつを表情変えずに2時間くらい殴り続けそう
急に態度変わるちかっちにルビィちゃんがそれほどビックリしてないのなんかすきw
ルビィ「ちょっといい?ルビィも結構曜ちゃんの意見に賛成だなぁ」
千歌「……」
曜(うわルビィちゃんすげえっ あのブチギレてる千歌ちゃん前にして平然と対立意見してる…!)
ルビィ「元気全開DDD、近未来、ブレイブハートコースター 3曲続けて元気いっぱい曲続いたわけでしょ」
ルビィ「CYaRonもそろそろ新たな可能性に挑戦してみる機運だと思うの」
千歌「ほうルビィ おまんも言うようになったな 最期の言葉がそれでよいのか?」
曜「……」
ルビィ「うゅ ルビィはどうなってもいい
だってルビィはCYaRonのより輝く未来を信じてるもん!」
千歌「……」
千歌「その覚悟が聞きたかった」
千歌「ほら聞いたか?ナベ!これが本当の近未来ハッピーエンドだぞ!
恥ずかしくないのか?こんなちっちゃい子でもしっかりCYaRonの在り方を理解してるつーのに本当にお前は情けない…」
曜「えっ えっ なんぞ?ルビィちゃんは私に賛成意見したってことは私も正しいはずじゃ…」
千歌「こまけぇことはいいんじゃい!!」
曜「ヒィッ」
千歌「よーちゃん」目パチリパチリ♪
曜(あれ… 千歌ちゃんがなんか目くばせしてる… もしかしてまだ作戦続行するつもりでいるの?…)
曜(ここからどうケンカ展開せーえちゅうねん…)
曜「あー でー えーと 結局どうする…?CYaRonの新曲のテーマ…」
千歌「……」
千歌「意見が割れちまったもんはしゃーない」
千歌「こうなったら男らしくコレでケリつけるしかないんじゃない?」腕まくり
曜「え… ケリ?てかうちら女だけど…」
千歌「よーちゃん 千歌ね、一度よーちゃんと本気で闘ってみたかったんだ ステゴロ」
曜「えっ えっ 」
ルビィ「こうなったらやるしかないでしゅね 僭越ながらこのルビィ しかと立ち会い人務めさせていただきやす うゅ!」
曜(ちょっと待って ケンカって口論とかじゃなくて殴り合いのケンカのことだったの?!)
曜(そんな…千歌ちゃん殴るとかできるわけ…)
千歌「いくよ… よーちゃん」ズズズズズ…
曜(うわ 千歌ちゃんすごい殺気… 千歌ちゃんがこんな殺気出すの小学校の給食でみかんが一個余ってみんなでジャンケンした時以来だよ…)
曜(仕方ない こうなったら…)
これ次のユニットシングルのドラマCDの脚本流出させてるだろ…
千歌「みかんパンチ!」
みかんパンチ、千歌が本気で戦う時にのみ繰り出す亜音速の蹴り技であり技発生までの時間は0.02秒を切る
その瞬きにすら満たないほどの刹那、曜とルビィは確かに"聴いた"
〜インタビューシーン〜
ルビィ「ない?いや、ある!」
ダイヤ「ありますの…?」
ルビィ「いや、ない!」
ダイヤ「どっちですの…」
ルビィ「あるとも言えるしないとも言えるということ」
ダイヤ「それはなんとも哲学的ですわね…」
ルビィ「確かにあったんだよお姉ちゃん あの瞬間に…」
刃牙かと思ったけどハンタのそりゃ悪手じゃろのシーンだなこれ
カタギの娘は立会人なんて言葉知らない
やっぱりルビィちゃんは…
0.0004
曜( あ… )
0.0016
曜( 千歌ちゃんのこのモーションの初動 これみかんパンチじゃん… )
0.0035
曜(千歌ちゃんがみかんパンチ使うなんて 本当に全力なんだね 本気でわたしを…)
0.0062
曜(だったらわたしも本気でやるよ 千歌ちゃんの友として 千歌ちゃんの友で在り続けるために…!)
0.0098
曜「我等親友永久不滅」
我等親友永久不滅(ずっともよーそろー)
曜が千歌のためだけに編み出した対千歌特攻の奥義である
千歌と永世の友で在るために千歌を斃す
その矛盾の果てにこの技は成立する
なおこの技を千歌以外に使った場合曜は死ぬ
ルビィ(しゅ、しゅごい… 先に仕掛けたのは千歌ちゃん 千歌ちゃんのあの蹴速は音速を超えてるはず…
それなのに曜ちゃんの拳がもう千歌ちゃんに先に届こうとしている 曜ちゃんもまた遥か怪物…)
ルビィ(これは決着(きま)るか…!?)
千歌(曜ちゃん!!!!!!)
曜(千歌ちゃん!!!!!!)
ーーーーーー ーーーーーー
千歌の蹴り、曜の拳が交差し互いの体へ吸い込まれようとするその無限にも等しい刹那に3人は確かに"聴いた"
???「こらーーーー よーーー ちかーーーー !!!)パシッ ペシッ
曜千歌「!?」
???「もーー 2人ともケンカしちゃだめでしょー!」
曜千歌「か、果南ちゃん… ?」
果南「まったくぅーー」
ルビィ(えええっ!?いきなり出てきて2人のあの超絶の攻撃を軽々と受け止めた!!?)
果南「わたしが偶然通りかかったからよかったものの」
果南「ほら ルビィちゃんも怯えてるよ」
ルビィ(果南ちゃんの底知れなさに震えが止まらないよ…)ガタガタ
果南「ほら 2人とも仲直りの握手して!」
曜千歌「え… あ、うん…」
千歌「ごめんね よーちゃん」
曜「こっちこそごめんね千歌ちゃん」
千歌「えへへ」
曜「えへへ」
果南「おっけー じゃあわたし鞠莉とダイヤに呼ばれてたから行くね じゃあねー」
曜千歌「え、あ、うん…」
ルビィ「あのぉ 今の見てて思いついたんだけど新曲のイメージはケンカからの仲直りみたいのはどうかなぁ?」
千歌「おっ ルビィちゃんいいねそれ!」
曜「いただきましょう!よーそろー!」
ルビィ「えへへ 新曲のテーマ決まってよかったね」
千歌「うん じゃわたし歌詞考えてみるね」
曜「うんお願い わたしとルビィちゃんで衣装は考えるからとりあえず今日はこれで解散にしよっか」
千歌「うん、じゃお疲れ様〜」
ルビィ「お疲れ様でした!」
曜「おつかr……っ 」
バタン
千歌「よーちゃん?ちょっとよーちゃん!?よーちゃん!!!!」
ルビィ「えっ えっ?曜ちゃん??」
千歌「よーちゃああああああんんんんんんーーーーー」
おしまい。
>なおこの技を千歌以外に使った場合曜は死ぬ
果南ちゃーん!