国際プロサッカー選手会(FIFPro)は28日、新型コロナウイルスによる選手への影響を懸念し、試合や大会の日程変更を支持する声明を発表した。
新型コロナウイルスによるサッカー界への影響が広がっている。アジアではAFCチャンピオンズリーグ(ACL)の一部試合が延期となり、中国や韓国の国内リーグ戦に加え、Jリーグも2月28日から3月15日に開催予定だった全試合の開催延期が決定した。欧州では、感染者が増加したイタリアでセリエAの一部試合の延期や無観客試合などの対策がとられ、スイスでも今週末の1部と2部リーグの全試合が中止となった。
世界中で急速に感染が拡大している中、多くの観客の前でプレーする選手からも不安の声が上がっているようだ。FIFProは公式サイトを通じて、「新型コロナウイルス(COVID-19)にさらされる可能性がある選手たちの安全と、フットボールが感染拡大の媒体になる危険性を懸念しています」との声明を発表。「選手たちが、感染リスクの高い環境でプレーしなければいけない不安から、我々のメンバー組合に助けを求めています」と続けた。
また、FIFProは韓国や日本のリーグ戦やACLの試合延期の決断を支持しており、感染拡大を防ぐため、今後のACLの試合や3月に行われる東京オリンピック予選とカタール・ワールドカップ予選などの日程変更についても話し合いを行っているという。そして、リーグや試合の開催者に適切な行動をとるように求めた。
「世界中で起きている不都合な影響を理解していますが、新型コロナウイルスの発生と拡大はフットボールよりも大きなことです。我々は、このデリケートな時期に毅然とした行動をとる大会主催者たちの意欲を称えます」
「新型コロナウイルスが拡大し、毎日新たな感染者が増えている中、我々はすべてのフットボールの関係者たちに責任ある行動を求めます」
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200229-01041236-soccerk-socc
2/29(土) 4:30配信