2018/09/28
10年ぶりのオリジナル・アルバム『オールモスト・パスウェイディッド』を携えた来日公演を10月中旬に控えるスウィング・アウト・シスター。来日を前に、メンバーのコリーン・ドリューリーとアンディ・コーネルにインタビューをし、最新作に影響を与えた楽曲を教えてもらった。バンド結成のきっかけとなった楽曲や、アルバム収録曲を彷彿させるジャジーなサウンドの楽曲など、いつ聞いても色あせない昔懐かしいプレイリストが完成。各楽曲のレビューも合わせてどうぞ。
『オールモスト・パスウェイディッド』リリース記念インタビューはこちら
http://www.billboard-japan.com/special/detail/2353
01. I Start Counting -Dusty Springfield
彼女の作品の中でもこの曲はあまり知られていない存在です…彼女は私達のインスピレーションの源で、1960年代、彼女の声を聴いて育ちました。この曲が持つ雰囲気やサウンドに強く惹かれまして…、コリーンは1か月くらい、本当に毎日この曲を聴いてましたよ!
02. Cool Out - Leroy Hutson
この曲が醸し出すクールなグルーヴと、控えめだけれども生意気な感じがとても気に入っています。高層ビルのバーでイヴニング・カクテルを飲みながら東京のスカイラインを眺めている時に最高な一曲です。
03. Moonraker - Shirley Bassey
シャーリーの絶品の歌声をフィーチャーしたジョン・バリーによるジェームズ・ボンド(『007』シリーズ)のテーマ曲の数々が、私達がスウィング・アウト・シスターを結成したきっかけと言えます。結成初期は、私達を結び付けたそのテーマ曲や、映画のサウンドトラック、そしてジャズをどうやって一つにすればいいのか葛藤していました。
04. Afro Blue feat. Erykah Badu - Robert Glasper Experiment
モンゴ・サンタマリアが作曲したジャズの名曲を見事に現代風に表現しています。私達は当時のことを思い出せるような過去の作品に影響を受けていますが、それまでの過程で積み重ねてきた経験とともに、将来像を再体験することを常に目標にしています。
05. You’re Gonna Need Me - Dionne Warwick
この曲はホーランド=ドジャー=ホーランドがディオンヌのために書いた、未発表アルバムの収録曲ですが、近年になってウータン・クランやJ・ディラ、アッシャーらにサンプルされたことで復活を遂げ、若い層にも周知されました。それまでのバート・バカラックやハル・デヴィッドらとの作品に比べると、上品さやメロディックな点は劣りますが、Ms.ワーウィックは、それまでよりももっと生々しくR&Bを表現していて、それがヒップホップのアーティスト達を魅了している部分でもありますね。
06. Neo Terra - Freddie Hubbard
生き生きとしたホーンと不規則なビートに乗せて、フレディ・ハバードが聴く者全てを音楽の旅へと誘うことでしょう。高まる高揚感から、心が和む感覚、そしてまるで夏の暑い日のような情熱的な感覚を味わわせてくれるはずです。
07. Where Are You Now My Love - Jackie Trent
トニー・ハッチとジャッキー・トレントは、ペトゥラ・クラークのヒット曲「恋のダウンタウン」を作ったコンビです。このペアが手掛けた本曲で、ジャッキーの歌声が楽しめます。アレンジが素晴らしく、歌声も耳についていつまでも離れません。
(>>2以降につづく)
※引用元サイトにプレイリスト音源あり。
http://www.billboard-japan.com/special/detail/2468