https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20210404-00081818-gendaibiz-bus_all
株価が約1.4倍まで上昇した
「ゲームのことはまったく知りませんでしたが、競馬を楽しむお客様の裾野が広がっているのは大変ありがたい。嬉しい限りです」
こう顔をほころばせるのは、東証一部上場企業「東京都競馬」の中西充社長だ。今年の2月以降、同社の株価が急騰し、投資家の間で大きな注目を集めている。
「大井競馬場の運営など競馬周辺事業を手がける同社の株価は、年初には4290円だったものが、3月16日には5920円と、約1・4倍まで上昇しました」(マーケットアナリストの藤本誠之氏)
同社の好業績を牽引しているのが、開発、運用をしているインターネット馬券発売システムだ。
「近年、ネット投票の売り上げ高は前年比約2割増で推移していましたが、コロナ禍で外出が難しくなったことによりネット投票にお客様が集中し、'20年12月期は6割増の約185億円となり、業績を大幅に押し上げました」(東京都競馬企画部)
「コロナ特需」で業績絶好調の同社だが、株価が急上昇している背景には、もうひとつ理由がある。
それが、サイゲームス社が2月末から配信を開始したスマートフォン向けゲーム『ウマ娘 プリティーダービー』の大ヒットだ。
ゲームの内容は、主人公格の「スペシャルウィーク」をはじめ、美少女に擬人化された名馬たちを育成し、レースでの勝利を目指すというもの。
「配信開始から1ヵ月足らずで300万ダウンロード達成という爆発的なブームとなり、ゲーム内の課金による売り上げは、100億円を突破したとも言われています。この作品のヒットで、実際の競馬に流入する若者が増えると踏んだ投資家たちの間で、ネット馬券システムを開発する東京都競馬株の思惑買いが進んでいる」(証券アナリスト)
実際、同システムは20〜30代の利用者が急増しているという。
「新しく競馬を知った方々にも、コロナが収束したらぜひ競馬場に足を運んでいただき、駆け抜ける馬たちの美しさを味わっていただきたいです」(前出・中西社長)
なんとも、ウマい話なのだ。
『週刊現代』2021年4月3日号より
株価が約1.4倍まで上昇した
「ゲームのことはまったく知りませんでしたが、競馬を楽しむお客様の裾野が広がっているのは大変ありがたい。嬉しい限りです」
こう顔をほころばせるのは、東証一部上場企業「東京都競馬」の中西充社長だ。今年の2月以降、同社の株価が急騰し、投資家の間で大きな注目を集めている。
「大井競馬場の運営など競馬周辺事業を手がける同社の株価は、年初には4290円だったものが、3月16日には5920円と、約1・4倍まで上昇しました」(マーケットアナリストの藤本誠之氏)
同社の好業績を牽引しているのが、開発、運用をしているインターネット馬券発売システムだ。
「近年、ネット投票の売り上げ高は前年比約2割増で推移していましたが、コロナ禍で外出が難しくなったことによりネット投票にお客様が集中し、'20年12月期は6割増の約185億円となり、業績を大幅に押し上げました」(東京都競馬企画部)
「コロナ特需」で業績絶好調の同社だが、株価が急上昇している背景には、もうひとつ理由がある。
それが、サイゲームス社が2月末から配信を開始したスマートフォン向けゲーム『ウマ娘 プリティーダービー』の大ヒットだ。
ゲームの内容は、主人公格の「スペシャルウィーク」をはじめ、美少女に擬人化された名馬たちを育成し、レースでの勝利を目指すというもの。
「配信開始から1ヵ月足らずで300万ダウンロード達成という爆発的なブームとなり、ゲーム内の課金による売り上げは、100億円を突破したとも言われています。この作品のヒットで、実際の競馬に流入する若者が増えると踏んだ投資家たちの間で、ネット馬券システムを開発する東京都競馬株の思惑買いが進んでいる」(証券アナリスト)
実際、同システムは20〜30代の利用者が急増しているという。
「新しく競馬を知った方々にも、コロナが収束したらぜひ競馬場に足を運んでいただき、駆け抜ける馬たちの美しさを味わっていただきたいです」(前出・中西社長)
なんとも、ウマい話なのだ。
『週刊現代』2021年4月3日号より