プロ野球・広島が25日、公式戦チケットの購入に必要な抽選券を広島市内のマツダスタジアムで配布したが、暴動寸前の大混乱となった。
球団は午前11時の時点で列に並んだ全員に配布予定だったが、想定を大きく超える5万人以上のファンが来場。警察の指導もあり、途中で打ち切る
事態になった。抽選券を手にできなかった一部ファンは激怒。球団スタッフに詰め寄る騒ぎが起きた。
今回、球団が最優先したのは「転売屋の一掃」だった。広島で入場券のプレミアム化が顕著になった2015年以降、オークションサイトなどで
高額取引されるのが恒例になった。昨年まではチケット購入に必要な整理券の配布は先着順で、業者や個人の、いわゆる「転売屋」が周辺に
テントを張って陣取っていた。
整理券を抽選にしたのも、いかに広く公平に入場券を販売するか議論を重ねた末の決断。混乱を招き課題を残したが、転売屋を排除し“テント村”の
出現を阻止したことには一定の成果があった。
松田元(はじめ)オーナー(68)も「転売をなくし公平に入場券が行き渡るよう、よかれと思ってやったことだが、ご迷惑をかけて申し訳ない」と
説明。来年もより良い方策を模索していくことになる。(広島担当・田中 昌宏)
スポーツ報知
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190225-00000240-sph-soci
配布された抽選券