倉敷鷲羽高(倉敷市児島味野山田町)で2015年、硬式野球部の部員だった男性=倉敷市=が練習中に目に打球を受け、失明したのは学校側に責任があったとして、岡山県は4日、男性に解決金5千万円を支払うことで和解すると発表した。
県教委によると15年8月、打撃練習の投手をしていた男性の左目の下に部員の打った球が直撃。男性は左外傷性網脈絡膜破裂などのけがを負い失明した。当時、打球を防ぐネットが投手と打者の間の安全な位置に設置されておらず、監督や部長が安全確認を怠ったと判断した。
男性は20年2月、県に約5400万円の損害賠償を求めて岡山地裁に提訴。地裁が今年1月に和解を勧告していた。
県は和解金の支払いに関する議案を開会中の2月定例県議会に追加提案する。県教委保健体育課は「あってはならないことで申し訳ない。二度と起きないよう安全指導の徹底を図りたい」としている。
山陽新聞 2022年03月04日 12時40分わ
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