元オーストラリア代表FWティム・ケーヒルが代表キャリアのハイライトとして、2006年のドイツ・ワールドカップ(W杯)で日本代表相手に決めたW杯初ゴールの瞬間を挙げた。“日本キラー”と称された男にとって思い入れの深い一撃だったようだ。英衛星放送「スカイ・スポーツ」が報じている。
ケーヒルはイングランドのミルウォールでプロデビューを果たし、7シーズンに渡って活躍。04年に移籍したエバートンでも得点源として活躍した。キャリアの終盤にはアメリカや中国、オーストラリア、インドなど世界中のクラブを渡り歩き、19年に現役を引退。オーストラリア代表としては同国歴代2位の108キャップ、歴代最多の50得点を記録しており、“サッカルーズ(代表チームの愛称)”の歴史にその名を深く刻み込んだ。
そんなケーヒルは「スカイ・スポーツ」のQ&Aインタビューでキャリアのハイライト・シーンを振り返っている。クラブキャリアではミルウォールで当時のセカンドディビジョン(現リーグ1/英3部)からファーストディビジョン(現チャンピオンシップ/英2部)へ昇格を果たしたシーズン(2000-01)や、プレミアリーグ4位となったエバートンでの1シーズン目を挙げている。
そして、代表キャリアでのハイライトには「オーストラリア代表では、W杯で僕らの国にとって最初のゴールとなった得点」と日本中のサッカーファンにため息をつかせたゴールを選んだ。
2006年ドイツW杯、当時はまだオセアニア地区から出場していたオーストラリアは日本、ブラジル、クロアチアと同組となり、初戦で日本と対戦。MF中村俊輔のゴールで先制を許したオーストラリアだったが、後半39分に左サイドからのロングスローのこぼれ球をケーヒルが蹴り込み同点に追いついた。2度目の本大会出場だったオーストラリアにとって、これがW杯初ゴールとなった。
ケーヒルはその5分後にも右足で強烈なミドルシュートを叩き込み、チームに勝ち越し点をもたらしている。終了間際にはFWジョン・アロイージにもゴールが生まれ、オーストラリアが歴史的勝利を飾った。
ケーヒルはドイツW杯での2得点を含め、日本戦で計5得点を挙げ、日本のメディアでは“日本キラー”とも称された。そんなストライカーにとって、キャリアで最も印象に残った得点の一つが日本戦での一撃だったようだ。
4/4(土) 10:10配信
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