<ノルディックスキー:ワールドカップ(W杯)ジャンプ>◇男子個人第3戦◇25日◇フィンランド・ルカ◇ヒルサイズ=HS142メートル
自信はあった。ノーマルヒル7位、ラージヒル10位だった平昌五輪後、オフは主に助走路でのスピードアップに取り組んだ。
「言っちゃったらみんな強くなる」と修正点を“企業秘密”にするほど手応えをつかんでいた。
練習で飛距離が出すぎ、
着地の衝撃で左膝を痛めたほど。今冬は国内2連勝でW杯参戦4シーズン目に突入していた。
個人第1戦は2回目の着地で手をついて減点され3位。1回の飛躍で決着した第2戦も含め「やっとまともに2本そろえて、いい結果が出た」と
納得の表情だった。日本男子の個人戦2連勝は、12年3月の伊東大貴以来、7季ぶり。
「(今季の出来は)想定以上。今は負ける気がしない」。
まだ3戦ながら個人総合トップに立つ。新鋭の勢いは止まりそうにない。
◆小林陵侑(こばやし・りょうゆう)1996年(平8)11月8日、岩手県八幡平市生まれ。
5歳で兄潤志郎の影響でスキーを始める。松尾中3年の全国中学で史上2人目の複合、ジャンプの2冠。
盛岡中央高3年の国体少年複合は連覇、同ジャンプ2位。15年に土屋ホーム入社。
W杯は15−16年シーズンから参戦し、昨季まで個人戦最高は6位。
家族は両親と兄、姉、弟。姉諭果もジャンプ選手。174センチ、59キロ。
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