ツンデレクールぽむ×あゆねえしおりん×ぽむちゃんかすみん
栞子誕生日記念
読まなくても読める前作
歩夢「お昼休みの」副会長「生徒会室に」
http://2chb.net/r/lovelive/1657371444/ 歩夢「行きましょ、かすみ」
かすみ「うん。しお子は生徒会?」
歩夢「ええ。たぶんあの子が仕事してる間に買い物は終わるわね」
かすみ「料理も?」
歩夢「そこまでは無理よ……」
かすみ「しお子の仕事増やしてこようか?」
歩夢「お祝いなんだからやめなさい」
歩夢(サプライズでもないし)
かすみ「今日はまだ誕生日じゃないよ?」
歩夢「確かにそうだけどね」
かすみ「どこ行くの?」
歩夢「あそこでいいんじゃない?学校の目の前だし」
かすみ「ぽむちゃん家の最寄りにしないの?荷物重くない?」
歩夢「あっちはこの時間彼方がいるかもしれないからイヤなのよ……」
かすみ「あー……彼方センパイ……」
歩夢「あっちにする?」
かすみ「時間取られなければ行ってもいいんだけど……」
歩夢「やっぱりそう思うわよね」
かすみ「目の前のこっちにしよう!」
歩夢「ええ、そうしましょ」
かすみ「買う物決まってるの?」
歩夢「そうねえ…………かすみはパン焼くの?」
かすみ「…………生地がないから今日は無理」
歩夢「そう……」
かすみ「……用意しとけば良かった」
歩夢「それは仕方ないわ。……その分料理を頑張りましょ」
かすみ「……うん!」
歩夢「じゃあ早速、材料選び付き合ってね」
かすみ「何作るの?」
歩夢「栞子だし……チーズフォンデュとか?」
かすみ「それいいっ!そうしよっ」
歩夢「そうなると何をチーズにつけるかよね」
かすみ「卵焼きとか」
歩夢「チーズフォンデュに?」
かすみ「ぽむちゃんのなら食べてみたい」
歩夢「いいけど……」
かすみ「合わなくてもそのまま食べれば絶対美味しいし」
歩夢「もう……」
かすみ「ほら、卵買お?」
歩夢「はいはい」
かすみ「もっと買お?」
歩夢「いくつ食べる気?」
かすみ「あとは野菜とか?」
歩夢「そんなところよね」
かすみ「他には…………」
歩夢「……あ、エマなら本場よね。聞いてみましょ」
かすみ「あ、確かに」
歩夢「…………あ、エマ?ごめんなさいね。ちょっといい?」
エマ『うん!歩夢ちゃんからなんて珍しいね!どうしたの?』
歩夢「チーズフォンデュって野菜とか定番の他に何付けるの?」
エマ『そうだねー……』
歩夢「エマなら本場かと思って」
エマ『……あ、お菓子とかどう?』
歩夢「お菓子?どんなの?」
エマ『ポテチとか!』
歩夢「え、本当に?チーズフォンデュに?」
エマ『たこ焼きの本場大阪だと、たこじゃなくってお菓子いれることもあるって聞いたよ?』
歩夢「いや、あなたスイス出身よね?」
エマ『そうだよ?』
歩夢「いや…………いえ、いいわ」
エマ『チーズは万能だよ〜。何にでも合うから、面白そうなものをいっぱい試してみてね!』
歩夢「はいはい。分かったわ。ありがとう」
エマ『うん!栞子ちゃんをいーっぱいお祝いしてあげてね!』
歩夢「もちろん。じゃあね」
歩夢「だそうよ。お菓子とか、あるいは面白そうなものは試してみたら?ですって」
かすみ「卵焼き以上に面白そうなものある?」
歩夢「…………ないかも」
かすみ「ランジュさんだったら『肉!』って言うところだよね」
歩夢「そうね。ささみ好きな果林もある意味近いかも」
かすみ「せつ菜センパイも唐揚げ……」
歩夢「…………逆に絶対無理なのは」
かすみ「愛センパイ!」
歩夢「もんじゃだものね。つけるっていうか、混ざるだけよね」
歩夢「買い忘れ、ないわよね?もうレジ通っちゃったけど」
かすみ「多分大丈夫だと思う」
歩夢「じゃあ行きましょうか」
かすみ「うん」
かすみ「……チーズフォンデュならしお子が来る前に準備できるんじゃない?」
歩夢「確かにそうかも」
かすみ「頑張って早く終わらせよ!」
歩夢「ええ、もちろん」
〜〜
歩夢「かすみ、鍵開けてくれる?」
かすみ「いいよ。ちょっと待ってて……」
歩夢「……あ、あそこにいるの栞子?」
かすみ「え!?もう来たの!?」
歩夢「ふふっ…………冗談よ」
かすみ「もーーー!!!」
歩夢「っていうか、ここの廊下から建物の外なんてほとんど見えないし」
かすみ「うっ…………」
かすみ「……はい、開いたよ。荷物持つね」
歩夢「ありがとう。…………手洗ったら、とりあえず野菜切っといてくれる?」
かすみ「わかった!」
歩夢「皿はあとでいいから…………チーズは溶かすのに時間かかるかしらね」
かすみ「おろすのが結構大変って聞いたような気がする」
歩夢「ああ、なるほどね。じゃあ細々したのはかすみに任せるわ」
かすみ「任せて!ぽむちゃんは卵焼き頑張って!」
歩夢「分かってるわよ。かすみもケガしないようにね」
かすみ「うん、ぽむちゃんもね!」
かすみ「……いいにおいしてきた」
歩夢「かすみが泊まりに来てても、朝に卵焼き焼いてるときは寝てるものね」
かすみ「今度は頑張って起きるっ」
歩夢「じゃあ私が起こさなくていい?」
かすみ「起こしてほしいっ!」
歩夢「はいはい」
ガチャッ
歩夢「……あ」
かすみ「しお子来たっ」
栞子「お邪魔します、あゆねえ」
歩夢「いらっしゃい。……それ、鍵持ってる人間のセリフじゃないわよ」
栞子「それはあゆねえもですよ」
歩夢「そうね」
歩夢(住んでるわけじゃないけど、お帰り、でもいいのかしら)
かすみ「しお子っ、もうすぐ準備できるから待ってて!」
栞子「ありがとうございます。楽しみです」
歩夢「今日はチーズフォンデュね」
栞子「本当ですかっ!?うれしいですっ!」
歩夢「それはよかった。……ほら、主役は座って待ってて」
栞子「はいっ」
歩夢「お待たせ」
栞子「……あの、あゆねえ」
歩夢「なに?」
栞子「さっきから聞こうか迷っていたのですが……」
かすみ「……」
栞子「やはり卵焼きですよね?」
歩夢「ええ。かすみがどうしてもって言うから……」
栞子「チーズフォンデュにですか?」
かすみ「美味しそうでしょ?」
栞子「絶対美味しいですっ!」
歩夢「そうかしら……」
栞子「……やっぱり美味しいですっ!」
歩夢「そう?ならよかった」
かすみ「美味しいよっ!ぽむちゃんも食べてみて!」
歩夢「……そうね、私も食べてみましょうか」
歩夢(卵焼き……)
歩夢「……おいしい」
かすみ「でしょ!」
栞子「あゆねえの卵焼きは世界一の料理ですから」
歩夢「やめなさい……」
歩夢「ちなみに、お菓子とかの変わり種はエマの発案ね。合わなかったらクレームはエマに言ってね」
栞子「いえ、きっと美味しいと思います。チーズは万能食ですから」
歩夢(チーズ好きはそういうものなの?)
栞子「……あ、あの……」
歩夢「どうしたの?」
栞子「あの……せっかくなので、あ、あーんして欲しいです……」
かすみ「あっ!しお子ずるい!」
歩夢「……はいはい。いいわよ」
かすみ「かすみも!」
歩夢「分かってるわよ。かすみもしてあげる」
歩夢「栞子」
栞子「は、はいっ……」
歩夢「あーん……」
栞子「あ、あーん……」
歩夢「……どう?美味しい?」
栞子「はいっ!」
かすみ「かすみも!早く!」
歩夢「はいはい。……あーん」
かすみ「あーん……」
歩夢「美味しい?」
かすみ「美味しい!」
歩夢「じゃあ、私もしてもらおうかしら」
栞子「はい!……あーん」
歩夢「……あーん」
かすみ「こっちも!」
歩夢「……あーん」
かすみ「美味しい!?」
栞子「美味しいですか!?」
歩夢「もちろん、一番美味しいわ」
かすみ「やったー!」
栞子「やりましたっ!」
〜〜
かすみ「……………………」
栞子「……………………」
歩夢「……まったくもう、見事に眠っちゃって」
歩夢(……日付が変わる10分くらい前に起こせばいいかしら)
歩夢(それまでに片付けないとね)
歩夢(……その前に写真撮りましょ)
歩夢「…………ふふっ。いい感じね」
歩夢「……栞子ー。かすみー」
栞子「…………あゆねえ。……あれ……寝てました?」
歩夢「ええ。あと10分で日付変わるわよ」
栞子「……あ……本当です……」
かすみ「………………ぽむちゃん……」
歩夢「寝ぼけてると日付変わるわよ、かすみ」
かすみ「……んー……ねむ……」
歩夢「何か飲む?」
かすみ「おねがい……」
栞子「いただきます……」
歩夢「……はい、こぼさないようにね」
栞子「ありがとうございます……」
かすみ「ありがと……」
歩夢「…………」
栞子「……どうして笑っているんですか?」
歩夢「気にしないの」
かすみ「……あっ、ぽむちゃんに片付けさせちゃった……」
歩夢「それも気にしないの。……目は覚めた?」
栞子「はい、ぱっちりです」
かすみ「うん、ばっちりだよ!」
歩夢「朝もこれくらい簡単に起きてくれればいいのに……」
歩夢「……ほら、日付変わるわよ」
かすみ「…………」
歩夢「かすみのほうがそわそわしてるわね」
かすみ「ぽむちゃんはしないの?」
歩夢「しなくはないわ」
栞子「…………」
歩夢「栞子も、16歳ねえ……」
栞子「しばらくはあゆねえと同い年です」
かすみ「ずるいっ!しお子だけ!」
栞子「かすみさんも2ヶ月ちょっとすれば同い年です」
歩夢「誕生日おめでとう!栞子!」
かすみ「おめでとう!しお子!」
栞子「ありがとうございますっ!あゆねえ!かすみさん!」
ありがとうございました。
卵焼きチーズフォンデュを試したことはないです。責任は持ちません。
おめでとう栞子!
チーズフォンデュなんてハイカラなもの食ったことない