~内浦・十千万前~
千歌「おはよー、果南ちゃん」
果南「おはよう、千歌」
千歌「今日は一日、よろしくねー」
果南「こちらこそ」
千歌「一日予定開けてくれてありがとうね」
果南「そりゃあ、私達の真ん中バースデーだからね」
千歌「うん!」
果南「ところで、何処へ行くかは決めてるの?」
千歌「うん!とりあえずバスに乗って――」
~もんじゃ みやした~
愛「おっ、二人ともいらっしゃいー!」
千歌「おじゃましまーす!」
果南「よろしくね、愛ちゃん」
愛「はるばるうちに来てくれて嬉しいよ」
果南「ところで千歌、何で今日はここに行くって決めたの?」
愛「愛さんも気になる~」
千歌「それは…今日5月7日は『コナモンの日』だからだよ!」
愛「コナモンの日……?」
果南「確かにもんじゃ焼きも、粉ものだよね」
愛「アハハ、5月7日でコナ、コナモンの日だって~!ウケるー!」アハハ
千歌「何でも、日本コナモン協会が2003年に制定したみたいだよ」
果南「せっかくの記念日なのに、そんな決め方でいいのかな…?」
愛「いやいや、でもダジャレや語呂合わせみたいな記念日は結構あるんじゃない?」
果南「う~ん…そういうものなのかなぁ?」
愛「へぇ~、二人は幼馴染なんだ」
果南「そうだよ」
愛「果南がマリーやダイヤと幼馴染だって事は前に聞いた事あったけど、チカッチもそうだったんだ」
千歌「私だって果南ちゃんの事、昔からよく知ってるもん」
果南「千歌の突拍子の無さには呆れることもあるけどね…」アハハ
千歌「でも果南ちゃんは、小さい頃からお姉ちゃんだったんだ」
果南「お姉ちゃんって…照れるなぁ」エヘヘ
愛「お姉ちゃん…かぁ。愛さんにもずっと仲良くしてるおねーちゃんがいるから、何となく分かるかも」
千歌「私には本当のお姉ちゃんもいるけどね」
果南「愛ちゃんの方の話も聞きたいな」
愛「うん、いいよ――」
千歌・果南「ごちそうさまでしたー」
愛「まいどー、また来てね!」
千歌「うん!それじゃあ、またね」
果南「ありがとうね、愛ちゃん」
ガラッ
千歌「あー、美味しかったぁ」
果南「そうだね。思わず一杯たべちゃったよ」
千歌「うん。愛ちゃんも楽しそうだったね」
果南「うんうん。この後はどうする?」
千歌「そうだね~、他にも行きたい場所があるんだ」
果南「…え?」
~お台場・日本科学未来館~
果南「日本科学未来館…この場所に来たのは、何で?」
千歌「今日5月7日は、『博士の日』でもあるのだ!」
果南「博士の日……?」
千歌「1888年のこの日に、日本初の博士号が授与されたのが由来らしいのだ」キリッ
果南(な…何…?その喋り方…?)ポカン
千歌「ここに来れば私も…何か科学的な発想が閃いて……ゆくゆくは科学博士になれるかもしれないのだ!」
果南(そんな簡単に博士になれたら苦労しないでしょ…)アハハ
千歌「う~~ん…私にはまだ早かったかもしれない……のだ…」ガックシ
果南「……だよねぇ」アハハ
千歌「でも…楽しかったよ!」
~お台場~
果南「いやぁ~、いろいろ見て回ったねぇ」
千歌「うん!…ん?あれは……」
せつ菜「あっ!千歌さん、果南さん!」
エマ「二人ともお台場に来てたんだね」
果南「せつ菜ちゃんに、エマちゃん」
せつ菜「お二人がお台場で"今日"を過ごしていたなんて…何だか嬉しいです!」
千歌「うん。愛ちゃんのお店に食べに行ったりしてたよ」
果南「二人は…"明日"の準備?」
エマ「うん。二人で予定を立ててたんだ」
せつ菜「二人だけの特別な日ですからね。計画は万全にしておかないと!」
果南(毎日が誰かにとって特別な日…"今日"は私と千歌にとっての特別な日だった)
果南(そんな日を千歌と一緒に過ごせて良かった)
せつ菜「それでは、失礼します」
エマ「千歌ちゃん、果南ちゃん、またね」
果南「じゃあね、せつ菜ちゃん、エマちゃん」
千歌「二人も"明日"を楽しんでねー」
果南「私達もそろそろ帰ろっか」
千歌「うん」
千歌「今日は果南ちゃんと二人で色んなところを見て回れて楽しかったなぁ」
果南「私も、楽しかったよ」
千歌「ねぇ、果南ちゃん」
果南「ん?」
千歌「また来年も二人で一緒に過ごそうね!」
果南「うん!」