ウェールズらと同居したW杯欧州予選は首位通過も解任 サッカー協会が声明「感謝する」
来年のロシア・ワールドカップ(W杯)本大会に向けたヨーロッパ予選で、D組を首位で終えて本大会出場権を獲得したセルビアが、スラボルユブ・ムスリン監督を解任したことを発表した。英公共放送「BBC」などの欧州メディアが一斉に報じている。
セルビアサッカー協会は「ムスリン氏と同意し、違う道を歩むことになった」と発表。さらに「我々はムスリン氏との良い協力関係と業績に感謝する」と声明を出している。
セルビアはW杯欧州予選のD組で、昨年の欧州選手権4強のウェールズなどと同居しながら首位で本大会出場を獲得。2010年の南アフリカ大会以来2大会ぶりの出場決定となったが、まさかの監督電撃解任という決断に至った。
ムスリン監督は3-4-3システムを軸に戦っていたが、現在ラツィオで中心選手の一人として活躍するMFセルゲイ・ミリンコビッチ=サビッチとの確執が度々話題になっていた。旧ユーゴ圏の国で愛されるテクニカルな選手の起用を求める国民や、それに同調する協会側との折り合いの悪化も一因として考えられるという。
当面、コーチを務めていたムラデン・クルスタイッチ氏が、新監督決定までの指揮を執り、11月に予定されている韓国と中国を相手にした国際親善試合を戦う見込みとなっている。
10/31(火) 11:30配信
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20171031-00010005-soccermzw-socc
■功労者を電撃解任! ミリンコビッチ=サビッチとの確執も原因か
10月30日、セルビア・サッカー協会(FSS)が衝撃の文書をリリースした。
「FSSは代表チームの監督であるスラボリュブ・ムスリンと、双方合意の下で契約を解除した。後任が正式に決まるまでは、アシスタントコーチのムラデン・クルスタイッチが暫定的に指揮を執る」
同国出身のムスリン監督は、2016年5月に就任。ブラジル・ワールドカップ、フランス開催のEURO2016と立て続けにメジャー大会出場を逃していた母国代表チームを見事に立て直した功労者だ。アイルランド、ウェールズ、オーストリアと鎬を削ったロシア・ワールドカップ予選で堂々のグループ1位突破。母国を2大会ぶり12回目の本大会出場(旧ユーゴスラビア、セルビア・モンテネグロ時代を含む)に導き、11月中旬の中国、韓国とのテストマッチ2連戦でリスタートを切る予定だった。
セルビアの全国紙『Novosti』は、FSSとの協議を終えて出国しようとしていたムスリンを直撃。前代表監督は手短かにこうコメントした。
「残念ながら袂を分かつことになった。我々はロシアでのワールドカップに向けて、同じ方向性を持ちえなかったんだ。それでは十分には戦えない」
契約解除の明確な理由については語られなかったが、国内有力ウェブサイトの『Alo』は「グループを1位で突破したとはいえ褒められたチームパフォーマンスではなかった」としたうえで、「代表チームの近未来を担うミリンコビッチ=サビッチとの確執が影を落としたのかもしれない」と推測した。
現在ラツィオで活躍する22歳のセルビア人MF、セルゲイ・ミリンコビッチ=サビッチ。スケールの大きさが売りのボランチは、ムスリンが代表監督になったばかりの頃、試合に出場できないことに不満を爆発させ、指揮官に直訴した。口論の末にチームの合宿所から去った。以降何度か招集されているが、いまだA代表デビューは果たせていない。ベテランに偏りがちな選手起用を含め、そうしたムスリンのマネジメント能力に対して、FSSが不信感を募らせていたというのだ。
さらに『Alo』は、「後任の有力候補に挙がるのはドラガン・ストイコビッチだ」と報じている。だがその一方で、現在中国スーパーリーグの広州富力で指揮を執る“ピクシー”の招聘には大きな障壁があるとした。「彼は中国のクラブと(2020年までの)長期契約を結んでいる。引き抜くのは容易ではない。加えて彼は、500万ユーロ(約6億5000万円)とも言われる高額年俸を得ているからだ」と説明している。
ワールドカップ出場を決めたにも関わらず、風雲急を告げているセルビア代表チーム。感情的になりやすいバルカン気質ゆえのお家騒動である。
10/31(火) 5:19配信
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20171031-00031873-sdigestw-socc
来年のロシア・ワールドカップ(W杯)本大会に向けたヨーロッパ予選で、D組を首位で終えて本大会出場権を獲得したセルビアが、スラボルユブ・ムスリン監督を解任したことを発表した。英公共放送「BBC」などの欧州メディアが一斉に報じている。
セルビアサッカー協会は「ムスリン氏と同意し、違う道を歩むことになった」と発表。さらに「我々はムスリン氏との良い協力関係と業績に感謝する」と声明を出している。
セルビアはW杯欧州予選のD組で、昨年の欧州選手権4強のウェールズなどと同居しながら首位で本大会出場を獲得。2010年の南アフリカ大会以来2大会ぶりの出場決定となったが、まさかの監督電撃解任という決断に至った。
ムスリン監督は3-4-3システムを軸に戦っていたが、現在ラツィオで中心選手の一人として活躍するMFセルゲイ・ミリンコビッチ=サビッチとの確執が度々話題になっていた。旧ユーゴ圏の国で愛されるテクニカルな選手の起用を求める国民や、それに同調する協会側との折り合いの悪化も一因として考えられるという。
当面、コーチを務めていたムラデン・クルスタイッチ氏が、新監督決定までの指揮を執り、11月に予定されている韓国と中国を相手にした国際親善試合を戦う見込みとなっている。
10/31(火) 11:30配信
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20171031-00010005-soccermzw-socc
■功労者を電撃解任! ミリンコビッチ=サビッチとの確執も原因か
10月30日、セルビア・サッカー協会(FSS)が衝撃の文書をリリースした。
「FSSは代表チームの監督であるスラボリュブ・ムスリンと、双方合意の下で契約を解除した。後任が正式に決まるまでは、アシスタントコーチのムラデン・クルスタイッチが暫定的に指揮を執る」
同国出身のムスリン監督は、2016年5月に就任。ブラジル・ワールドカップ、フランス開催のEURO2016と立て続けにメジャー大会出場を逃していた母国代表チームを見事に立て直した功労者だ。アイルランド、ウェールズ、オーストリアと鎬を削ったロシア・ワールドカップ予選で堂々のグループ1位突破。母国を2大会ぶり12回目の本大会出場(旧ユーゴスラビア、セルビア・モンテネグロ時代を含む)に導き、11月中旬の中国、韓国とのテストマッチ2連戦でリスタートを切る予定だった。
セルビアの全国紙『Novosti』は、FSSとの協議を終えて出国しようとしていたムスリンを直撃。前代表監督は手短かにこうコメントした。
「残念ながら袂を分かつことになった。我々はロシアでのワールドカップに向けて、同じ方向性を持ちえなかったんだ。それでは十分には戦えない」
契約解除の明確な理由については語られなかったが、国内有力ウェブサイトの『Alo』は「グループを1位で突破したとはいえ褒められたチームパフォーマンスではなかった」としたうえで、「代表チームの近未来を担うミリンコビッチ=サビッチとの確執が影を落としたのかもしれない」と推測した。
現在ラツィオで活躍する22歳のセルビア人MF、セルゲイ・ミリンコビッチ=サビッチ。スケールの大きさが売りのボランチは、ムスリンが代表監督になったばかりの頃、試合に出場できないことに不満を爆発させ、指揮官に直訴した。口論の末にチームの合宿所から去った。以降何度か招集されているが、いまだA代表デビューは果たせていない。ベテランに偏りがちな選手起用を含め、そうしたムスリンのマネジメント能力に対して、FSSが不信感を募らせていたというのだ。
さらに『Alo』は、「後任の有力候補に挙がるのはドラガン・ストイコビッチだ」と報じている。だがその一方で、現在中国スーパーリーグの広州富力で指揮を執る“ピクシー”の招聘には大きな障壁があるとした。「彼は中国のクラブと(2020年までの)長期契約を結んでいる。引き抜くのは容易ではない。加えて彼は、500万ユーロ(約6億5000万円)とも言われる高額年俸を得ているからだ」と説明している。
ワールドカップ出場を決めたにも関わらず、風雲急を告げているセルビア代表チーム。感情的になりやすいバルカン気質ゆえのお家騒動である。
10/31(火) 5:19配信
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20171031-00031873-sdigestw-socc