7回2死、右越えに勝ち越しの1号ソロを放った広岡
◆JERAセ・リーグ 巨人2―1中日(13日・東京ドーム)
巨人が広岡の移籍1号となる決勝弾で接戦を制し、今季2度目、4月初の連勝を飾った。7日の阪神戦(甲子園)以来のスタメン起用に応え、同点の7回、侍ジャパンのエース候補として名前の挙がる中日の先発・大野雄の146キロを右翼席へ運んだ。先発サンチェスも7回1/3を無安打1失点で8奪三振と力投。貯金を再び「1」とした。
【写真】7回、決勝弾の広岡(左)を迎える原監督
熱い思いが乗った分だけ、打球は伸びた。歓声が次第に大きくなっていった。広岡は白球がスタンドに飛び込むのを見届けると、一塁を回ったところで右拳を突き上げた。「芯だったので、何とか伸びてくれと思いながら走っていました」。1―1の7回2死。先発・大野雄の外角低めの真っすぐを振り抜き、右翼席へ移籍後1号となる決勝ソロを放った。序盤に両チーム1点を奪い、終盤まできっ抗していた展開。攻撃の前の同回表に先発・サンチェスが3者連続三振でつないだだけに、「良い流れが来ていたので、何とかしようと」と燃えていた。
ダイヤモンドを一周し、ベンチへ戻ると仲間たちも大喜びだった。中でも智弁学園高の1学年先輩、岡本和からは笑顔で「ナイスバッティング!」と声をかけられた。7日阪神戦(甲子園)以来のスタメン出場で一塁に就き、周囲の期待に応える一発となった。
綿密な“イメトレ”と直前のゲキが効いた。試合前のフリー打撃中、大野雄攻略へ、村田野手総合コーチと意見交換した。身ぶり手ぶりでイメージを刷り込ませた。「ツーシーム、フォークと手元で動くボールがすごくいい。狙ったところなら行く、狙っていないところなら行かない。割り切って行かないと」と作戦を立て、試合に臨んだ。
強く意識を持って臨んだが、やはり相手は一流投手。「どっちつかず、中途半端な打撃になっていた」。本塁打の前の2打席は変化球を引っかけ内野ゴロ。そんな姿に元木ヘッドコーチは黙っていられなかった。「自分が狙ったところは、どんどん行け!」。決勝弾の打席に入る直前、試合前の練習を思い出すかのようにゲキを飛ばされた広岡。追い込まれたが「何とか塁に出よう」と、狙いを絞り、自分を信じて振り抜いた。
若き大砲の一発で、チームは連勝。原監督は「非常に近々未来、必ず主力選手になってくれると思っている。いい滑り出しの中でジャイアンツのユニホームを身に着けてくれている」と褒めちぎった。
新外国人選手のスモーク、テームズがこの日2週間の隔離が終わり、再始動。レギュラー奪取へ強力なライバルが立ちはだかるが、「激しい争いだと思うので、結果を出さないと残れない世界。何とか食らいついて結果を出していくだけ」と広岡。闘志をむき出しに、気合十分だ。(小林 圭太)
https://news.yahoo.co.jp/articles/3072faadac78b361cc7e5f82ba147cc40ba5bdfe
4/14(水) 6:00配信
https://npb.jp/bis/players/21625132.html
成績