本作は、蜷川実花監督が長年企画を温めてきたというオリジナルストーリー。人気写真家のリミ(中谷)は、仕事は順調だが「子供を持つ」という夢をかなえられないまま生活を送ったっていたある日、撮影現場で女優志望のなつめ(池田)と出会う――。
蜷川監督は、5〜6年前から準備してきたというと「恋愛だけではなく、仕事をすることを楽しいと思う女性もたくさんいる。女性を一面的に描く作品が多いなか、もっと多様性を描きたかった」と作品に込めたメッセージを語る。続けて「日本でこれまであまり描かれてきていない女性像をお見せできると思います」と自信をのぞかせた。
女性写真家を演じた中谷は「女性の女性による女性のための作品です」と力強く宣言すると「普段は被写体になる側ですが、人生の観察者になりたいと思っているので、写真家というカメラを通して素敵な被写体を観察できるのは幸せです」と笑顔を見せる。
また池田は、女優を目指すもののうまくいかず苦悩する女性を演じた。「女優という仕事をしている身としては、女優の卵という役をやるうえで、悔しくて言いたくないと思うセリフもありました。とても生々しい作品です」と感想を述べると「なつめという女の子を演じていますが、いろいろな人の悩みに寄り添えるようになればと思って演じています」と役へのアプローチ方法を明かした。
劇中、リミとなつめは互いに出会うことにより、大きく人生が変わっていく。池田は「いまの事務所の方々と出会った瞬間、大きく人生が変わりました。私のことを分かってくれて、のびのびとやらせてもらっています」と述べると、中谷も「2011年に初舞台を経験したのですが、そのときの演出家から、演じることは楽しいんでいいんだと教えられました。それまでは演じることが苦しかったので、気持ちが変わりました」と大きな出会いだったことを明かした。
第一部発表会には、現在来日中の『ストレンジャー・シングス 未知の世界3』のメインキャストであるノア・シュナップ(ウィル役)、ゲイテン・マタラッツォ(ダスティン役)、ケイレブ・マクロクリン(ルーカス役)、セイディ・シンク(マックス役)も出席。シーズン3への期待を語っていた。
エンタメ公開日:2019/6/25 21:46更新日:2019/6/25 22:08
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