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右大臣・大ちゃん之弼 ★@無断転載は禁止
2017/07/09(日) 03:48:05.74 ID:CAP_USER
演出家の鈴木忠志(78)率いる劇団SCOTが6月22〜29日まで、中国の文化の殿堂、北京・中国国家大劇院でギリシャ悲劇「トロイアの女」「ディオニュソス」を連続上演した。日中国交正常化45周年の今年、同大劇院創立10周年の国際演劇祭の一環で、招待されたもの。同大劇院で日本の劇団が公演するのは初めてで、中国人俳優も「ディオニュソス」で共演した。
紀元前、ギリシャ軍に敗れたトロイの女性らの悲運を描いた「トロイアの女」は、戦争で難民が生み出される現代の状況と重なり、「トロイの女たちの苦しみは普遍で永遠」と現地の若者らの共感を呼んだ。
ドーム形の同大劇院は北京中心部にある。劇は王妃ヘカベの嘆きで終始。濃縮した演技による緊迫感が広い戯劇場(1036席)を支配し気が抜けない。鈴木は敗戦後の日本を念頭に置いている。中国人俳優が主役の「ディオニュソス」は宗教の不条理を描き、「イスラム国」(IS)を想起させた。
公演に際し鈴木は、「日中の演劇交流を通し、世界各国に希望を与える仕事ができれば最後の人生展開として幸せである」と述べた。富山県旧利賀村(現南砺市)に拠点を置くSCOTを主宰する鈴木は、日本の伝統的身体文化に立脚した俳優訓練法「鈴木メソッド」を創出。最近は中国などアジア圏で同メソッド経験者を指導、舞台も協同で創る。国家の枠組みを超えた芸術家の共同体を追い求める“見果てぬ夢”は健在だ。(演劇評論家 河野孝)
http://www.sankei.com/entertainments/news/170708/ent1707080007-n1.html
2017.7.8 13:43
紀元前、ギリシャ軍に敗れたトロイの女性らの悲運を描いた「トロイアの女」は、戦争で難民が生み出される現代の状況と重なり、「トロイの女たちの苦しみは普遍で永遠」と現地の若者らの共感を呼んだ。
ドーム形の同大劇院は北京中心部にある。劇は王妃ヘカベの嘆きで終始。濃縮した演技による緊迫感が広い戯劇場(1036席)を支配し気が抜けない。鈴木は敗戦後の日本を念頭に置いている。中国人俳優が主役の「ディオニュソス」は宗教の不条理を描き、「イスラム国」(IS)を想起させた。
公演に際し鈴木は、「日中の演劇交流を通し、世界各国に希望を与える仕事ができれば最後の人生展開として幸せである」と述べた。富山県旧利賀村(現南砺市)に拠点を置くSCOTを主宰する鈴木は、日本の伝統的身体文化に立脚した俳優訓練法「鈴木メソッド」を創出。最近は中国などアジア圏で同メソッド経験者を指導、舞台も協同で創る。国家の枠組みを超えた芸術家の共同体を追い求める“見果てぬ夢”は健在だ。(演劇評論家 河野孝)
http://www.sankei.com/entertainments/news/170708/ent1707080007-n1.html
2017.7.8 13:43