西武・浅村栄斗内野手(27)が5日、球団側に国内FA権行使の意向を伝えた。今季、主将として10年ぶりのリーグ優勝に貢献し打率3割1分、
32本塁打、127打点で2度目の打点王に輝いた浅村にはすでにオリックス、楽天、ソフトバンクのパ・リーグ3球団が水面下で激しい綱引きを開始している。
中でも一番手といわれているのが、西武とは29・5ゲーム差で最下位に沈んだ「楽天」だ。優勝チームの主将がその年の最下位チームにFA移籍するとなれば
前代未聞の事態だが、その根拠となっているのは…。
FA交渉に関しては昨年まで、交渉の「ジョーカー役」を担ってきた渡辺久信シニアディレクター兼編成部長(53)が正式な交渉役として今オフから
本格登板。今回が通算3度目のFA交渉となる炭谷銀仁朗捕手(31)とともに両者を「全力で引き留める」と完封宣言した矢先の意思伝達だった。
この日、西武球団側に権利行使の意思を伝えた浅村は、近日中に正式表明を行いFA申請手続きに入ることになる。もちろん、西武側も「宣言残留」を認めた上で
最終交渉への秘策を練っていくことになるが、野球以外ではあまり目立つ行動を好まない浅村が手を挙げたことへの反響は大きい。チーム内では「SDがあれだけ手順を
間違えずに交渉しても、他球団の評価を聞きたいというのには、よほどの事情があるんでしょう」と移籍やむなしの声すら上がっている。
西武はすでに2012年オフに中村剛也内野手(35)が結んだ日本人選手最高契約の「年俸4億1000万円+出来高の4年契約」を超える「年俸5億円の4年契約」を
提示し引き留めへ最大の誠意を示しているが、ライバル球団も西武と同等、またはソフトバンクの「出来高を含めた最大年俸7億円の4年契約」を筆頭に
銭闘条件を用意し大争奪戦に備えている。
しかし、そのホークス関係者が「ウチの誠意は今のところ条件だけ。楽天のような人的アドバンテージはない」と劣勢を認識しているように、争奪戦の
ポールポジションにいるといわれているのが最下位・楽天。その「人的アドバンテージ」と警戒されているのが昨年までの4年半、西武に在籍していた
渡辺直人内野手(38)の存在だ。
これまで在籍してきたDeNA、西武、楽天の3球団でいずれも「兄貴分」としてベンチをまとめ若手ナインの良き相談役となってきた渡辺は「浅村交渉」に
関して、同じ西武OBの石井一久GMに次ぐ“特命編成担当”としての任務を与えられているともいう。
シーズン中から西武関係者も「当然、仙台遠征に行けば銀仁朗と同じようにグラウンドで話もしているし互いに携帯番号も知っている。向こうには岸もいて
同級生の則本ともすでにいい関係を築いている。何より同じ野手に直人がいるのは環境的に飛び込みやすいでしょ」とキーマンの存在に警戒を強めていた。
いずれにしても交渉は生き物。最初に決めていた方向性を貫き通すこともあれば、思わぬ誰かのひと言や条件提示、ボタンの掛け違いひとつで局面はガラッと
変わってしまうもの。西武残留の目も含め浅村争奪のガチバトルが始まろうとしている。
東スポWEB
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181106-00000027-tospoweb-base
32本塁打、127打点で2度目の打点王に輝いた浅村にはすでにオリックス、楽天、ソフトバンクのパ・リーグ3球団が水面下で激しい綱引きを開始している。
中でも一番手といわれているのが、西武とは29・5ゲーム差で最下位に沈んだ「楽天」だ。優勝チームの主将がその年の最下位チームにFA移籍するとなれば
前代未聞の事態だが、その根拠となっているのは…。
FA交渉に関しては昨年まで、交渉の「ジョーカー役」を担ってきた渡辺久信シニアディレクター兼編成部長(53)が正式な交渉役として今オフから
本格登板。今回が通算3度目のFA交渉となる炭谷銀仁朗捕手(31)とともに両者を「全力で引き留める」と完封宣言した矢先の意思伝達だった。
この日、西武球団側に権利行使の意思を伝えた浅村は、近日中に正式表明を行いFA申請手続きに入ることになる。もちろん、西武側も「宣言残留」を認めた上で
最終交渉への秘策を練っていくことになるが、野球以外ではあまり目立つ行動を好まない浅村が手を挙げたことへの反響は大きい。チーム内では「SDがあれだけ手順を
間違えずに交渉しても、他球団の評価を聞きたいというのには、よほどの事情があるんでしょう」と移籍やむなしの声すら上がっている。
西武はすでに2012年オフに中村剛也内野手(35)が結んだ日本人選手最高契約の「年俸4億1000万円+出来高の4年契約」を超える「年俸5億円の4年契約」を
提示し引き留めへ最大の誠意を示しているが、ライバル球団も西武と同等、またはソフトバンクの「出来高を含めた最大年俸7億円の4年契約」を筆頭に
銭闘条件を用意し大争奪戦に備えている。
しかし、そのホークス関係者が「ウチの誠意は今のところ条件だけ。楽天のような人的アドバンテージはない」と劣勢を認識しているように、争奪戦の
ポールポジションにいるといわれているのが最下位・楽天。その「人的アドバンテージ」と警戒されているのが昨年までの4年半、西武に在籍していた
渡辺直人内野手(38)の存在だ。
これまで在籍してきたDeNA、西武、楽天の3球団でいずれも「兄貴分」としてベンチをまとめ若手ナインの良き相談役となってきた渡辺は「浅村交渉」に
関して、同じ西武OBの石井一久GMに次ぐ“特命編成担当”としての任務を与えられているともいう。
シーズン中から西武関係者も「当然、仙台遠征に行けば銀仁朗と同じようにグラウンドで話もしているし互いに携帯番号も知っている。向こうには岸もいて
同級生の則本ともすでにいい関係を築いている。何より同じ野手に直人がいるのは環境的に飛び込みやすいでしょ」とキーマンの存在に警戒を強めていた。
いずれにしても交渉は生き物。最初に決めていた方向性を貫き通すこともあれば、思わぬ誰かのひと言や条件提示、ボタンの掛け違いひとつで局面はガラッと
変わってしまうもの。西武残留の目も含め浅村争奪のガチバトルが始まろうとしている。
東スポWEB
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181106-00000027-tospoweb-base