今年最も株を上げたのがGKの大迫だろう
来年7月の東京五輪に向けて強化を進めるU-23代表は12月28日、トランスコスモススタジアム長崎でジャマイカ代表と親善試合を行なった。そして翌29日には、来年の1月8日からタイでU-23アジア選手権に臨むメンバーも発表。サバイバルが本格化する“五輪イヤー”を迎える前に、久保建英や堂安律といった海外組を含めた候補者たちの現在の立ち位置を整理していきたい。
【GK】
◎大迫敬介(広島)
△小島亨介(新潟)
△谷 晃生(湘南)
△山口瑠伊(エストレマドゥーラ/スペイン2部)
△小久保玲央ブライアン(ベンフィカ/ポルトガル)
◎=レギュラー候補 〇=有力 △=バックアッパー
今年最も株を上げたのがGKの大迫だろう。広島では正守護神の座を奪い、5月のキリンチャレンジカップをはじめ、6月のコパ・アメリカ、12月のE-1選手権でA代表に選出されるなど、飛躍の1年を過ごした。それに続くのが小島か。大分で出番を掴めず一時期は招集外になったが、E-1選手権でA代表に招集されている。森保監督からの信頼は低くないようだ。10月のブラジル遠征から名を連ねる谷、海外で経験を積む山口、小久保が3番手を競う。
【リベロ】
◎冨安健洋(ボローニャ/イタリア)
△立田悠悟(清水)
△岡崎 慎(FC東京)
△小林友希(町田)
◎=レギュラー候補 〇=有力 △=バックアッパー
イタリアで名声を高めている冨安がこのポジションのトップランナーだ。1月のアジアカップからA代表でもレギュラーを勝ち取り、いまや他の国内組と比べて評価は段違いに高い。クラブで定位置を勝ち取れなかった立田、岡崎、そしてU-23代表では実績が浅い小林とは、小さくない差が生まれている。
左ウイングバックは今年の後半に入り熾烈化
【ストッパー(右)】
〇渡辺 剛(FC東京)
〇岩田智輝(大分)
△大南拓磨(柏)
△原 輝綺(鳥栖)
◎=レギュラー候補 〇=有力 △=バックアッパー
コパ・アメリカ以降に存在感を高めている岩田とともに、レギュラーの有力候補に挙げられるのが渡辺だ。FC東京で夏場以降にCBの一角で出場機会を掴み、E-1選手権の香港戦ではA代表デビューも果たした。来年1月のU-23アジア選手権に選ばれたことを踏まえれば、一歩リードと見える(岩田は選外に)。12月のジャマイカ戦で出番がなかった大南、28分の出場に留まった11月のコロンビア戦からは声がかからない原の勢いにはやや陰りが見られる。
【ストッパー(左)】
◎板倉 滉(フローニンヘン/オランダ)
△古賀太陽(柏)
△町田浩樹(鹿島)
△瀬古歩夢(C大阪)
◎=レギュラー候補 〇=有力 △=バックアッパー
6月のコパ・アメリカからA代表にも度々招集されている板倉は、今季オランダのフローニンヘンで先発に定着と日進月歩の成長を見せている。この世代の最終ラインには欠かせない存在だ。一方で2番手の争いは激しい。E-1選手権でA代表に初めて呼ばれ、来年のU-23アジア選手権でもメンバー入りした古賀、同じくU-23アジア選手権を戦う町田、12月のジャマイカ戦でフル出場した瀬古、この3人に大きな差はないだろう。
【ウイングバック(右)】
◎橋岡大樹(浦和)
△長沼洋一(愛媛)
△菅原由勢(AZ/オランダ)
△福田湧矢(G大阪)
◎=レギュラー候補 ○=有力 △=バックアッパー
序列の1番手はE-1選手権で国際Aマッチ2試合に出場した橋岡で、12月のジャマイカ戦で1アシストを決めた長沼と、オランダで活躍中で、11月のコロンビア戦では攻守にアグレッシブに働きアピールした菅原が続く構図。ジャマイカ戦で出番を得られなかった福田は、来年の猛アピールが必要だろう。
12/29(日) 18:12配信
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20191229-00068271-sdigestw-socc