セ・リーグが7日、試合日程の追加を発表し、阪神は9月26日から10月8日の今季最終戦まで13連戦となった。金本政権3年目で初の大型連戦で、クライマックスシリーズ(CS)進出へ最大級の試練に。先発ローテは現状5人しかいないだけに2軍調整中の秋山拓巳(27)、藤浪晋太郎(24)両投手の復調は絶対不可欠。
鍵を握る2人はこの日、ウエスタン・ソフトバンク戦(8日・高知、9日・安芸)のため高知へ移動した。
やはり、大きな試練が待っていた。9月26日から10月8日のシーズン最終戦までおよそ2週間、毎日落とせない試合が続く。7年ぶり、金本虎では初体験の13連戦が決まった。“あの男たち”の帰還なくして、乗り切れるはずがない。秋山、藤浪だ。高知へと飛び立った秋山は、ただただ決意をにじませた。
「頑張るしかないです。上の戦力になれるように頑張ります」
8日のウエスタン・ソフトバンク戦(高知)での登板が見込まれる。1軍は日々ギリギリの戦いを続けているだけに、キャンプでもない“この時期の高知”へ旅立つのは悔しいに違いない。
だが、今はとにかく本来の状態を取り戻すことだ。この日の鳴尾浜でもキャッチボールなどで調整した。昨季12勝を挙げ、メッセンジャーとともに柱と期待された今季だが、ここまでリーグワーストタイの10敗(5勝)。今月1日に3度目の抹消となった。
9日の同戦(安芸)に先発予定の藤浪も、今季まだ2勝(3敗)だ。2人の力が絶対に必要になるときが、もう目の前まで迫っている。
“地獄の13連戦フィニッシュ”−。野手陣の疲労や中継ぎの連投も懸念されるが、先だって問題となるのは先発の頭数だ。現状ではメッセンジャー、岩貞、小野、才木、青柳の5人しかいない。さらに、この連戦は伸びる可能性もある。
試合が組まれていない9月25日も、同23、24日の巨人戦(甲子園)の予備日で、8、9日の同戦が中止になった場合も、入る可能性が…。そうなれば20連戦だ。しかも残り28試合のうち25試合が屋外球場。さらなる中止が発生した場合は13連戦の後ろ、10月9日以降にも組み込まれる模様だ。
2軍での調整を経て、試練の最終盤に2人が戻ってこれるか−。まさに金本虎の命運を握る。そこに本来の秋山、藤浪の姿があれば、地獄も天国に変えられる。
投手指名練習を見守った阪神・金村投手コーチ
「打線が援護してくれることを信じながら大胆に投げてほしい。勝ちにいくことを考えないと。序盤で(先発が)つかまることがあれば、(早めの継投も)考えないといけない」
https://www.sanspo.com/smp/baseball/news/20180908/tig18090805030005-s.html