丸亀市で第九演奏会 初演奏の四国ドイツ兵捕虜にちなんで|NHK 香川県のニュース
https://www3.nhk.or.jp/lnews/takamatsu/20211212/8030011738.html
12月12日 17時51分
今から100年以上前、ベートーベンの交響曲「第九」を日本で初めて演奏したのが四国にいたドイツ兵の捕虜だったことにちなみ、かつてドイツ兵を収容していた香川県丸亀市で「第九」の演奏会が開かれました。
ベートベンの交響曲第9番、「第九」は、第1次世界大戦中に、徳島県鳴門市の収容所に送られたドイツ兵が演奏したのが国内で初めてとされ、かつて丸亀市塩屋町にあった収容所のドイツ兵も演奏に加わったとされています。
これにちなんだ12日の演奏会には、市民のオーケストラのほか、県内出身のソリストや合唱団が参加し、有名な4楽章の「歓喜の歌」では、迫力に満ちた歌声を披露し、観客は演奏に聞き入っていました。
また、会場のロビーでは丸亀の収容所の様子を伝える写真が展示され、捕虜たちが楽団を結成して定期的に演奏会を開いていたことなどが紹介されていました。
「丸亀ドイツ兵俘虜楽団の足跡を辿る会」の篠原勉事務局長は「こうした歴史が丸亀にあることを知ってもらい、ドイツ兵俘虜が祖国を想いながら、生活をしていたことに思いを馳せてほしい」と話していました。
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https://www.marugame-ilex.org/event/eve_1/dai9_info.html