0001豆次郎 ★
2018/05/05(土) 07:34:09.76ID:CAP_USER9陸上=セメンヤの強さに終止符か、国際陸連の新規則で
これは、一般的には男性に多いテストステロン値が女性の「通常レベル」よりも高い女性選手は、他の女性選手に対して「不公平」なので、ホルモン抑制剤によってテストステロン値を”女性の「通常」レベル”まで下げる「治療」を受けなくてはならないとするものです。
今回発表された規制は、南アフリカの女性選手、キャスター・セメンヤさんを巡る問題に関わってくるでしょう。まずはこのセメンヤさんについてお話したいと思います(男性ホルモン値の新制限、セメンヤが「標的」と物議醸す)。
「性別疑惑」というメディアによる陵辱
2009年のベルリン世界陸上での金メダル獲得直後から、その体つきや顔形から、一方的に「性別疑惑」などという汚名を着せられたのは、彼女がまだ18歳の時でした。
その後オーストラリアのゴシップ誌が「スクープ」として、「セメンヤは両性具有だった!」という記事を書き立てました。以降、世界中のメディアもこぞって彼女について喧伝したのです。
彼女がこれまでに被った数々の困難と公然とした凌辱。彼女は一時、南アフリカの自殺予防センターに入らなくてはならないほどでした。詳しくはこちらをご覧ください。(ONE TRACK MINDS ―セメンヤとチャンド。そして、公衆による詮索という暴力―(日本語訳))
自分や自分の娘さんがセメンヤさんと同じ立場にたった場合を想像してみてください。18歳の子どもが、他人の勝手な侵害の許されない「性器」の話について、憶測や偏見に基づいて話をされるということを。「あいつは女性とは認められない」という悪意や、「男女以外の性別を認めるべき」という一見「善意」の意見(でもそれは彼女の望みなのでしょうか?)であれ、世界中の人々が自分の性別を疑うような話をしている光景を。
彼女は世界中でさらし者にされたといっても過言ではないでしょう。後に彼女はこう言っています。
「自分の尊厳が傷つけられて怖かった。他人が私について考えることを、私には止められないという状況だった。私自身のことのはずなのに…」
2009年の出来事以来、日本のメディアでは彼女についてかなり抑制をきかせた報道がされており、逆に世界での彼女についての議論が分かりにくくなっているかもしれません。日本では今でも彼女を「両性具有」という神話のような存在として扱ったり、「男女中間の性」といったような、彼女が疑われているDSDs:体の性の様々な発達(性分化疾患/インターセックスの体の状態)に対する誤解や、DSDs以外の高アンドロゲン状態を呈している女性への偏見を基に、混乱した議論が続いています。
現在のポイント
現在の世界での、キャスター・セメンヤさんについての議論は、憶測に基づいて、彼女の性別を世界中の人間がこぞって疑うといった非人間的な状況を反省したうえでの議論にはなっています。いくつか現在のポイントをまとめます。
・キャスター・セメンヤさんは女性です。
彼女もどこの公的機関も、彼女の身体については何も話していません。彼女は、「なぜ自分が女性競技から排除されねばならないのか?」と主張しています。
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