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YG防衛軍 ★@無断転載は禁止
2016/07/18(月) 17:27:01.99 ID:CAP_USER9
サンフレッチェ広島のFW浅野拓磨が、イングランド・プレミアリーグのアーセナルに移籍することになった。契約で合意に達し、アーセン・ヴェンゲル監督は「才能豊かな若きストライカーで将来性がある。今後数年でさらに成長することを期待している」とコメント。今回の移籍は、ヴェンゲル監督の希望で実現したという。
では、英メディアは浅野の加入をどう見ているのか。スポーツメディア『ESPN』の英国版が「将来性を見込んでの補強」と報じているように、あくまでも「有望株」としての位置付けで、過剰な期待は現時点で寄せていない。同メディアは「すぐにはFWオリヴィエ・ジルーとポジションを争うライバルにならないし、ヴェンゲル監督も今夏の市場でストライカーの補強を続ける」とし、「浅野は今季、レンタルに出される可能性が高い」とまとめた。
おそらく、ヴェンゲル監督も同じ考えであるはずだ。談話の中で「今後数年」という言葉を用いているように、レンタル移籍で出場機会を与えながら、1軍で起用できるようになるまで浅野の成長を待つつもりなのだろう。つまり、浅野は今後数年の間に、選手としてもう一皮むける必要があるということだ。
と、ここまで記して想起したのが、宮市亮のケースだ。高校在学中の18歳のときにアーセナルへの加入が発表され、英国労働ビザの基準を満たしていないことから、オランダのフェイエノールトにレンタル移籍した。ここで、12試合に出場、3ゴールと活躍。順風満帆にキャリアをスタートさせたが、労働ビザ取得に伴いアーセナルに合流すると出場機会が失われていった。アーセナルでの通算出場記録は、途中出場を入れても7試合。不運な怪我も重なり、選手として一番伸びる時期に実戦から遠ざかってしまった。
また宮市の場合は、レンタル移籍の難しさもあった。4-2-3-1を使っていたボルトン時代(11-12シーズンの後半戦)は、左右両サイドが主戦場の宮市のプレースタイルに合致していたが、翌シーズンにレンタルで加入したウィガン(12-13シーズン)は両翼を配置しない3-4-1-2を採用。中盤「4」の左右両サイドは、守備時にDFラインに吸収されるウィングバックであり、ウィンガーの宮市が得意とするポジションではなかった。宮市はそのウィングバック、もしくは2トップの一角という不慣れなポジションにまわった。
ヴェンゲル監督としては、攻撃サッカーを志向するスペイン人のロベルト・マルティネスが監督を務めていたことから、宮市をウィガンに預けたように思うが、指揮官の思惑とレンタル先のそれが必ずしも合致しないことが浮き彫りになった。
今夏に労働ビザを取得できても、おそらく浅野はレンタルの武者修行に出されるだろう。取得できれば、英国内のクラブへレンタルに出され、できなければフランスやオランダなどの国外クラブに向かう公算が大きい。
そこで、何を得て、何を掴むか。イングランドのクラブに限って言えば、1軍所属の選手に監督やコーチが手取り足取り指導してくれるケースは極めて稀である。自分のストロングポイントを熟知し、練習の中で最大限に自分をアピールする。そして、試合で結果を出し、定位置をこの手で掴まなければならない。当たり前のことのように聞こえるかもしれないが、「モノにならない」と判断されれば、すぐに代わりの選手を手っ取り早く補強してくるのが、豊富な資金力を持つプレミアリーグだ。競争力と選手の競争意識は、欧州でもトップクラスに入るだろう。
もちろん、こうした厳しい競争を勝ち抜けば、得られるモノは大きい。そこで一歩、抜け出せるか──。21歳の日本代表FWが選んだ挑戦に期待したい。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160718-00000025-sasahi-socc&p=2
では、英メディアは浅野の加入をどう見ているのか。スポーツメディア『ESPN』の英国版が「将来性を見込んでの補強」と報じているように、あくまでも「有望株」としての位置付けで、過剰な期待は現時点で寄せていない。同メディアは「すぐにはFWオリヴィエ・ジルーとポジションを争うライバルにならないし、ヴェンゲル監督も今夏の市場でストライカーの補強を続ける」とし、「浅野は今季、レンタルに出される可能性が高い」とまとめた。
おそらく、ヴェンゲル監督も同じ考えであるはずだ。談話の中で「今後数年」という言葉を用いているように、レンタル移籍で出場機会を与えながら、1軍で起用できるようになるまで浅野の成長を待つつもりなのだろう。つまり、浅野は今後数年の間に、選手としてもう一皮むける必要があるということだ。
と、ここまで記して想起したのが、宮市亮のケースだ。高校在学中の18歳のときにアーセナルへの加入が発表され、英国労働ビザの基準を満たしていないことから、オランダのフェイエノールトにレンタル移籍した。ここで、12試合に出場、3ゴールと活躍。順風満帆にキャリアをスタートさせたが、労働ビザ取得に伴いアーセナルに合流すると出場機会が失われていった。アーセナルでの通算出場記録は、途中出場を入れても7試合。不運な怪我も重なり、選手として一番伸びる時期に実戦から遠ざかってしまった。
また宮市の場合は、レンタル移籍の難しさもあった。4-2-3-1を使っていたボルトン時代(11-12シーズンの後半戦)は、左右両サイドが主戦場の宮市のプレースタイルに合致していたが、翌シーズンにレンタルで加入したウィガン(12-13シーズン)は両翼を配置しない3-4-1-2を採用。中盤「4」の左右両サイドは、守備時にDFラインに吸収されるウィングバックであり、ウィンガーの宮市が得意とするポジションではなかった。宮市はそのウィングバック、もしくは2トップの一角という不慣れなポジションにまわった。
ヴェンゲル監督としては、攻撃サッカーを志向するスペイン人のロベルト・マルティネスが監督を務めていたことから、宮市をウィガンに預けたように思うが、指揮官の思惑とレンタル先のそれが必ずしも合致しないことが浮き彫りになった。
今夏に労働ビザを取得できても、おそらく浅野はレンタルの武者修行に出されるだろう。取得できれば、英国内のクラブへレンタルに出され、できなければフランスやオランダなどの国外クラブに向かう公算が大きい。
そこで、何を得て、何を掴むか。イングランドのクラブに限って言えば、1軍所属の選手に監督やコーチが手取り足取り指導してくれるケースは極めて稀である。自分のストロングポイントを熟知し、練習の中で最大限に自分をアピールする。そして、試合で結果を出し、定位置をこの手で掴まなければならない。当たり前のことのように聞こえるかもしれないが、「モノにならない」と判断されれば、すぐに代わりの選手を手っ取り早く補強してくるのが、豊富な資金力を持つプレミアリーグだ。競争力と選手の競争意識は、欧州でもトップクラスに入るだろう。
もちろん、こうした厳しい競争を勝ち抜けば、得られるモノは大きい。そこで一歩、抜け出せるか──。21歳の日本代表FWが選んだ挑戦に期待したい。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160718-00000025-sasahi-socc&p=2