ひとたびヒロインとなれば、「清純派」として老若男女から愛される。NHK朝の連続テレビ小説が、若手女優の登竜門とされる所以だが、3年前に主演を果たした「あの女優」は見事に路線転向。この度、TBSの秋ドラマに抜擢されることが内々に決まったという。
TBS系火曜22時のドラマといえば、吉高由里子(30)主演の「わたし、定時で帰ります。」がフィナーレを迎えたばかり。7月クールの主演は石原さとみ(32)で、共に朝ドラヒロインの経歴を持つ。
で、秋から始まる10月クールの新ドラマでも、朝ドラ出身者にお声が掛った。
「『あさが来た』のヒロインで、6月17日に28歳の誕生日を迎えた波瑠です」
と明かすのは、さる民放キー局関係者である。
「彼女は、2年前にもTBSの同じ火曜22時枠の『あなたのことはそれほど』で、清楚系女優のイメージを崩すようなW不倫に溺れる人妻役を好演しました。注目度は回を重ねる毎に上り、最終回の平均視聴率は14・8%をマークしたんです」
放送が終わると、「あなそれロス」という言葉が世に溢れ、以降も波瑠は鈴木京香と共演したテレビ朝日系のドラマ「未解決の女」でシリアスな演技が好評を博し、平均視聴率も2桁と「数字の取れる女優」となって、見事に朝ドラ女優からの脱皮を遂げた。
「今回、主演話が持ち上ったドラマは、『あなそれ』の原作漫画家であるいくえみ綾(りょう)さんの作品を基にする予定で、寿退社当日に恋人から婚約破棄される女性を演じるそうです。奇しくも、去年の夏に日本テレビ系で放映された『サバイバル・ウェディング』で演じた役どころとほぼ同じです」(同)
ワンパターンな女優
となれば、波瑠はますます「修羅場女優」としての地位を固めていくのか。
「新ドラマでは、『波瑠がまたフラれた?』『波瑠×いくえみ綾の最強タッグ復活!』といったキャッチコピーが想像できますね」
そう話すのは、TVウォッチャーの中村裕一氏。
「5年前に新設されたTBSの火曜ドラマは、女性向けの恋愛ドラマを前面に打ち出しています。新垣結衣と星野源が共演した『逃げるは恥だが役に立つ』など、マンガ原作を採用しヒットを連発。今、最も勢いがあり注目されるドラマ枠です」
二匹目のどじょうを狙った起用にも思えてしまうが、実際にこんな懸念もある。
ドラマウォッチャーの北川昌弘氏によれば、
「ドラマの概要が公になったら、幾ら何でも『サバ婚』と設定が似すぎでは? また同じようなドラマかよ! などと、世間で物議を醸すことになるでしょう。なのに敢えてやるのは、リスクを重々承知した上でのこと。彼女も同じ役柄を演じ続ければ、ワンパターンな女優だと見られてしまう恐れがありますからね」
当のTBSに訊くと、
「10月火曜ドラマの編成に関して発表していることはございません」(宣伝部)
と言うばかりだが、テレビ画面の内外で修羅場を迎えそうな波瑠なのである。
「週刊新潮」2019年6月27日号 掲載
7/2(火) 5:57配信 デイリー新潮
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190702-00568780-shincho-ent
TBS系火曜22時のドラマといえば、吉高由里子(30)主演の「わたし、定時で帰ります。」がフィナーレを迎えたばかり。7月クールの主演は石原さとみ(32)で、共に朝ドラヒロインの経歴を持つ。
で、秋から始まる10月クールの新ドラマでも、朝ドラ出身者にお声が掛った。
「『あさが来た』のヒロインで、6月17日に28歳の誕生日を迎えた波瑠です」
と明かすのは、さる民放キー局関係者である。
「彼女は、2年前にもTBSの同じ火曜22時枠の『あなたのことはそれほど』で、清楚系女優のイメージを崩すようなW不倫に溺れる人妻役を好演しました。注目度は回を重ねる毎に上り、最終回の平均視聴率は14・8%をマークしたんです」
放送が終わると、「あなそれロス」という言葉が世に溢れ、以降も波瑠は鈴木京香と共演したテレビ朝日系のドラマ「未解決の女」でシリアスな演技が好評を博し、平均視聴率も2桁と「数字の取れる女優」となって、見事に朝ドラ女優からの脱皮を遂げた。
「今回、主演話が持ち上ったドラマは、『あなそれ』の原作漫画家であるいくえみ綾(りょう)さんの作品を基にする予定で、寿退社当日に恋人から婚約破棄される女性を演じるそうです。奇しくも、去年の夏に日本テレビ系で放映された『サバイバル・ウェディング』で演じた役どころとほぼ同じです」(同)
ワンパターンな女優
となれば、波瑠はますます「修羅場女優」としての地位を固めていくのか。
「新ドラマでは、『波瑠がまたフラれた?』『波瑠×いくえみ綾の最強タッグ復活!』といったキャッチコピーが想像できますね」
そう話すのは、TVウォッチャーの中村裕一氏。
「5年前に新設されたTBSの火曜ドラマは、女性向けの恋愛ドラマを前面に打ち出しています。新垣結衣と星野源が共演した『逃げるは恥だが役に立つ』など、マンガ原作を採用しヒットを連発。今、最も勢いがあり注目されるドラマ枠です」
二匹目のどじょうを狙った起用にも思えてしまうが、実際にこんな懸念もある。
ドラマウォッチャーの北川昌弘氏によれば、
「ドラマの概要が公になったら、幾ら何でも『サバ婚』と設定が似すぎでは? また同じようなドラマかよ! などと、世間で物議を醸すことになるでしょう。なのに敢えてやるのは、リスクを重々承知した上でのこと。彼女も同じ役柄を演じ続ければ、ワンパターンな女優だと見られてしまう恐れがありますからね」
当のTBSに訊くと、
「10月火曜ドラマの編成に関して発表していることはございません」(宣伝部)
と言うばかりだが、テレビ画面の内外で修羅場を迎えそうな波瑠なのである。
「週刊新潮」2019年6月27日号 掲載
7/2(火) 5:57配信 デイリー新潮
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190702-00568780-shincho-ent