神戸市長田区の再開発ビルに2年前に開業した「神戸アニメストリート」の運営会社が、複数の取引先との間で金銭トラブルになっていることが、関係者らへの取材で分かった。未払い額は計約800万円に上るとみられ、取引業者らは近く「被害者の会」を結成し、損害賠償請求訴訟の提起を視野に連携を図っていくという。神戸市はこれまで運営会社に計約700万円の補助金を支出したが、施設は存続の危機を迎えており、関係者からは市の管理責任を問う声も上がっている。
神戸アニメストリートは平成27年3月、阪神大震災で甚大な被害を受けた街のにぎわいを取り戻そうと、再開発ビル「アスタくにづか」の3、5号館に開設された。市は27年2月〜昨年3月、家賃と管理費計約700万円を支出し、運営会社を支援。現在、施設内にはアニメ関連のカフェなど6店舗が入居している。
取引先の複数の関係者によると、運営会社はオープン4カ月後の27年7月ごろから販売を委託された商品の売上金などを取引先に支払わなくなり、出店に協力するなどした5社に対し、少なくとも計約800万円が未払いになっているという。
取引先の一つの淡路市のイベント会社は「運営会社からは市の補助金が出るまで支払いを猶予してほしいといわれた」としている。
市は取引先からの相談で事態を把握し、4月12日には運営会社の社長を呼んで適切な対応を求めた。しかし、その後も代金は支払われず、取引業者は被害者の会の結成を決めたという。
運営会社の社長は産経新聞の取材に「オープン当初から資金繰りが苦しく、支払いが滞った」と釈明。「騒動を起こした責任を取り、運営から撤退することを検討している」とした。市はトラブルについて調査しておらず、「個別事案についてコメントはできない」としている。
被害者の会に参加する東京都中野区のアニメグッズ企画販売会社の社長は「アニメの力で地域活性化に貢献できればいいと考えていたが、このような事態になり残念だ。公金を投入した以上、市にはきちんと監督してほしかった」と話している。
http://www.sankei.com/west/news/170512/wst1705120018-n1.html
神戸アニメストリートは平成27年3月、阪神大震災で甚大な被害を受けた街のにぎわいを取り戻そうと、再開発ビル「アスタくにづか」の3、5号館に開設された。市は27年2月〜昨年3月、家賃と管理費計約700万円を支出し、運営会社を支援。現在、施設内にはアニメ関連のカフェなど6店舗が入居している。
取引先の複数の関係者によると、運営会社はオープン4カ月後の27年7月ごろから販売を委託された商品の売上金などを取引先に支払わなくなり、出店に協力するなどした5社に対し、少なくとも計約800万円が未払いになっているという。
取引先の一つの淡路市のイベント会社は「運営会社からは市の補助金が出るまで支払いを猶予してほしいといわれた」としている。
市は取引先からの相談で事態を把握し、4月12日には運営会社の社長を呼んで適切な対応を求めた。しかし、その後も代金は支払われず、取引業者は被害者の会の結成を決めたという。
運営会社の社長は産経新聞の取材に「オープン当初から資金繰りが苦しく、支払いが滞った」と釈明。「騒動を起こした責任を取り、運営から撤退することを検討している」とした。市はトラブルについて調査しておらず、「個別事案についてコメントはできない」としている。
被害者の会に参加する東京都中野区のアニメグッズ企画販売会社の社長は「アニメの力で地域活性化に貢献できればいいと考えていたが、このような事態になり残念だ。公金を投入した以上、市にはきちんと監督してほしかった」と話している。
http://www.sankei.com/west/news/170512/wst1705120018-n1.html