2022年1月30日 20時28分スポーツ報知
2月に出版される、大相撲の元関脇・嘉風の中村親方の自伝『真っ向勝負 嘉風自伝』(ベースボール・マガジン社)の刊行を記念としたトークイベントが30日、オンラインで開催された。
ゲストとして、長年、スペインのサッカー指導現場で活躍したJリーグ常勤理事の佐伯夕利子氏、バスケットボールWリーグの元選手で江戸川大教授の守屋志保氏が登場。スポーツにおけるコーチング、育成について、それぞれの立場から考えを語り合った。
中村親方は昨年2月からアスリート向け教育プログラム「A−MAP」の第1期受講生として学んでいることもあり、スポーツ教育の先輩、専門家である両氏からコーチングを学ぶ場となった。イベント内で競技を「エンジョイ」する大切さなどを語った同親方は「相撲未経験でルールも知らない子を預かって、その子が『相撲が好きだ』と思ってもらえるコーチングをしたい」と目標を語った。
現役時代を過ごした尾車部屋が2月7日付で閉鎖。自身や元幕内・友風ら力士8人などが二所ノ関親方(元横綱・稀勢の里)が師匠を務める二所ノ関部屋に転属となる。二所ノ関部屋付きとして後進の指導にあたるが、将来的には「二所ノ関部屋にお世話にはなるが、自分が部屋を持つ夢を諦めたわけではありません」と自らが師匠として部屋を構える夢も持ち続けているという。
2月5日には自身の引退相撲(東京・両国国技館)も控える。新型コロナ禍で延期続きの中でようやく開催となるが、感染が拡大しているだけに「無事に終わってほしい。大変な時期にもかかわらず来ていただける方々に『来て良かったな』と思っていただける会にしたい。緊張する前提で自分も楽しみたい」などと抱負を述べた。
引退相撲の幕内取組終了後には、二所ノ関親方と元ラグビー日本代表の広瀬俊朗氏とともにトークショーも行う。中村親方は「二所ノ関部屋で強い力士を育てたいと強く思っている。教育、育成をテーマに話しを聞きたい。トークイベントを開催するが、自分もイチお客さんとして話しを聞きたいと思っている。そこも楽しみのひとつにしてもらえれば」とPRしていた。
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