◆日本生命セ・パ交流戦 西武6―3ヤクルト(5日・神宮)
西武が1点を追う9回に中村剛也内野手のソロ、山川穂高内野手の2ラン、呉念庭内野手のソロと豪快な1イニング3アーチで逆転勝ち。2引き分けをはさんだ連敗を3で止め、交流戦最下位を脱出した。
勝ち越し2ランを放った山川は、7回にも1点差に迫るソロを放っており、今季初の1試合2発。1本目はヤクルト・小川のカットボールに少しタイミングを外されながら左翼席へ運んだ。持ち前のフルスイングではなく「入ると思わなかった。一塁を回って、哲人(二塁手の山田)の顔を見て『入った?』って」という当たり。だが、そんな不本意?な一発が2本目の決勝弾につながる。「ああいう感じで前に飛んでくれたので、(2本目は)リラックスしていい力感で打席に立とうかなと思った」と、今度はマクガフのスライダーを完璧なタイミングで振り抜き、左翼席中段まで運んだ。
「『力を入れなくても飛ぶんだから』と言われるけど、それが実行できた。自分の(有利な)カウントでは(全力で)振っていきたいけど、これぐらいの力感で振れたら、もう少し確率が上がるかも」と、会心の2発目を振り返った大砲。辻発彦監督は試合後、1本目を打った後にベンチで山川と交わしたやりとりを明かした。
「ブリブリ振っても入らないって話したんだ。見てみろ、芯に当たりさえすれば入るだろって。(いつもは)顔がレフトスタンドを向いてる。それが拾った感じでホームラン。もうちょっとリラックスして打ってもホームランは出るんだって」
そんな指揮官のアドバイスを実行した2発目。しかし、山川は苦笑気味にちょっぴり「反論」も。
「いや〜、そう言われても、実際は強く振りたいし…。『力感』は永遠のテーマです。いい時は周りから力んでないように見えても、自分の中で力加減は一緒だったりもするので」
昨年は故障もあって不振に終わり、今季も開幕直後のけがで約1か月離脱。完全復活を期すアーチストにとって、「フルスイング」と「リラックス」のさじ加減はこれからも追い求めていく難問になりそうだ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ad22d35144db8e81deb74693f4c3f6b6f2cf7e45 6/5(土) 20:22配信
6月5日【ヤクルト vs 西武】FULL ハイライト&ホームラン~プロ野球2021
https://www.nikkansports.com/baseball/professional/score/2021/il2021060502.html 試合スコア