「上半身裸で体操させられる」「応援団から厳しい指導を受ける」。
福岡県内の高校の運動会を巡り、現役高校生から「伝統の種目や演目が時代遅れに感じる。
嫌な生徒も多いので、やめてほしい」との投稿が、西日本新聞「あなたの特命取材班」に寄せられた。学校を取材すると、生徒間でも意見が割れていた。見直しか、それとも伝統重視か-。
福岡県北部にある公立高校の運動会では、男子全員が上半身裸になって体操する種目がある。
投稿者によると、学校独自の集団体操のようなもので、「いち、に、さん、しっ」と声を上げながら2~3分、全員が同じ動きを一斉にする。
「女子も見ていて恥ずかしい。友達の中には、ガリガリの細い体形や色白の体を気にしている人もいて、嫌な思いをしている」。投稿者はこう代弁する。
学校側の見解を尋ねると、校長は「上半身裸になるかどうかは、実行委員の生徒と先生が最終的に毎年決めている。強制はしていない」と説明。過去、着衣したまま体操をした年もあったとしている。
実行委員の3年生は「力強さを表現したく、先輩たちを参考に上半身裸に決まった。良い伝統は引き継ぎ、大事にしたいと思った」と話した。来年からは生徒総会で議論することも検討しているという。
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