◆米大リーグ レッドソックス―マーリンズ(7日・ボストン=フェンウェイ・パーク)
レッドソックスの沢村拓一投手が7日(日本時間8日)、本拠地でのマーリンズ戦の5―2で迎えた6回2死一、二塁で4番手で救援。1回1/3を投げ無安打無失点で今季2勝目を挙げ、防御率は2・63となった。節目の日米通算50勝目だ。
勝利をモノにした4アウト。2死一、二塁のピンチにマウンドに上がり先頭打者に四球を与え2死満塁となって強打のアギラとの勝負。カウント1―2から膝下への94マイル(151キロ)のスプリットで空振り三振に打ち取ると、沢村は右拳で胸を叩き、大きく叫んだ。続く7回は3者凡退。今季最多の2万5374人を集めたフェンウェイ・パークは熱狂のるつぼと化した。
ブルペンの苦しい台所事情があった。前日ヤンキースを3タテし、この日早朝ボストンに戻ったレッドソックス。バーンズは3連投で、試合前のコーラ監督は「投げられるが、投手コーチと相談する。我々は選手を守らなければいけないし、他の選手が立ち上がって欲しい」と奮起を促していた中で、沢村はイニングまたぎの熱投23球。最近9試合で自責点はわずか1点。特筆すべきは、今季、走者を背負ったリリーフ登板で、12走者中2人しか返していない火消しぶり。記録以上に価値ある内容だ。
勝利投手の権利まで1死足りなかった先発ピベタは「ブルペンが皆、素晴らしい仕事をしてくれた」と感謝。勝負所を締めた沢村に、4月23日のマリナーズ戦以来となる今季2勝目がついた。3セーブ目のオッタビノも3連投となり、17連戦中のブルペンは総動員。コーラ監督は、「中継ぎが手薄な中、早めにつぎ込む展開になったが、彼らは(力を)証明した。明日も(厳しい)状況があるが、(試合は)やってみないと分からない」と語った。(一村 順子)
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6/8(火) 11:13配信