28日開幕の日本シリーズへ向け、2年ぶりにパ・リーグを制覇したソフトバンクは、早くも“王者のゆとり”を見せている。チーム関係者は「明日の試合に勝てば、いいように運ぶはず。広島がDeNA打線に火をつけてしまったので、それは早いうちに消しておかないといけないが、それさえキチンとできれば…」と自信満々。
打線は内川、柳田も戻ってベストメンバーが揃った。あとは投手陣が相手打線の勢いさえ止めれば、横綱相撲で寄り切れるという見立てだ。
監督会議では予告先発導入の申し入れを却下されたが、それも問題はない。ラミレス監督は広島とのCSファイナルステージ第5戦で先発の左腕石田に初回で見切りをつけて2回から右の三嶋を投入したように、思い切った継投をする。
そもそも相手投手が右か左かで組み替えなければならない打線ではなく、余計な先入観を持たないためにも「かえって予告先発じゃなくて良かった」(チームスタッフ)と前向きに捉えている。
データ的にもソフトバンクが圧倒的に有利だ。「(福岡移転後に)うちは本拠地から始まった日本シリーズで全勝しとるんよ」と言うのは達川ヘッドコーチ。
ダイエー時代の1999年の初Vから日本シリーズに6度出場して、日本一を逃したのは長嶋巨人と対戦した2000年の一度きり。その年だけが敵地スタートで、2連敗から始まった11年(対中日)でさえソフトバンクが制している。
工藤政権下では2度目の日本シリーズで、前回の15年は内川が肋骨骨折で欠場した。「全員がケガなくいるのは今回が初めてなので、自分でも期待しています」(工藤監督)。DeNAにこれ以上の下克上は許さない。
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