6/2(水) 18:10配信 朝日新聞デジタル
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今夏の第103回全国高校野球選手権大会(朝日新聞社、日本高校野球連盟主催)の臨時運営委員会が2日、オンラインで開かれ、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、代表校の選手らが集まっての組み合わせ抽選会は実施せず、大会前の甲子園練習も中止することが決まった。
阪神甲子園球場が所在する兵庫県などには緊急事態宣言が出されており、大会の開催については状況をしっかり見極めるとしている。
抽選会は従来、フェスティバルホール(大阪市北区)で全代表校の選手、監督らが参加して行われてきた。密を避けるため、今夏はオンラインでの実施などを検討する。甲子園練習の中止は、代表校の甲子園入りを遅らせ、ホテルなどで合宿する期間を短くするため。
アルプススタンドへの入場は学校関係者のみに制限し、小中学生らを無料招待してきたバックネット裏の「ドリームシート」の設置についても今夏は見送ることが決まった。
都道府県高野連に配布する地方大会用の新型コロナ感染防止対策のガイドラインもまとめ、観客の有無やブラスバンドの入場などについて、地域の感染状況を踏まえて判断するとした。ブラスバンドについては別にガイドラインを設け、「入場が可能な人数は50名以内(楽器を使用し応援する生徒)」などと定めた。
地方大会終了後、代表校から感染者が出た場合は、可能な限り選手の変更などで対応し、万が一、甲子園での全国大会にチームとして出場できなくなった場合は、代表校の差し替えなどはしないとした。
地方大会は今月26日に沖縄と南北北海道の3大会が開幕する予定。沖縄大会は緊急事態宣言の期間が同20日までとなっているため、当初の19日から1週間、開幕を遅らせた。
この日の運営委員会後、取材に応じた日本高野連の小倉好正事務局長は、「コロナ禍で大変な状況だが、(中止となった)昨年の思いをも受け止めながら、できる限り大会を開催するためにはどうしたらいいか、できる範囲で準備を進めている」と話した。
また観客の有無について、朝日新聞社高校野球総合センターの山本秀明センター長は「いま状況を慎重に見極めている」とした。