絵があるのはたまにあったけど効果音付きは初めて見るかも
歩夢「ち、違うの三船さん……しずくちゃんから変な音が出て、せつ菜ちゃんが爆発っていうから……」
栞子「落ち着いて下さい」
〜間〜
栞子「なるほど、桜坂さんのせつ菜スカーレットストームは奇妙な音になってしまうということですか」
歩夢「理解が早過ぎない?」
栞子「何故そうまでして再現をするのですか?」
しずく「いろいろあるけど、やっぱり役者としてせつ菜さんを完璧に演じきれなかったのは悔しいから」
栞子「演じる……もしかするとこれは、芝居の範疇の話ではないかもしれません」
しずく「どういうことですか?」
栞子「そうですね、例えば実在の一流スポーツ選手の役を演じるとしましょう。」
しずく「はい」
栞子「その選手の振る舞いや特徴を掴んで、選手の心情を理解していくことが芝居だと思います。それらを完璧に演じる役者もいるでしょう。しかしそうしたところで選手のパフォーマンスが出来るわけではありません」
しずく「!」
栞子「人の特徴や性格を観察することで再現を出来たとしても、技術……スポーツの技やせつ菜スカーレットストームを再現することは出来ないのです」
歩夢「すごい分析力……全然理解できない」
栞子「私も音が出る理由は全く理解できてないです。ですが桜坂さんの演劇への適性は確かです。だとすると演劇とは異なる理屈があるのではないかと」
しずく「それじゃ私には、出来ない……」
せつ菜「しずくさん……」
歩夢「お芝居と関係ないならいいんじゃないかな」
栞子「いえ、桜坂さん。貴女にはせつ菜スカーレットストームの適性があります」
しずく「え?」
栞子「……せつ菜スカーレットストーム!」
歩夢「!」(結構声通るなぁ)
シーン
栞子「このように私も何の音も出ないみたいです」
しずく「そうだけど」
栞子「ではこう考えてはどうでしょうか?」
優木さん:いい音が出る
桜坂さん:変な音が出る
上原さん:音が出ない
三船栞子:音が出ない
他一般人:音が出ない(おそらく)
せつ菜「これは!」
栞子「上原さん。この人たちを二つに分けるとしたらどこに線を引きますか?」
歩夢「せつ菜ちゃんと、しずくちゃんが特別……」
栞子「音が出るということは、桜坂さんは既に近い技能を身に着けていると考えられます」
栞子「桜坂さんはせつ菜さんと同等の力を持っています。だとすればあとは演じればよいのではないでしょうか」
しずく「三船さん……ありがとう!」
しずく(せつ菜さんの感情、生き様、全部学んだ! コツも教わった!)
せつ菜「やっちゃいましょう!」
しずく(回転、圧縮、そして爆発。これを掴めれば……)
歩夢「音が物騒になってない!?」
せつ菜「やりました!」
栞子「きっといいイメージを掴んだのでしょうね」
歩夢「爆弾でもイメージしたのかな……」
せつ菜(しずく)「ふぅ、今日もまた世界を救ってしまいました!」
歩夢「すごい、なんでか分からないけどせつ菜ちゃんを完璧に演じてるよ!」
しずく「せつ菜さん! もしまた正体がバレそうになっても私の完璧な演技で欺いてみせます!」
せつ菜「ありがとうございます! これで絶対に正体を隠し通せますね!」
うわ最後だけリンクミスった
最後の効果音はこのサイトの「ちゃんちゃん♪2」です
おつ
最後のはコピペミスでもイメージ通りのサウンドだったw
これはいいね
電子書籍だと音声や音楽とリンクした小説なんかできるじゃないかな