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2018年01月17日
島 大輔 : 東洋経済 記者
今年6月にデビュー40周年を迎えるサザンオールスターズを筆頭に、福山雅治やPerfumeといった人気ミュージシャンを擁する大手芸能プロダクション、アミューズ。人気の若手俳優も多く所属し、芸能プロダクションとしては数少ない東証1部上場企業だ。
そのアミューズは1月17日、陸上100メートル走で日本人初の9秒台を実現した桐生祥秀選手と4月1日よりマネジメント業務を開始すると発表した。2017年末には、エージェントとしてフランスの強豪サッカーチームであるパリ・サンジェルマンFC所属のブラジル代表、ネイマール選手とフリマアプリを展開するメルカリとのグローバルブランドアンバサダー契約を仲介。
そして、2017年6月末にスポーツビジネスに本格参入してからわずか半年ながら、バレーボールの元日本代表の竹下佳江氏やドイツ1部リーグで活躍する柳田将洋選手、2回目のマラソンで日本歴代5位の記録を出し東京オリンピックに向けて期待が集まる長距離走の大迫傑選手、平昌オリンピック日本代表に内定しているスノーボードハーフパイプの松本遥奈選手ともマネジメント契約を結んでいる。
これまでミュージシャンや俳優のマネジメントを手掛けてきたアミューズが、新規参入のスポーツ分野で目指すものは何か。欧州でのアジア人初のプロアイスホッケー選手として強豪チェコリーグなどでプレーした経験を持つ、スポーツビジネスプロジェクトのエグゼクティブプロデューサー・坂田淳二氏に聞いた。
1年のリサーチ後、2017年6月に参入
――アミューズでスポーツビジネスプロジェクトを立ち上げた経緯は?
自分が長くスポーツ畑にいた経験から、スポーツの世界に何が足りないのか、それに対してアミューズの持つ発信力、リソースを使って何ができるのか、2017年6月の本格参入発表の1年ほど前からスポーツビジネスの可能性をリサーチしてきた。アミューズは芸能プロダクションのイメージが強いので、「アスリートを芸能人、タレントにするのではないか」と思われがちだが、そうではない。
バレーボールの竹下や柳田、陸上の大迫、スノーボードの松本といったアスリートのマネジメントから始め、2017年末にはエージェントとしてネイマール選手とメルカリとのグローバルアンバサダー契約を仲介するという新しいビジネス展開を開始した。
――スポーツビジネスで何を目指しているのでしょうか?
アスリートのマネジメントだけをやりたいわけではなく、スポーツを通じてアスリートの価値、企業の価値、そして競技全体の価値を上げる仕組みを作りたいと考えている。
(リンク先に続きあり)