手に残った感触は最高だった。9月11日の日本ハム戦(東京ドーム)。0対0で迎えた4回だった。
ジャバリ・ブラッシュが真ん中低めのフォークを力強く振り抜いた。バックスクリーン左を直撃する豪快な一発。
「感触は良かった」とニッコリ笑った。
来日1年目で、32本目となるアーチ。ウィーラーが2017年にマークした31本を抜き、外国人選手としては球団のシーズン最多本塁打記録を更新した。
ただ、ここに至るまでの道のりは順風満帆ではなかった。
3月31日のロッテ戦(ZOZOマリン)の9回の第5打席で、来日1号。来日14打席目で早くも一発を放ったが、当初は日本のストライクゾーンに悩まされたという。
「スピンの掛かり方も、アメリカのボールとは違う」と日本の公式球への対応にも苦慮した。
夏場には、日本特有の暑さにも苦しんだ。「これだけ湿度がある暑さは経験したことがない」とコンディション不良に陥ってしまう。
7月30日の日本ハム戦(札幌ドーム)から5試合連続でスタメンから外れた。
指揮官としては、常時起用できなかったという意味で満点の評価は与えられないかもしれない。
ただ楽天の外国人選手として、シーズン最多本塁打記録を更新した点は十分に評価できる。
記者のつたない英語にも丁寧に対応してくれるなど、温厚な人柄。
自然とチームに溶け込んでいた点を考えても、来季も楽天でプレーしてほしい存在だ。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190930-00000006-baseballo-base
9/30(月) 12:01配信