地裁を出発する伊勢谷友介被告
このまま芸能界を引退するのか――。
大麻取締法違反罪(所持)に問われた俳優の伊勢谷友介被告(44)が1日、東京地裁(村田千香子裁判官)で開かれた初公判で起訴内容を認めた。22日に指定された判決では、執行猶予判決が下されるとみられるが、今後は芸能界に見切りをつけ、スウェーデンの怒れる環境少女≠アとグレタ・トゥーンベリさん(17)ばりに環境オヤジ≠ノ変身するとの情報が急浮上している。
攻めた<wアスタイルになっていた!
9月30日に警視庁湾岸署から保釈された時は、サイドを短く刈り上げるツーブロック。それから髪を切り、初公判では刈り込みの面積≠ェ拡大して見えた。この激しめのツーブロック&オールバックは、俳優というより意識高い系ビジネスマンの髪形か!? それとも、今夏、都立高校の校則でツーブロック禁止≠ェ話題になったように、不良の証か!?
起訴状によると、伊勢谷被告は9月8日、東京都目黒区の自宅で乾燥大麻4袋(計約13・17グラム)を所持したとしている。起訴内容で間違っているところがないかと確認された伊勢谷被告は「いいえ」と渋めの低い声で答えた。
検察側は常習性などが「顕著」と糾弾し、懲役1年を求刑。弁護側は執行猶予付き判決を求めて即日結審した。判決は22日に言い渡される。
芸能人の薬物事件は挙げればキリがない。ただ初犯の場合、ほとんどが執行猶予判決で、ほとぼりが冷めるとシレッと復帰するケースが目立つ。
直近では、麻薬取締法違反罪で昨年6月に懲役1年6月、執行猶予3年の有罪判決を受けた歌手で俳優のピエール瀧が来春公開の映画「ゾッキ」で復帰を控える。
では、伊勢谷被告はどうか。復帰について「見通しは立っていない」と首を横に振った。その上で、約1時間10分の審理で大半を費やしたのが、環境問題についての熱弁だった。
伊勢谷被告は2008年、地球環境の改善に取り組む会社リバースプロジェクトを立ち上げた。設立理由を「人類の未来をいかようにしていいものにするかを考えて」と主張。同社をひと言で表すなら「人類が地球に生き残るためのパブリック会社」という。判決が出た後は「一人間として、そういう行為を続けていきたい」。芸能活動への未練は感じさせなかった。
だが裁判官は、伊勢谷被告の環境オヤジアピール≠フ熱弁をすべてスルー。検察官はサラッと触れただけだった。
2020年12月02日 05時15分https://www.tokyo-sports.co.jp/entame/news/2466885/