先日、知人から電話があった。詳しくは書けないが、ア・リーグ西海岸の球団のスカウトだ。
聞けば、海外FAを行使して今オフ、メジャー挑戦の可能性がある秋山翔吾(31=西武)の代理人を教えて欲しいという。ある大手代理人事務所が有力と聞いていたのでその旨を教えると、「ありがとう!」と、ひと言あって、電話は切れた。
秋山は日本のプロ野球界で、走攻守と三拍子そろった中堅手として評価されている。打球の判断がいいから守備範囲は広いし、コンスタントに安打を重ねるだけの技術もある。年齢、長打力、肩の強さで割引が必要とはいえ、メジャーでも需要はある。わたしの球団は外野が埋まっているだけに秋山に触手を伸ばすつもりはないが……。
今季年俸は2億3490万円。メジャーでも外野が手薄な球団はそれなりにあるから、どうしても中堅手が欲しいというチームは、最大で「2年10億円」程度は出すかもしれない。
もっとも、西武は秋山の引き留めに「4年20億円」とも「5年25億円」ともいわれる条件を用意しているらしいから、金額の多寡だけを考慮すれば残留した方が得策かもしれない。
31歳という年齢を考えると、契約年数は2年が精いっぱい。3年目を付けるとしても、球団のオプションになるだろう。
それでも今オフ、日本からメジャー挑戦する可能性のある選手で、それなりの需要がありそうなのはこの秋山くらいか。
ソフトバンクの千賀滉大(26)は球団が来オフのポスティングを認めるとは思えない。広島の菊池涼介(29)は内野守備は文句なしでも打撃が物足りないし、DeNAの筒香嘉智(27)は守備も打撃もサッパリ。44本塁打した2016年の成績を維持していればまだしも、今季は29本塁打。あの守備力では、よほど打ちまくらない限り評価しづらい。
それなら来季以降、メジャーが飛び付きたくなるような大物がいるかといえば、そうでもない。強いていえば、広島の鈴木誠也(25)くらいだろう。
メジャーで活躍するような日本人選手は、プロ野球界で圧倒的な成績を残してきた。ダルビッシュ(カブス)は防御率が5年連続1点台、田中将大(ヤンキース)は24勝0敗1S、大谷翔平(エンゼルス)は二刀流で165キロをマークした。野手にしても松井秀喜は50本塁打、岩村明憲は44本塁打、松井稼頭央は3割、30本、30盗塁……。日本球界で飛び抜けた成績を残した彼らですらメジャーでは苦労したのだ。
それを考えると、今後2、3年は、日本で目の色を変えて選手を追い掛ける必要はないという気もしてくるのだ。
10/6(日) 9:26配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191006-00000012-nkgendai-base
http://npb.jp/bis/players/31135133.html
成績
聞けば、海外FAを行使して今オフ、メジャー挑戦の可能性がある秋山翔吾(31=西武)の代理人を教えて欲しいという。ある大手代理人事務所が有力と聞いていたのでその旨を教えると、「ありがとう!」と、ひと言あって、電話は切れた。
秋山は日本のプロ野球界で、走攻守と三拍子そろった中堅手として評価されている。打球の判断がいいから守備範囲は広いし、コンスタントに安打を重ねるだけの技術もある。年齢、長打力、肩の強さで割引が必要とはいえ、メジャーでも需要はある。わたしの球団は外野が埋まっているだけに秋山に触手を伸ばすつもりはないが……。
今季年俸は2億3490万円。メジャーでも外野が手薄な球団はそれなりにあるから、どうしても中堅手が欲しいというチームは、最大で「2年10億円」程度は出すかもしれない。
もっとも、西武は秋山の引き留めに「4年20億円」とも「5年25億円」ともいわれる条件を用意しているらしいから、金額の多寡だけを考慮すれば残留した方が得策かもしれない。
31歳という年齢を考えると、契約年数は2年が精いっぱい。3年目を付けるとしても、球団のオプションになるだろう。
それでも今オフ、日本からメジャー挑戦する可能性のある選手で、それなりの需要がありそうなのはこの秋山くらいか。
ソフトバンクの千賀滉大(26)は球団が来オフのポスティングを認めるとは思えない。広島の菊池涼介(29)は内野守備は文句なしでも打撃が物足りないし、DeNAの筒香嘉智(27)は守備も打撃もサッパリ。44本塁打した2016年の成績を維持していればまだしも、今季は29本塁打。あの守備力では、よほど打ちまくらない限り評価しづらい。
それなら来季以降、メジャーが飛び付きたくなるような大物がいるかといえば、そうでもない。強いていえば、広島の鈴木誠也(25)くらいだろう。
メジャーで活躍するような日本人選手は、プロ野球界で圧倒的な成績を残してきた。ダルビッシュ(カブス)は防御率が5年連続1点台、田中将大(ヤンキース)は24勝0敗1S、大谷翔平(エンゼルス)は二刀流で165キロをマークした。野手にしても松井秀喜は50本塁打、岩村明憲は44本塁打、松井稼頭央は3割、30本、30盗塁……。日本球界で飛び抜けた成績を残した彼らですらメジャーでは苦労したのだ。
それを考えると、今後2、3年は、日本で目の色を変えて選手を追い掛ける必要はないという気もしてくるのだ。
10/6(日) 9:26配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191006-00000012-nkgendai-base
http://npb.jp/bis/players/31135133.html
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