http://www.bbc.com/japanese/42248078
英コメディアンのジョン・オリバー氏は4日、性的嫌がらせを繰り返されたと撮影スタッフから非難された米俳優ダスティン・ホフマン氏に、公開トークショーの場で疑惑について面と向かって繰り返し問いただした。オリバー氏は、時事問題を扱う米HBOの人気トーク番組の司会者。
作家のアナ・グレアム・ハンター氏は11月、米映画業界誌ハリウッド・リポーターに、17歳だった1985年に、テレビ用映画の撮影現場でホフマン氏に触られたと明かした。
ホフマン氏この際、もし自分が「彼女を不快な状態に追い込んだなら」申し訳ないと、告発記事の掲載媒体にコメントし、「自分がしたかもしれない行動で彼女を不快な状態に追い込んだなら、最悪な気持ちだ。申し訳ない。それは本来の自分らしい行動ではない」と発言していた。
4日のイベントは、ホフマン氏の主演映画「ウワサの真相/ワグ・ザ・ドッグ」の公開20周年記念だった。司会のオリバー氏が、「真実とは何か」を描く映画の内容を踏まえて、ホフマン氏への疑惑に触れないわけにいかないと口火を切り、それにホフマン氏が反論する緊迫した様子を、米紙ワシントン・ポストがビデオと共に伝えた。
オリバー氏は、性的嫌がらせ疑惑の話題を切り出すかどうか迷ったが、切り出さなかったら「自己嫌悪」に陥ることになるとして決意したと話した。
11月当時のホフマン氏の発言について、オリバー氏は「『あれは本来の自分ではない』というのが納得いかない。あれはまさしく、当時のあなただったのですから」と発言。
これに対してホフマン氏はハンター氏の訴えについて、オリバー氏に「読んだ内容を信じているのか?」と聞き返し、オリバー氏がすでに中立ではなく、自分を批判する側の主張をうのみにしていると批判した。
するとオリバー氏は、「僕は(グレアム・ハンター氏が)書いた内容を信じますよ、ええ。なぜなら彼女が嘘をついても何の意味もないので」と反論した。
ホフマン氏はこれに対して、「40年も言いださなかったことには意味があるよ」と発言した。
「性的嫌がらせが本当で、そんなことはなかったという証拠をあなたは出していません。ということは、あなたが女性に対して気持ち悪い人間だった時期が、一定期間、実際にあったことになる。」と続けた。
「だから『あれは本来の自分じゃなかった』と言い訳するのは、責任逃れのような感じがします。『あれは自分じゃない』って。相手の言うことを一蹴しているみたいだというのは、分かりますか」
するとホフマン氏は、「その質問に答えるのは難しい。君はその場にいなかった」と答えた。
するとオリバー氏は「(そこにいなくて)良かった」と言い返した。
(リンク先に続きあり)
(英語記事 John Oliver tackles Dustin Hoffman over harassment allegations)
ホフマン氏は、「卒業」の共演者キャサリン・ロス氏のお尻を触ったのは、「なんでもないことだ」と話した
ジョン・オリバー