今季の全日程を終えた海外組が続々と帰国し、マインツのFW武藤嘉紀(24)は羽田空港着の航空機で到着した。
序盤戦はケガに泣きながらも、終盤には1部残留をたぐり寄せる得点をマークするなど調子はうなぎ上り。
25日に発表されるW杯アジア最終予選イラク戦に臨む日本代表入りへ、バヒド・ハリルホジッチ監督(65)へ猛アピールした。
ドイツ挑戦2年目を終えた武藤だが、まだやり残した仕事がある。「自分のコンディションもパフォーマンスもいいことを見せられた。
選出されたなら活躍する自信とモチベーションがある。必ず日本の勝利に貢献したい」。昨年9月のW杯最終予選タイ戦以来の日本代表復帰を渇望した。
激動の一年が24歳を強くした。昨年10月に右膝内側側副じん帯を痛め4カ月の戦線離脱。
リハビリの期間中は食事も見直し「妻の支えが大きかったし、娘も毎日のように自分に笑顔をくれていた」と振り返る。
復活し、今月13日のフランクフルト戦では1部残留に導く決勝弾。「今までのゴールで一番うれしかったかも」と笑う。
リーグ19戦5得点に満足していないが「ケガから始まって最後は残留爭い。チームがバラバラになりかけたけど最後にそれ(残留)をすくえた」と困難を乗り越えた自信がにじんだ。
政情不安のため中立地イランで行われるW杯アジア最終予選イラク戦へ向けた“イメトレ”は完璧だ。
極限の敵地戦を経験するために組んだ15年10月のテヘラン遠征に参加。
先発した親善試合イラン戦でゴールを挙げ、1―1の引き分けに持ち込んだ。
当時は今回のイラク戦が開催される「シャヒード・ダストゲルディ・スタジアム」でも練習を行っており、予行演習はバッチリだ。
現役慶大生だった14年9月の親善試合ベネズエラ戦で鮮烈デビュー。
「もう一回、最高潮に調子がいいことを見せないと」。成長を遂げたワンダーボーイは、腕をぶして吉報を待っている。
スポニチアネックス 5/24(水) 6:02配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170524-00000020-spnannex-socc
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