【MLB】MLB各球団の「最低契約」を米メディア選出 マリナーズは菊池雄星「散々な1年目」
“不良債権”のエルズベリーとチェンが高額年俸を残して“戦力外”、「MLB各球団の最低の契約」は…
今季、マリナーズでプレーした菊池雄星投手の契約がチームで「最低」と厳しい評価を受けている。1年目は32試合に登板し、6勝11敗、防御率5.46と苦戦。
4年総額5600万ドル(約61億円)、最大で7年総額1億900万ドル(約118億4000万円)の大型契約を結んでいる左腕だが、米メディアは「散々なルーキーシーズン」と総括している。
メジャーではここ数日、大型契約の選手が“戦力外”となるケースが相次いでいる。
ヤンキースのジャコビー・エルズベリー外野手は契約解除、マーリンズのチェン・ウェイン投手はDFA(事実上の戦力外)に。
どちらも大型契約で加入し、来季まで契約を残していた。つまり、球団は来季の年俸を支払う義務があるが、それでも“戦力外”という方法を選んだ。
ヤンキースはエルズベリーと2014年から7年総額1億5300万ドル(約166億2200万円)の契約を結び、来季年俸も2600万ドル(約28億円)だった。
一方、マーリンズはチェンと2016年から5年総額8000万ドル(約87億円)の契約を結んでおり、来季年俸は2200万ドル(約24億円)。両チームはこの来季年俸分を“捨てる”ことになる。
米メディア「ザ・スコア」はこの2選手の“戦力外”を受けて「MLB各球団の最低の契約」とのタイトルで特集を掲載。
「MLB各球団の最低の契約を見てみよう」と、まだ契約が残っている各球団の“コスパ”が良くない選手を1人ずつ選出している。
そして、マリナーズで名前が上がったのが菊池だ。来季以降、選手側の契約延長オプション込みで3年総額4650万ドル(約50億5000万円)を残しており、球団が権利を行使すれば2025年まで契約延長が可能となっている。
「散々なルーキーシーズンの後、マリナーズはカウントダウンしているかも」
記事では「キクチの契約は少し複雑である。2025年まで球団オプションがついている。
左腕が選手側のオプションを行使した場合、マリナーズがこの契約を終わらせられる最短は2022年シーズン後となる」と紹介。そのうえで「キクチは161回2/3で防御率5.46、FIP 5.71とした。
メジャーでの散々なルーキーシーズンの後、マリナーズはカウントダウンしているかもしれない」と厳しく指摘した。
FIPとは、守備の関与しない与四球、奪三振、被本塁打という3つの項目から、守備から独立した失点率を推定・評価した指標だが、こちらも数字が良くない。
もっとも、菊池に関してマリナーズは1年目でメジャーへの適応が進んだと見ており、ジェリー・ディポトGMはシーズン終盤に「ユウセイは、(今季は)アップ・アンド・ダウンだったね。
まるで、我々のシーズンのように。何かをスタートするときにはよくあること」「彼について一つ言えることは、今後はすごく良くなることができる、身体能力があるということだ。
あとは、安定性を増すだけだ」と話していた。再建中のマリナーズには年俸の低い若手が多く、大型契約を結んでいる選手がほとんどいないということもあり今回のリストに入ってしまったが、来季は巻き返しを目指したいところだ。
なお、他球団では、オリオールズのクリス・デービス内野手、カブスのジェイソン・ヘイワード外野手、タイガースのミゲル・カブレラ内野手、エンゼルスのアルバート・プホルス内野手、メッツのヨエニス・セスペデス外野手らが選出されている。(Full-Count編集部)
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