【阪神】糸井嘉男が引退会見
「やり切りました!41歳まで野球ができて本当に幸せでした」
さらば超人―。13日、阪神のチーム最年長のベテラン・糸井嘉男外野手(42)が今季限りでの現役引退を表明した。
この日、西宮市内で会見した糸井は「この度、現役を引退することになりました。やり切りました!41歳まで野球ができて本当に幸せでした」と、清々しい表情で胸中を語った。
03年に日本ハムに投手で入団後、06年には打者転向を経て、09年にレギュラーを獲得。
その後、13年からオリックス、17年からはFA移籍と阪神と3球団を渡り歩いた球界屈指の好打者は、19年間のユニホーム生活にピリオドを討つこととなった。
2月1日の沖縄・宜野座キャンプから〝背水〟の覚悟をもって臨んでいた。約1か月の鍛錬を終えた最終日。
最後に行ったフリー打撃では、打ち終えるとベンチへと戻らず、バットをグラブに持ち替えて、守備位置へ。
レギュラー再奪取の定位置として狙いを定めた左翼で打球を追った後、中堅→右翼へと移動。
終了を告げる合図とともに、今度はマウンドへ。球拾いを終えたスタッフがひと通りはけた後、プレートを踏んだ糸井は、しばらく本塁を見つめた後、大きく振りかぶり、本塁へむけ投げ込むシャドーピッチング仕草を済ませてから、ベンチへと引き上げていた。
「左翼→中堅→右翼→投手」。
この〝ポジションチェンジ〟はプロ19年間を駆け抜けてきた糸井のこれまでのキャリアを逆にさかのぼっていったもの。
「今年が最後になるかもしれない」。引退会見でもそう明かしたように、キャンプ最終日でのアクションは、自分自身の最後の挑戦へむけての〝儀式〟でもあった。
そんななかで今年は〝引き際〟を悟る機会が日に日に増えていた。
「みなさんが超人、超人って呼んでくれましたけど、もう超人ではないのかなと感じましたし、成績もそうですし、打席の感覚だったり、周りから見ているよりも、自分で感じることのほうが、ちょっと誤差がというのは感じていました」。
日本ハムで野手転向して以来、出場61試合は過去最少。交流戦以降は安打も出ておらず、打率は2割2分2厘、22打点、3本塁打。
ここまでのキャリアで最高出塁率3度(11、12、14年)、首位打者(14年)、盗塁王(16年)のタイトルに、ベストナイン5度、ゴールデン・グラブ賞7度と数々のタイトルを獲得した男にとっては、今季は満足にはほど遠い数字が並んだ。
結果が全ての世界で生き抜いてきた背番号7の超人は、最後は「衰えた」自分自身にケジメをつけた格好だ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/059278c24cc673211f8a4eeede8401aac3d8b15b
「やり切りました!41歳まで野球ができて本当に幸せでした」
さらば超人―。13日、阪神のチーム最年長のベテラン・糸井嘉男外野手(42)が今季限りでの現役引退を表明した。
この日、西宮市内で会見した糸井は「この度、現役を引退することになりました。やり切りました!41歳まで野球ができて本当に幸せでした」と、清々しい表情で胸中を語った。
03年に日本ハムに投手で入団後、06年には打者転向を経て、09年にレギュラーを獲得。
その後、13年からオリックス、17年からはFA移籍と阪神と3球団を渡り歩いた球界屈指の好打者は、19年間のユニホーム生活にピリオドを討つこととなった。
2月1日の沖縄・宜野座キャンプから〝背水〟の覚悟をもって臨んでいた。約1か月の鍛錬を終えた最終日。
最後に行ったフリー打撃では、打ち終えるとベンチへと戻らず、バットをグラブに持ち替えて、守備位置へ。
レギュラー再奪取の定位置として狙いを定めた左翼で打球を追った後、中堅→右翼へと移動。
終了を告げる合図とともに、今度はマウンドへ。球拾いを終えたスタッフがひと通りはけた後、プレートを踏んだ糸井は、しばらく本塁を見つめた後、大きく振りかぶり、本塁へむけ投げ込むシャドーピッチング仕草を済ませてから、ベンチへと引き上げていた。
「左翼→中堅→右翼→投手」。
この〝ポジションチェンジ〟はプロ19年間を駆け抜けてきた糸井のこれまでのキャリアを逆にさかのぼっていったもの。
「今年が最後になるかもしれない」。引退会見でもそう明かしたように、キャンプ最終日でのアクションは、自分自身の最後の挑戦へむけての〝儀式〟でもあった。
そんななかで今年は〝引き際〟を悟る機会が日に日に増えていた。
「みなさんが超人、超人って呼んでくれましたけど、もう超人ではないのかなと感じましたし、成績もそうですし、打席の感覚だったり、周りから見ているよりも、自分で感じることのほうが、ちょっと誤差がというのは感じていました」。
日本ハムで野手転向して以来、出場61試合は過去最少。交流戦以降は安打も出ておらず、打率は2割2分2厘、22打点、3本塁打。
ここまでのキャリアで最高出塁率3度(11、12、14年)、首位打者(14年)、盗塁王(16年)のタイトルに、ベストナイン5度、ゴールデン・グラブ賞7度と数々のタイトルを獲得した男にとっては、今季は満足にはほど遠い数字が並んだ。
結果が全ての世界で生き抜いてきた背番号7の超人は、最後は「衰えた」自分自身にケジメをつけた格好だ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/059278c24cc673211f8a4eeede8401aac3d8b15b