【今だから語れる涙と笑いの酒人生】
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大久保博元さん(元野球選手・53歳)
野球解説者、タレント、居酒屋経営など多岐にわたって活動するデーブ大久保こと大久保博元さん(53)が西武ライオンズ時代のチームメートとの“男飲み”について語ってくれた。強いのは意外にもあの選手で……。新橋の自身の店は始めて4年になる。
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焼酎が好きで、とくに宮崎の芋焼酎の庄三郎。ロックで飲みますね。
僕は酒の席で酔っぱらって迷惑かけたことはないから野球選手の中では強かったですよ。どちらかというと潰れた選手を介抱する方でした。
オフの納会では、巨人にいた頃はジャイアンツの選手は球団の納会も選手会の納会でもハッチャケないですけど、西武はすごかったですね! 選手会の納会だと、先輩の席に酒をつぎにいくと、氷を入れるバケツにブランデーやら日本酒やら宴会場にある酒をミックスで入れられて、乾杯はそれを飲むっていう。宴会が始まって30分経ったらだれもがトイレで吐いてる。僕の若い頃はみんな飲まされましたからね。
■先輩の東尾さんは乱れたところを見たことがない
お酒が強い先輩ですぐ浮かぶのは東尾(修)さんですね。どんなに飲んでも乱れたり、潰れたところをまったく見たことがありません。他の先輩も乱れないにしても、結局、吐いちゃう体育系のノリ。時代とともに、飲めない選手に飲ませることはなくなっていきましたけどね。怖い先輩だと思っていた人が酒の席で距離が近づくこともありました。とくに二軍の時期だとお金もなくて安い居酒屋に行くけど、そこで先輩がおごってくれて、いろいろ教えてもらったりしましたから。ただ僕は寮生だったので、10時になると先輩に「おまえらもう帰れよ」と言われましたけど。
■合言葉は「六本木に行こうぜ」ではなくて「YOUに行こうぜ」
西武の寮生時代にいつも一緒だったのがナベちゃんこと渡辺久信さん、工藤公康さん、笘篠誠治さん。それからキヨ(清原和博)もいましたけど、キヨは騒がれすぎてしまうから、時々の参加でした。先輩方はみんなモテる人たちだったのに、このメンツで集まる時は女がまったくいないんです。男だけ!(笑い)
メシをたらふく食べた後、六本木にあるショーパブ「YOU」に行くのが楽しくて。そのショーパブにも女の子はいませんから、完全に男飲み。その店でモノマネとかのショーを見ながら飲むのが僕らのステータスだった。楽しかったですねぇ。「六本木に行こうぜ」ではなくて、「YOUに行こうぜ」という感じでした。
みんなで埼玉の寮から出掛けて、門限破って飲んで当時はカードなんてないから「帰りのタクシー代だけ残しておこうぜ」と話して。当時、所沢から歌舞伎町までがちょうど1万円だったから、六本木から1万3000円くらいだったのかな。4人だったら1台に乗り込んで寮に帰る。途中でバラけて女と会う人もいないからずーっと一緒です。
ちなみに、所沢で飲んでいても、みんなでスナックでカラオケ歌ってみんなで帰るっていう(笑い)。女と会う時はみんな別々に出掛けていたみたい。でも、やっぱり男飲みが多かったですね。
酒が一番強かったのはナベちゃん。どんなに飲んでも、二日酔いが人生で一度もない人ですよ。僕らたいがい飲みますよ。5人でヘネシー5本は飲んでましたから。それで一番飲んでるのが僕とナベちゃんですかねぇ。
僕も強いけど、ちゃんと二日酔いしましたもん。記憶がないとかはなくても知らん顔してトイレへ吐きに行ってましたけど、ナベちゃんは吐いた経験はゼロだと思いますよ。アルコール分解酵素がどんだけなんだ? と。
https://news.livedoor.com/article/detail/19414206/
2020年12月21日 9時26分 日刊ゲンダイDIGITAL
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