ジューダス・プリースト(Judas Priest)のロブ・ハルフォード(Rob Halford)は、1998年のMTVインタビューで自身がゲイであることをカミングアウトしました。6月のプライド月間にあわせ、出演したApple Musicの番組の中で、カミングアウトの経緯、ゲイクラブでのフレディ・マーキュリー(Freddie Mercury)との出会いなど、同性愛者としてのアイデンティティにまつわる様々な話題を語っています。
自身のセクシュアリティを公表した瞬間について「とても美しかった」と語るロブは「予定外のことだった。ニューヨークのMTVで、素晴らしいギタリストのジョン5と一緒に取り組んでいた“Two”というプロジェクトについて話していたときのことだ。何気ない会話の中で、音楽の全体像や方向性、感情について話していた。俺は“ゲイとして言わせてもらえば”という趣旨のことを言うと、プロデューサーのクリップボードが床に跳ね返る音がした。“彼がカミングアウトしたんだ”という鋭い洞察力を感じた。それがきっかけだったんだ」
「そして、ホテルに戻って自分の部屋に戻り、“これでみんなに知れ渡ったな”と思った。もちろん、ニュースでも取り上げられたが、それだけのことだった。ものすごく自由な感じで、プレッシャーはなくなり、もう陰口をきくこともなくなった。今、ゲイとして、ゲイであることを公表している人として、すべての力を持っているのだから、何も俺を傷つけることはできない。侮辱することも、噂することも、否定的なことを言うこともできない、なぜなら俺は俺だから」。
さらにハルフォードは、LGBTQの支持者が多く、メタルにも傾倒しているレディー・ガガへの愛を改めて表明し、彼女と一緒に仕事をしたいと切実に思っていることを語りました。
「俺の夢に出てくる女性はレディー・ガガかマドンナしかいないんだ、不思議だよね」「どちらとも一緒に仕事をしてみたいと思っているが、特にガガは何をしても表現力豊かだから。いつかは実現するかもしれない。俺にはわからない。ラ・ラ・ラだけでも、俺はいい」
また、ハルフォードは、自身が公にカミングアウトするずっと前に、フレディ・マーキュリーとギリシャのミコノス島にあるゲイクラブで出会った時のことを思い出しています。
「かなり小さなバーに入ったんだけど、すごく混んでいて、音楽をかけまくっていた。何人かの仲間と一緒に何杯か飲んでいると、隅の方にはフレディがいて、彼の仲間と一緒にいたんだ。俺は“まじか、フレディ・マーキュリーがいる”と思った。 そして、彼は俺に気づいてくれた。
クラブにいるときは、潮の流れに逆らうようなもので、踊っている人がいたり、押し合ったりして、そこにたどり着けないんだよ。だから、俺たちはただ手を振って“元気かい?会えて嬉しいよ、電話してね”という感じだった。あの輝かしいアイコンに出会うことができたんだ」
2021/06/08 13:59
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