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『アイカツスターズ!』『メイドインアビス』など数々の人気アニメに出演する声優・富田美憂。21歳ながらキャリアは7年目。2019年にはソロアーティストとしてもデビューし、9月26日にはLINE CUBE SHIBUYAで初のワンマンライブも控えている。声優として、アーティストとして充実した活動を送る富田に、声優になったきっかけからプライベートのことまで話を聞いた。(前後編の前編)
――富田さんは現在、21歳ながら声優歴は既に7年目。まずは声優になろうと思ったきっかけから教えていただけますか?
富田 いとこがアニメやゲームが好きで、一緒にアニメを見たりしていたのが最初のきっかけです。小学生の頃、声優では宮野真守さんや水樹奈々さんが取り上げられるようになっていた時期で、(アニメの)中の人を見る機会が増えたことで、声優という職業を認識するようになりました。キャラによって声がガラッと変わったりして職人みたいでかっこいいなって!
――その頃から声優と仕事を意識するようになったと。
富田 ただ、実は昔は自分の声が好きじゃなかったんです。小さい頃から今の声そのままで、気にしすぎだったのかもしれませんが話すと周囲が振り返ったり。中学校の時、放送委員会だったのですが声が特徴的だからすぐわかるねって言われたりして、悪気なく褒めてくれていたんですが、当時は自分の声がコンプレックスでした。でも、カラオケに行くと上手だねって褒めてもらえたりして、これは個性や長所なんじゃないかってだんだんと思えるようになったんです。
声優として大切にしているのは母の言葉
――声優として大切にしていることやこだわっていることがあれば教えてください。
富田 母から言われた「謙虚でいること」、「ありがとうの気持ちを持つこと」です。声優だけじゃなくどんなことでもそうかもしれませんが。作品に愛を込めれば込めるほど反応として返ってくるのですが、どんなに反応があっても「自分はすごい!」って思ったら終わりだと思っています。声優も歌もパフォーマンスも、上を見たらきりがないですし、常に謙虚に努力することは心がけています。よくストイックだねとかもっと楽に生きればいいのにって言われますが、好きなことを仕事にしているからこその苦しみなのかなと思っています。また、芸能人というよりは声の職人でありたいです。職人って極めている人だと思うんです。自分がなりたい声の職人像を目指して突き詰めていきたいなって思っています。まだキャリアも7年で偉そうなことは言えませんが、将来的には実力派と言われるようになりたいです。
――声優をやっていて思い出に残っている出来事などありますか?
富田 デビューしてすぐに『アイカツスターズ!』でメインキャラクター(虹野ゆめ)をさせていただいたことです。虹野ゆめは丸2年やらせていただいたのですが、声優としての立ち振る舞いや基礎知識、技などを学んだ2年間でした。声優としての基盤は『アイカツスターズ!』かなと。また、先輩にも恵まれたことですかね。『メイドインアビス』でご一緒した伊瀬茉莉也さんには色々なことを教わりました。例えば「セリフを入れる時でもキャラクターは生きていてその場の匂いや音なんかも感じているはず。声をキャラに入れるだけの意識より、もっと広く考えられるようになる良い」というアドバイスは心に残っています。伊瀬さんも若くしてデビューされていたので、私と(境遇が)似ていることもあって可愛がっていただいて。私は本当に人に恵まれているなって思います。最近では、新人の方に私が新人の頃に教わって嬉しかったことを積極的に伝えていくようにしています。
後略