夏の全国高校野球選手権大会で準優勝した秋田県立金足農業高校(秋田市)について、
日本銀行秋田支店は24日、県への経済波及効果は、来年夏までに約104億円にのぼるとの試算を発表した。
県内総生産の約0・3%に当たる金額で、金足農の活躍が社会現象になったことを裏付けた。
吉濱久悦支店長は「野球やスポーツへの関心が、これまでになく広がった。人々の交流拡大につながれば」と話している。
試算ではまず大会以降、金足農の生徒たちが開発に協力した食料品や、
野球部の活躍を受けて出版された特集雑誌の売上高、県内各地で行われたパブリックビューイングにより発生した消費などを算定。
10月下旬までの経済波及効果を5億円と試算した。
さらに秋田への注目度が全国的に高まったことで、県を訪れる観光客数が日帰りや宿泊も含め、これまでより1割増えると想定。
県産品の販売や交通費などの消費が発生することで、99億円の経済波及効果が来夏までに見込め、1年間で計104億円になるという。
金足農ついては、秋田銀行系のシンクタンク、あきぎんリサーチ&コンサルティング(秋田市)が、
8月中の全国紙やテレビの全国放送の報道量を広告料金に換算し、地域PR効果を約70億円とした試算をまとめている。
https://www.sankei.com/sports/news/181024/spo1810240025-n1.html