中日スポーツ 2022年11月15日 04時00分
横浜M 仲川輝人
FC東京が横浜MのFW仲川輝人(30)を完全移籍で獲得することが14日、決定的となった。複数の関係者によると、既に交渉は大筋で合意し、複数年契約を結んだという。
仲川は専大を経て15年に横浜Mにプロ入りすると、J2の町田や、福岡で武者修行を積んで18年のアンジェ・ポステコグルー監督(57)体制となったトリコロール軍団でブレーク。翌年にはJ1MVPと得点王を獲得する大活躍で、15年ぶりのリーグ優勝の立役者となった。
20年以降は負傷にも泣かされ、不本意なシーズンを過ごしてきた。だが、節目の30歳を迎えた今季完全復活を果たし、リーグ31試合出場7得点6アシストで3年ぶり5度目のリーグ制覇にも貢献した。
今季からアルベル・プッチ・オルトネダ監督(54)を迎えた東京は、新たにポジショナルプレーに取り組み、リーグ6位でフィニッシュ。指揮官のボールを保持する戦術にうってつけの存在として首脳陣は仲川を高く評価し、白羽の矢を立てたという。さらなる成長と上位進出を目指す来季に向け、補強の目玉として粘り強い交渉でハートを射止めた。
19年に悲願のリーグ制覇目前で立ちはだかった“ハマのスピードスター”が、変革を進める首都クラブの新たなエースとして青赤に袖を通すことになりそうだ。
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