【ワシントン=黒瀬悦成】米軍制服組ナンバー2のセルバ統合参謀本部副議長は18日、上院軍事委員会の公聴会で証言し、北朝鮮が4日に発射実験をした大陸間弾道ミサイル(ICBM)について、現時点で米本土の標的に正確に命中させる能力はないとの見方を明らかにした。
セルバ氏は、弾道ミサイルの射程については米本土に到達可能だと指摘しつつも、「複数の専門家によれば、北朝鮮はミサイル(の実用化)に求められる誘導や制御の能力を実証していない」と述べた。
セルバ氏はその上で、「4日の発射実験をみる限り、北朝鮮が正確または確実に米国を攻撃できるとは思えない」と強調した。
今後の対応に関しては「北朝鮮が核武装すれば中国にとっても脅威となる」と述べ、中国に対し、北朝鮮の安定維持ばかりを考えず、北朝鮮による核兵器の実戦配備阻止に向けて同国に圧力をかけるよう求めていくべきだと訴えた。
ただ、中国による対北圧力の取り組みに関しては「当初は中国が圧力行使に前向きの兆しがあったが、現在までに成果を上げていない」とした。
さらに、北朝鮮への先制軍事攻撃に関しては「潜在的な選択肢として検討する必要がある」とした上で「攻撃がもたらす結果について真剣に考慮しなくてはならない」と強調した。
http://www.sankei.com/world/news/170719/wor1707190010-n1.html
2017.7.19 08:25
セルバ氏は、弾道ミサイルの射程については米本土に到達可能だと指摘しつつも、「複数の専門家によれば、北朝鮮はミサイル(の実用化)に求められる誘導や制御の能力を実証していない」と述べた。
セルバ氏はその上で、「4日の発射実験をみる限り、北朝鮮が正確または確実に米国を攻撃できるとは思えない」と強調した。
今後の対応に関しては「北朝鮮が核武装すれば中国にとっても脅威となる」と述べ、中国に対し、北朝鮮の安定維持ばかりを考えず、北朝鮮による核兵器の実戦配備阻止に向けて同国に圧力をかけるよう求めていくべきだと訴えた。
ただ、中国による対北圧力の取り組みに関しては「当初は中国が圧力行使に前向きの兆しがあったが、現在までに成果を上げていない」とした。
さらに、北朝鮮への先制軍事攻撃に関しては「潜在的な選択肢として検討する必要がある」とした上で「攻撃がもたらす結果について真剣に考慮しなくてはならない」と強調した。
http://www.sankei.com/world/news/170719/wor1707190010-n1.html
2017.7.19 08:25