日本代表の森保一監督(50)が20日、W杯アジア2次予選ミャンマー戦(9月10日・ヤンゴン)のメンバー選考で、
MF久保建英(18)=Rマドリード=ら若手中心の編成を選択肢に入れていることを明かした。
国際親善試合のパラグアイ戦(同5日・カシマ)が行われる茨城県の県庁(水戸市)を訪問後に取材に応じた。
東京五輪を見据えた(A)若手強化型のほか、(B)慣例踏襲、(C)移籍組配慮と3つのプランがあり、30日に予定されるメンバー発表までに決断する。
森保監督は初めて挑むW杯予選を前に、3つの方向から選考に迫っていく。アジア2次予選開幕戦となるミャンマー戦へ向け、
「基本は現状のベストなチーム」と方針を示しながら「ひょっとしたら若手選手の方が多くなるかもしれない。柔軟に考えたい」と明かした。
1年後の東京五輪を見据えたもので、まずはこれがプラン(A)「若手強化型」になる。
ミャンマーはFIFAランク135位。アウェーでの対戦とはいえ、同33位の日本から見れば実力差は歴然としている。
A代表が参加した6月の南米選手権で世界と戦えることを示した18歳MF久保、2得点と結果を残したMF三好康児(22)=アントワープ=ら、
東京五輪世代を選んだとしても結果が望める。そして、メダル獲得を目指す五輪世代の強化にもつながる。
ただ、指揮官の頭の中には4年前の苦い記憶も残る。ハリル・ジャパンが挑んだ2次予選の初戦・シンガポール戦は、ホームで0―0のドローに終わっている。
ミャンマーが守備重視の戦術を取る可能性は高い。切り崩すには時には経験と連係面の成熟が必要になる。初戦の難しさに重点を置いた場合は、実績のあるメンバーで構成したプラン(B)「慣例踏襲」となる。
プラン(C)は「移籍組配慮」の構成。今夏、多くの代表候補が欧州に渡り、欧州内でも多くの移籍があった。シーズン序盤はクラブ内で地位を確立する大事な時期。
残留した選手、または移籍してもポジションを確保した選手に絞って招集する考えもある。今回は、慣例よりも多くの選手に招集の可能性がある文書を送付している。
森保監督は「状況を見極めて選びたい」と話した。メンバー発表の30日まで、あと10日。欧州で視察にあたっている5人のスタッフから送られてくる情報を精査し、
東京五輪、そして22年カタールW杯で結果を残すことを念頭に選考の軸を決めていく。(内田 知宏)
8/21(水) 6:10配信 スポーツ報知
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