プロ野球元監督の野村克也さんの突然の訃報に、茨城県関係者からも驚きと悲しみの声が上がった。
阪神や米大リーグ・ヤンキースで投手として活躍した井川慶さん(40)=水戸商高卒=はテレビの速報で知り、大変驚いたという。「(阪神時代)実力がまだまだの時期に1軍で起用していただき、おかげで成長できた。制球が定まらないとき、『配球よりもキャッチャーのミットを的に思い切り投げろ』と言われたことをよく覚えている。その言葉で周りを気にせず投げることができた。久しくお会いしていなかった。とても悲しい」と答えた。
野村さんは阪神監督を退いた後、社会人野球のシダックスを3年間率いた。そこで指導を受けた日本製鉄鹿島の藤沢英雄コーチ(46)は「出席できなかったが、先月25日にシダックスのOB会があり、元気な姿だったと聞いていたので大変驚いている。準備の大切さを教わった。結果よりも過程を大切にしていた。今のコーチ業にも役立っている。若い選手たちに野村野球を伝えていきたい」と悲しげに話した。
楽天時代に投手コーチとして仕えた紀藤真琴・水戸啓明高監督(54)は「理詰めの指導者だった。打者や投手心理を教わった。納得できる言葉ばかりだった。ご冥福をお祈りしたい」と残念がった。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200212-00000007-ibaraki-spo
2/12(水) 8:35配信